金の切れ目は出会いの切れ目。
ずっと一人なのが当たり前だ。家族は元々いないし、周囲の人間も家族というものはだれも持ってなかった。俺達はみすて人と呼ばれていた。世界が見捨てた人達。
「こんちはー。ばあさん、いるか?」
「おお来たか。」
「あれ、ヒューは?」
「あいつは使いに行かせておる。」
「ばあさん、相変わらず人使いが荒いな。」
「……。」
「今日はツッコマないのか?」
青年の名はリア。リアはおばあさんのいつもと違う雰囲気を感じ姿勢を正した。
「この手紙をマノと言う少年に渡して欲しいんじゃ。」
おばあさんは綺麗に封をされた手紙を青年に渡した。
「理由は聞くな。報酬は3000yen。」
「3500。」
「3200。」
「3300。」
「わかった、わかった3300じゃ。」
「よっしゃ!!じゃあ行ってくる。」
「こら、まだ話は終わっとらん。いいか、マノはお前より若く見えるが甘く見てはいかん。あいつに恨みを買ったら末代まで祟られるぞ。それそれは恐ろしい奴なんじゃ…。」
マノはそこに居た。鍬を持って…。
「ええと、あんたがマノ?」
「…。」
マノらしき人物は不審そうにこちらを見た。無言でリアに近づいてきた。
「さて、挨拶の礼儀も知らない馬鹿にはどういう風にしてくれようか。」
そういって手にしている鍬を…。
「ちょっと待った!!」
リアは一瞬でマノの人柄を悟った。
「ええと、マノさん。俺はリアです。隣町に住んでいる偏屈婆さんで有名なビーシュて知っているか。その婆さんからて紙を預かってきたんだけど。」
マノらしい人は、少し柔和になった。
「それは、それは。リアさん。確かに私はマノと言います。しかし、ここには引越したばかりで隣町の現状まで把握していないのですが…。」




