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異世界から来たガイア 42

第42章

マリク


父上が軍議を主宰するため、広間へ入ってくる。その後ろには、軍の最高司令官である叔父サッポノと、ダル・マッセッディが続いていた。

俺とザナンザ、テルピン、そして軍事顧問や将軍たちは一斉に立ち上がる。全部で十二人だ。

「座れ」と、父上が許しを与え、自らは上座へ腰を下ろした。

サッポノはすぐにその右隣へ座る。継承順位こそ高くないが、この場においては当然そこが彼の席だ。

いずれは俺がザナンザのために用意するつもりの席だ。

「次の遠征について、機密情報が漏れているという報告が入った」と、父上は重々しい声で切り出した。

卓を囲む者たちの間にざわめきが広がり、俺も兄弟たちと視線を交わすが、何のことか分からない。

「深刻な事態でなければよいが。だが、今回が単なる遠征ではなく、征服を目的とした軍事行動であることを、必要以上に多くの者が知っていることが判明した」

「つまり、この中に裏切り者がいると?」顧問のゲムシンが尋ねた。

「そうでないことを願っている。処罰は皆、分かっているな?」

全員が頷く。死だ。

「よろしい。今のところ、それ以上の情報は入っていない。この件がここで止まっていることを願う」

「ですが、この中に裏切り者がいる可能性があるのですぞ!」顧問は憤然と立ち上がった。「それは遠征全体を危険に晒します」

俺は発言を求めて手を上げた。「お許しいただけるなら、準備はかなり前から進められていましたし、規模を考えれば、誰かが察していても不思議ではありません。むしろ、それが最もあり得る可能性かと」

「マリク王子の意見にも一理ありますな」叔父上が、俺を擁護するように口を挟む。「もっとも、あまり慎重な考え方とは言えませぬが」叔父上はいまだに、俺を若すぎると思っている。

「しかし、この件は遠征全体を危険に晒しかねません。サッポノ陛下のお言葉通り、無視するのは賢明ではないでしょう」この顧問は少し戦争に否定的すぎる。

父上は顎髭を撫でた。「どうするべきだと考える?」

「恐れながら陛下、私は遠征を中止すべきかと存じます」

その提案に、何人かが賛同するように頷いた。

俺は賛成の色を見せないよう抑える。短く終わる遠征の方が、俺にとっては都合がいい。

「腰抜けめ」とザナンザが低く呟いた。

だが、テルピンに次ぐ王位継承者である以上、俺まで迷いを見せるわけにはいかないし、最初の障害で尻込みするようには見られたくなかった。

「ゲルシムの言う通りだ。もしミルワンが我々の準備を察知していれば、当然それに備えるだろう。場合によってはエギントに援軍を求めるかもしれん」

父上が頷く。

もしこの案を受け入れれば、遠征はせいぜい四、五か月で終わるだろうし、ガイアのことにも手が回りやすくなり、彼女と過ごす時間も確実に増える。この案は気に入った。すごく。

「しかも、我々が東と南東へ兵を向けている間に、アッスアナが西から攻め込んでくる可能性もあります」同じ顧問がさらに続ける。

それも一理ある。もっとも、俺には深刻な疑念がある。向こうも、将来の同盟の可能性をそう簡単には捨てられないはずだ。

「つまり、お前は何もするなと言いたいのか?」父上が問う。

顧問は深く息を吸った。「臆病者と思われたくはありません。しかし、どうか皆様には慎重にお考えいただきたいのです。もし準備が露見したのだとしたら――マリク王子のおっしゃる通り、それが最善のシナリオですが――他国もまたそれに応じて動き、武装し備え始めるでしょう」彼は居並ぶ者たちを一人ずつ見回した。「そして、一度我々に対抗するための軍を整えれば、次に考える最も論理的なことは、その軍を実際に使うことです」

「だが、我々も軍を動かさねばならん」ザナンザが口を挟む。「弱腰だと思われるわけにはいかない」

その通りだ。特に情報漏洩が起きている以上、何もしないふりなどできない。何もしなければ我々が弱く見えるだけになる。

「来年に向けて情勢を観察するため、国境沿いで作戦行動を行うというのはどうでしょう」別の顧問が提案した。

パップイ将軍が拳を卓へ叩きつける。「そんなことをすれば、来年には奴らはさらに備えを固めるだけだ。それに、今後は西にも警戒を向けねばならなくなる」

俺は頷く。確かに今年のアッスアナはまだ準備が整っていないだろうが、すでに来年には、こちらも警戒を強いられるだろう。

「皆が今しがた正しく指摘した通りだ」将軍は続けた。「エギントからの援軍の可能性にも注意せねばならん。今年は運良く間に合わぬかもしれんが、将来は分からん。奴らが南から、シンミアの諸都市沿いに攻め込んでくる可能性もある」

