異世界から来たガイア 31
第31章
マリク
庭の芝生に寝転んで星を眺める。今頃、ガイアはもう到着しているはずだ。道中は平穏だったし、無事に着いたはずだ、絶対に。本当にそうだと確信したいのだが。
タロムが隣に座りに来る。「眠れないのか?」
「お前もな」
「僕は慣れてるよ。星は夜にしか見えないからね」
その通りだ。「今の俺たちに役立ちそうなものは見えるか?」
タロムが寝そべる。「何を探しているかによるね。イシュダの星は見えているよ。君がそれで安心できるなら」
「信じることにしよう」
「母上は恐ろしい人だ」
「ああ」彼女の助けなしには、チャネイがあれだけのことを成し遂げられるはずがないという結論に、二人とも達していた。
「ここにいたのか」ザナンザがこちらへ歩いてくる。
「よう」私は座り直す。「気分はどうだ?」
「最悪だ」
彼は私の隣に座る。これで、左にタロム、右にザナンザが並んだ。
「ザナンザ」タロムも座り直す。「ゲッスアと君の子が死ぬのを防げなかったこと、本当に申し訳なく思っている」
「わかっている。お前のせいじゃない」
「いや、僕のせいだ。僕がもっと注意していれば、小瓶を壊すなり、盆をひっくり返して台無しにするなりできたはずだ。そうすれば、誰も死なずに済んだ」
「もう起きてしまったことは変えられない。お前の過ちと、俺の過ちから学んでくれ」ザナンザがそんな付け足しをするとは思わなかった。
私は彼の肩に手を置く。「兄弟、お前にできることは何もなかった」
「そんなことはない。俺は最低の夫だった。価値もない、何の意味もない女たちと浮気ばかりして、彼女に嘘をつき続けていた」
彼の言う通りだ。くそ。
「ゲッスアがいなくなって、あいつが恋しい。本当はいい妻だったし、尊重され、大切にされるべきだったんだ。俺が最低の夫だったのは、ただあいつが不細工だったから、そして父上が結婚を押し付けたからだ」
「お前が言ったように、もう取り返しのつかないことだ。だが、今なら状況を正すことができる」最年長としてこの場を導くのが俺の務めだ。
タロムが移動して、ザナンザの空いている方の隣に座る。「こうして一緒にいられるようになるのに、こんなことが必要だったなんて悲しいね」
「なんてことだ、その通りだな。テルピンも来れば、全員揃うが」
「気をつけろよ、マリク」ザナンザが忠告してくる。
「何にだ?」
「“なんてことだ(Accidenti)”なんて。ガイアそっくりだぞ。まさか、惚れているんじゃないだろうな?」
私は手で払いのける仕草をしてはぐらかす。「ただの偶然だ。長い時間一緒に過ごしたからな」
タロムがくすくすと笑う。
「何だよ?」
「いや、別に、何でもないよ」
「あまり説得力がないな」ザナンザが私に微笑みかける。
「お前たちまでそんなコメントをするな。カラールをはじめ、あいつらは隙があればいつでも冷やかしてくるんだ」
タロムが爆笑する。
「だろうな。俺がゲッスアにしたよりも、彼女を大切にしろよ。そうすれば上手くいく。タロム、お前もだぞ」
「僕は一生結婚しないと思うよ。少なくとも、母上が生きているうちはそのつもりはないね」
「お前は変わってるな」ザナンザが彼の肩を軽く小突く。彼が他のことを考えられるよう、俺たちは手助けをしていた。
タロムは肩をすくめる。「彼女の安全のためだよ。僕の、仮の妻になる人のね」
「偏見が強すぎるぞ」そう言った直後、自分自身の偽善を感じた。実際、あいつの言うことは完全に正しいのだから。
「僕の入るスペースもあるかな?」
「テルピン!」俺たちは同時に叫ぶ。
「ご本人だよ」彼が近づいてくる。服の下に体があるのではなく、ただの棒が入っているのかと思うほど痩せている。
「来いよ。だがどうしてここに?」
「ザナンザに挨拶したかったんだ。でも家にはいなかったから、ここじゃないかと思ってね。君の喪失について、本当に心からお悔やみ申し上げるよ」
