第23話 「失った温もり」
お待たせしました!第23話です
投稿遅くなってすみません(^^;;
ーあれは確か5年前。
俺は当時まだ幼くていつもイタズラをしてた。
だから周りの同年代の奴らは離れていった。
でもそんな俺の隣にはいつも妹がいた。
名はルイ。
「待ってよお兄ちゃん!」
「早くしろよルイ!」
どこかに出かけるとついてきてた。
どこにいてもずっと一緒。
それが当たり前になってた。
でもそんな俺達に悲劇が起きた。
あの日も確か二人で遊びに行ってたんだ。
俺たちが暮らしていたとこは治安があんまりよくなくて路地裏にはゴロツキどもがたくさんいた。
両親にも近づかないように強く言われていた。
けど遊ぶのに夢中で気づいたら踏み入れていた。
マズイ。
そう思った頃にはもう手遅れで…。
「きゃああああ!!」
後ろで妹の悲鳴が聞こえた。
振り返るとルイはナイフを持った男に捕まっていた。
「ルイ!お前ルイを離せ‼︎」
ルイは恐怖でなにも言えずにいる。
両目には大量の涙。
恐怖で震える足を奮い立たせ奴らに向かって走った。
だがわずかに手が届かずルイはナイフで首を切られた。
今思えば傷はかなり深かったと思う。
地面に落とされたルイを見て自分の中のなにかが動き出した気がした。
目の前が真っ暗になった。
そのあとは覚えてない。
ただ気がつくと周りにはもはや形を持たない大量の肉片と妹の亡骸だけだった。
自分の両手は紅く染まっていた。
妹の冷たくなった体を抱きしめる。
ほんの少しだが息がある。
幼かった俺でも助からないことがわかった。
「ルイ……。ごめんな?俺のせいで…、ごめん」
「お…、にい…ちゃん……」
「⁉︎ルイ!」
「どこに…いるの…?」
落ちた衝撃で頭を打ったらしい。
額から血が流れてる。
ルイの伸ばした手を握りしめる。
「俺はここいるよ!ルイ!」
「よかった…。お、兄ちゃん、ケガしてない…?」
「……ああ、俺は大丈夫」
「よ、かった…」
こんな時まで俺のことばっかりだ。
握ってる手が震える。
どんどん手が冷たくなってきてるのがわかる。
「あの、ね?お願いが…あるんだ…」
「なんだ?なんでも聞くよ。だからー」
”死ぬな”そう言おうとしてやめた。
ルイもその先がわかってしまったのか、ごめんねと言う。
「私、お兄ちゃんが…大好き、なんだ。…だから…優しい、お兄ちゃん…で…いて…」
ルイの手から力が抜ける。
「ルイ?ルイ‼︎う、うわあああああああ!!!!!」
その後、夜になっても戻らないことを心配した両親が見つけたのは叫び狂ったシンとシン抱かれたルイの姿だった。
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