ざわめきが卓を囲むように広がっていく。

確かに今動くのが理にかなっているし、今年の俺たちは大規模な遠征を行うだけの準備を整えている。だが、俺としては短い期間のほうがいい。いや、本音を言えば、ガイアがここにいる間は出征そのものをしたくなかった。彼女を一人にしたくはないし、ミルワン征服となれば、順調に進んでも三年か四年はかかる。もし出征すれば、もう二度と彼女に会えないだろう。

嫌だ。

だが、臆病者になることも、優柔不断でいることもできない。

それに何より、もし俺が出発すればガイアが危険に晒されることになる。

くそったれ。

「兄上」と、テルピンが近づいてくる。「どう思う?」

「まだ考えているところだ」

テルピンは、まるで俺の心の中を読もうとするかのように、俺の目をじっと覗き込んできた。「まさか、お前の大事なガイアのことを考えてるんじゃないだろうな?」

ちっ。やっぱりジルバムの言う通り、顔に出ているのかもしれない。「どう状況を解決するか考えているだけだ」と俺は言った。何についてかは特定せず、俺が何を指しているのか奴に悟らせないためだ。

「ふぅん」と、テルピンは意味ありげに笑う。何を考えているんだか。

「安心しろよ」と、ザナンザがこちらへ身を乗り出してきた。「こいつなら、両方をうまく両立させる方法を見つけるさ」

「俺は戦のことを考えているんだ。私事じゃない」

テルピンは降参するように両手を上げた。

「疑ってないさ」と、ザナンザが片目をつぶってみせる。

二人とも、本当は俺が他の何よりもガイアのことを心配しているのを見抜いている。

いつから俺は、一人の娘と一緒にいたいがために、栄光を掴む機会さえ捨てようとするほどになってしまったんだ?

もし遠征を一年延期できれば、その間にガイアとの関係を落ち着かせ、何の憂いもなく出発できる。……心は引き裂かれるだろうが、それでも彼女に何も危険が及ばないと分かっていれば安心だ。

もしミルワンを十一か月、いや十か月で征服できれば、すべてが解決する。もしかすると、俺とキクで考えていたあの戦車を投入する絶好の機会かもしれない。

俺は顎を撫でた。

そうだ、あれがあれば優位に立てる。開戦には間に合わなくとも、補給線さえ安定すれば数週間で前線へ届くはずだ。俺の輸送隊の後方に運ばせ、国境近くで組み立てを仕上げれば時間も短縮できる。

あの戦車があれば、ガイアを連れて行くにしても、より安心していられる。

パップイ将軍が拳を卓へ叩きつけた。その衝撃で水差しが震える。「今年、エギントが介入することなどあり得ん! 皆、分かっているはずだ!」飛び散った唾が俺の顔にかかり、テルピンの嫌そうな表情を見る限り、被害を受けたのは俺だけではないらしい。「奴らの王は弱腰だ。自国の領土からこれほど離れた場所での戦争など、考えられるはずがないのだ」

顧問の一人が、おそらく飛んできた唾のせいで鼻を擦りながら言った。「その王の母親が誰であるか、よもや忘れたわけではありますまいな?」

「女など恐れておらん。それに、実際に国を統治しているのはあの女ではない」と、彼は胸の前で腕を組んだ。太い白い傷跡が、彼の前腕を横切っている。

「女の本人ではなく、その軍勢の話です。彼女は何よりもまずミルワンの王女であり、現国王である弟を助けるためなら強引にでも事を進めかねないということを、念のために思い出していただきたい」

「分かっている」

「ならば想像がつくでしょう。双方が我々の進軍を察知している可能性は高く、その連合軍を相手にすれば、我々も深刻な問題を抱えることになります」

我々が敗北するだろうとまでは口にしないのは、臆病者だと思われたくないからだろうが、俺に言わせれば現実主義者なだけだ。

父上が頷く。

もしかすると遠征を諦めてくれるかもしれない。そうなれば、俺はあと一年ガイアと一緒にいられる。

「お前の異議はもっともだ」と、父上が言い渡した。

「ありがたき幸せにございます、陛下」と、顧問は頭を下げた。

「だが、これほどの規模の作戦を行えば、遅かれ早かれ他国にも露見する。したがって、ミルワンが永遠に援助を受けないという前提に期待しても無意味だ。我々が話しているのは、数か月ではなく数年単位のことなのだからな」父上は、より広い大局を見ていた。実際のところ、利点も欠点もある。我々が把握すべきは、そのリスクがどれほど大きいかという点だけだ。

議論は再び熱を帯びたが、俺はもう耳を貸さなかった。結局、父上は何一つ解決していない。珍しいことだ。慎重に見極めたいのか、それとも可能な限り多くの者に決断を共有させたいのか。何しろ、ここでは父上自身の命だけでなく、この部屋にいる俺たちの命さえも懸けられているのだから。

もし出征しなければ、ガイアとの問題を片付けて一緒にいられる。だが、もし近いうちに戦争へ赴くことになれば、俺が生き残ろうと死のうと、もう彼女には会えない。唯一の妥協案は小規模な小競り合いに留めることだが、それでは何も解決しない。それに、たとえ小競り合いであっても、結局ガイアの件はどうにか解決しておかねばならないのだ。