「ありがとう、テルピン」
「父上もとても悲しんでおられる。ゲッスアのことを気に入っておられたし、おじいちゃんになるのを心待ちにされていたからね」
ザナンザが悲しげに微笑む。「知っているよ」
「テルピン、母上に僕を見たとは言わないでくれるかな」
「口は閉じておくよ。君に怒りの矛先を向けてほしくないからね」彼はタロムの隣に座り、手で彼の髪をくしゃくしゃにした。
「四人全員が揃うのは、少なくとも三年か四年ぶりだな」私は月にむかって溜息をつく。カラールに話しても信じないだろう。
夜は、お喋りとワインと共に更けていく。
俺たちは皆、ザナンザのために、そして彼の気分を晴らすために集まったのだ。腹に子を宿した妻を亡くした今、彼は悪い夫であったことへの罪悪感に苛まれている。俺たちの誰も結婚はしていないが、彼は自分のような真似はするなと警告し続ける一方で、毒を盛った者には代償を払わせたいと願っていた。
タロムもまた、介入できなかったことを悔やんでおり、協力を約束してくれている。時折、母が関わっているのではないかと疑い、また時折、それを信じたくないと葛藤している。彼女が極めて冷酷で野心家であることは誰もが知っているが、証拠なしに断罪したい者はいなかった。
テルピンはこの件について明確な見解を持てていない。結局のところ、彼はガイアの事情を最も知らないからだ。一方で、今日使われたような毒薬を提供した可能性のある薬売りや薬草師が何人もいることを指摘する。彼は昔からの病持ちで、この分野には直接の経験がある。明日、信頼している医師に尋ねるつもりだという。彼によれば、タロムに使われた眠り薬は比較的簡単に見つかるもので、彼自身が高熱でうなされている時に鎮めるために使われたことがあるし、生贄に捧げる前の牡牛を落ち着かせるためにもよく使われるものだそうだ。
「つまり、お前の考えでは、チャネイが単独でやった可能性もあるのか?」毒の説明を聞いたあと、私は尋ねた。
「適切な助言があれば、な」彼はワインを一口飲む。「もちろん、彼女の取り巻きの誰がそれほど詳しいのか、どんな伝手があるのかは知らないが」
ザナンザが地面に唾を吐く。「金ならいくらでもあるだろうからな」
「あのバカな夫のおかげで、それはないだろう。それに俺たちの母上も持参金としてかなりの額をあいつに残した。必要になるだろうと考えてのことだろうが」テルピン、私、チャネイの三人は両親を同じくしており、彼は母の遺言について私より詳細を覚えていた。
「別のことを言いたかったんだろう?」偵察で何を発見したのか、彼はまだ話していなかった。
「ああ。お前は?」
「いくつか。明日、ジルバムの報告書を読ませてやる」
「僕が何か聞き逃していることがあるかな?」テルピンは俺たちの調査や捕虜について何も知らない。
私はため息をつき、タロムの様子を確認した。
テルピンが微笑む。「タロムのことを心配しているなら、さっき眠ったよ」
「まあ、結局のところ二人とも知っていることに大差はないが」
「それで、どっちから始める? お前か、それともザナンザか?」
私は顎をかく。「どこから話せばいいかな?」
「身を固める気なんてさらさらなかったお前が、どうやって自分にぴったりの側室を見つけたのか、そこから始めたらどうだ?」
「その話ならお前も知っていると思っていたよ」
「父上からは少し聞いた。だが知っての通り、僕はチャネイやエンラアとはあまり話さないからね。だから直接お前に聞こうと思ったんだ」
「わかった」私はガイアが本当に異世界から来たこと、そしてエンラアが神の助力を呼び、彼女を生贄に捧げようとしていたことを話した。タロムの時と同様に、俺たち全員を殺そうとする呪いの件については伏せておいた。
「つまり、彼女を救うために側室にしたというわけか。一目惚れしたからではなく」
「その通りだ」
「なるほどね、少し妙だと思っていたんだ」テルピンは笑いをこらえた。
