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想いの泉  作者: Urey
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新たな出会いと巻き込まれる青年。

 青年は昔、町でも有名な悪ガキ軍団のボスでした。お母さん達があの山に近づいてはいけません、と言い聞かせていましたが軍団には関係ありません。だって軍団の決まりは親の言いつけは守らない!ですから。ちなみにこれは第一条、あとはまた後ほど紹介しましょう。

 悪ガキ軍団は山に探検に行きました。少年達は山の奥深くに迷い込み、帰り道を見失いました。子供の泣き声が突然聞こえてきて、驚いた少年達はチリジリに逃げました。ボスは勇敢にも1人立ち向かう為に、しっかりと前を見据えました。

 現れたのは、赤ん坊を抱えた老婆…。これが青年とおばあさんの出会いでした。


「ヒュー、お前にわしのすべてを教えよう。もうすぐお前の人生を変える出会いがある。」

 おばあさんは葉巻を銜えプカリプカリと吹かしています。

「もうすぐじゃ・・・。」


 そこには少年がいた。辺りの空気はピンと張り詰めていて、自分が存在していることさえ忘れそうになるほど静かな場所だった。

「ここが俺の新しい家…。」

 少年は眼前のボロ屋を見つめ続けた。なにもかも理解できていた。何故ここにいるのかも、何故一人なのかも…ただ一つ理解できないことがあるとすれば、なぜこの家がこんなにボロイのかがわからなかった。それでも何かに納得したのか、思い立ったた様に家に近づきドアを蹴破った。

「げっ、なんだよこの家。あのババア俺にこんなとこ住めってか。」

 中はホコリだらけで、かの有名な黒い物体が走り回っていた。少年はブツブツ文句言いながら探索し、物置らしい一角でホウキを見つけた。

「ふっ、俺様にホウキを持たせたあのババアめ一生後悔の渦に巻き込んでやるぜ。」

 掃除という言葉に愛情さえ感じ、日々の生活を送ってきた少年はすっかり掃除のおばあちゃんに変貌し目くるめく甘美な世界に酔いしれていった。少年はプロと称賛したくなる程の腕前だった。丸一でボロ屋は普通、いや普通以上になった。

「ここが俺だけの家…。くーっ。」

 感動に胸を熱くしている少年の名はマノ。マノは気が付いた。

「ああっ、だからあのババア俺にこの家を……!」


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