「マリク」と、父上が俺を呼び戻した。「ずいぶん物静かだな。お前の意見を聞かせろ」

くそ、俺も意見を述べねばならん。ここで自信を示さず、すでに決まっていた方針に足並みを揃えなければ、臆病者だと思われる危険があるし、王座における俺の立場もさらに揺らぐことになる。だが今の俺は、もうこの戦争などどうでもいいのだ。

ガイアが欲しい。

「陛下、ご子息をお許しくだされ」と、年老いた顧問がくつくつと笑う。すでに七十歳は超えているはずだ。「新しい女ができたときにはよくあることですな」

その冗談に、いくつかの作り笑いが沸き起こる。

俺は奴に敵意に満ちた視線を向けた。

老人は残り少ない十本ほどの歯を見せてにやりと笑い、シミだらけのハゲ頭のせいで、まるでヒキガエルのように見える。

「確かに、あんたの奥方たちならそんな心配は無用だろうな」と、俺は微笑みながら言い返す。そうでもしなければ、あまりに重大な侮辱になってしまうからだ。

老人は目を見開いた。まるでカエルだ。

ザナンザが吹き出す。

テルピンと父上がそれに続き、広間の他の面々も一斉に笑い声を上げた。

老人自身も最後には笑った。言い返された冗談に対して腹を立てるのは、大人の品格を欠くからだ。

「それはともかく、マリク」と、父上が追及する。「お前はどう考えている?」

さあ、これで投票にでもなって俺が負け、すべて白紙に戻ってくれればいいのだが。

「私は、当初予定していた通りに行動すべきだと考えます」と、俺は切り出した。「ミルワン征服作戦を実行し、我が国の東および南東の国境を完全に安全なものにするのです」俺は室内に視線を走らせると、父上を含め数人がうなずいた。

「この作戦は長期にわたるでしょう。だからこそ、第一段階において迅速かつ決定的に動き、ミルワンとエギントを結ぶ主要街道を占拠したうえで、初年度のうちに敵軍を首都近辺まで後退させる必要があります」

「しかし恐れながら陛下、それは極めて困難です。それにエギントは大軍で押し寄せ、我々は二方向から挟み撃ちを食らうことになりますぞ」

「その通り。だからこそ、迅速さを確実にしなければならないのです」たとえ、もう二度とガイアに会えなくなると分かっていても。「エギントの王は弱腰であり、国内の問題のためにすでに軍の一部を割かねばならぬ状況です。我々の見積もりでは、奴らが行動を起こせるのは早くても二年後でしょう」

「その後に、我々の背後を突いてくるのでは?」

「いいえ、我々には防衛するだけの力があるからです」と、俺は立ち上がった。「今年のエギントは窮地に立たされており、我々は万全の準備が整っている。これこそが、この戦争を起こすべき絶好の理由です」頼むから、俺の間違いを証明してくれ。「この状況をうまく利用すれば、奴らの攻撃から身を守り、勝利を収めることができるでしょう」

「では、アスアナはどうするのです?」別の顧問が反論する。

「アスアナは今年、我が国を攻撃してきません。奴らは準備不足ですし、逃亡した自国の王子の扱いに頭を悩ませているはずです。国境の平穏を必要としているのは、向こうも我々と同様なのです」

「殿下の仰る通りだ」と、ある将軍が賛同した。

俺は軽くうなずいて彼に謝意を示す。それを認めるのは苦痛だし、そうでなければいいとすら思うが。「今年攻撃を仕掛け、我々に有利な勝利の戦争を迅速に終わらせるべきです」

「恐れながら、いかに迅速であろうとも、やはり数年はかかりますぞ」

「うまくやれば、それ以下に抑えることもできます」と俺は言い返す。王子としての体裁は保たねばならないが、ほんの少しの疑念は残しておきたかった。

「それでもやはり、ここには大きなリスクがあります。もし敗北すれば、帝国の存亡そのものが危機に瀕するでしょう」と、顧問は胸の前で腕を組んだ。

「その通りです」その恐怖が、あいつ一人だけのものでなければいいのだが。「ですが、打って出るのにこれ以上の好機は二度と訪れないでしょうし、いつか我々のほうが攻めなかったことを後悔する日が来るかもしれません」

父上が手を叩いた。「よし!」全員の視線が父上へと注がれる。「十分に話し合った、そろそろ決断の時だ」父上は俺たちを一人ずつ見回した。「ミルワン征服戦に賛成の者は挙手せよ!」

慣例通り、父上自身は投票しない。こういう状況では昔からそうで、自らの意見を表明するのはそれが決定打になる場合だけだ。

俺は手を上げざるを得なくなり、兄弟たちも同様に手を上げた。叔父上も、そして他に全部で六人。

九対二。

圧倒的な勝利だ。

くそったれ。

「よろしい。今後は侵攻の準備と作戦内容についてのみ議論する」

さて、ガイアのことはどうすればいい。


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