「実際、俺自身も信じられなかったさ」
「とにかく、その翌日に戦いがあったから、彼女を連れて行くことに決めたんだ」
「お前の留守中にエンラアが何かしでかすのを恐れたのか?」
「その通りだ」
「それは少し大げさだな。エンラアが生贄の一人を連れ戻すためにそこまでするなんて、僕には不自然に思えるが」テルピンは全体像を把握していないが、この詳細は彼にも、特にタロムにも教えたくないものだった。タロムなら母を止めるために自ら命を絶ちかねないし、そんなことは誰も望んでいない。
「あいつのことだ、何をするか分かったもんじゃない」
「それで、用心しすぎだと言われても怒るなよ……」
「まあテルピン、あいつの判断が功を奏したのは認めざるを得ない。ガイアは戦車隊の突撃を指揮して、俺たちを大いに助けてくれたんだ」
「それで“イシュダ”なんてあだ名で呼ばれるようになったのか」
「最初は俺の思いつきだったんだが、その後あんなに広まるとは思わなかった」
「だが、彼女は鉄を見つけたんだ。他にもいろいろとな」ザナンザがワインを呷る。
「ああ。だが、あの攻撃は妙だった。俺の背後からの強襲を予期していたかのようだったし、何より、最初にガイアたちの部隊が配置されていた丘を真っ先に攻撃してきたんだ」
「偶然だ」
「テルピン、戦場では偶然もあり得るが、一度も見せたことのない戦術を先読みされたのなら、疑問を持つべきだ」
「それにウルグ族は、チャネイとその夫の同盟者としてここに来ていた……」テルピンもそこへ辿り着いた。
「その通りだ。あの連中の動きが急に変わったこと、俺が訓練でしか使っていない戦術を潰しに来たこと、そして地形の選び方――誰かに助言されたと考えるのが自然だ」
「仮にそうだとしても、決断が早すぎる。ガイアが来たのは、せいぜい一日か二日前だろう」
「奴らはすでに近くにいた。足の速い騎手がいれば、伝令を送り、状況を伝えることはできる」
「だがウルグ族は、読み書きもできない」
「将校を一人送り込めば済む話だ」
「誰だ?」テルピンはまだ結びついていない。軍人でも外交官でもない彼には、無理もない。
「ダッソーだ」ザナンザが、ウルグ族の長から聞いた話を裏付ける。
「チャネイの夫か!」テルピンは目を見開く。「だが、それは王子のする仕事じゃない」
「まず最低で愚かな男であり、その次に王子であることを忘れるな」
「ザナンザの言う通りだ。チャネイに頼まれれば、深く考えずにそんな役目を引き受けるだろう。人としては愚かだからこそ宮廷政治からは遠ざけられているが、軍事に関しては理解があるんだ」
「本当か?」テルピンには、その側面が見えていない。
ザナンザが頷く。「残念だがな。丘で負傷していた生き残りに会った。そいつらが教えてくれたんだ。それに、攻撃すれば支払われるはずだった金の一部を隠した場所もな」
「信じられない、裏切りじゃないか!」テルピンは衝撃を受けている。「あれだけのことをしてやったのに!」
「故郷の地で奴が望まれていないのには、相応の理由があるということだ」
「ザナンザ、話を単純にしすぎだ。あいつは合意の一環としてここに来ている。告発すれば、西の戦線を開くリスクがある。今の俺たちにそんな余裕はない」
「どう動くつもりだ、マリク?」
「ウルグ族の長は死んでいない」
「だが、父上には死んだと報告したはずだ」
「ああ、俺の捕虜を守るためだ。奴もザナンザが今言ったことと同じ内容を自白している」
「つまりダッソーは、よくて死刑だな」
「だが処刑はできない」
「それでは筋が通らない」
「テルピン、西で戦争をすぐに引き起こさずに済む、別の手があるんだ」
テルピンは顎をかきながら、考え込んだ。
ザナンザも横になり、いびきをかき始めたタロムに寄り添う。酒を飲むには、まだ幼すぎる。
ガイアには、この展開をまだ何も話せていない。あいつなら、どんな結論に辿り着くだろうか。数日のうちにすべてを解決できれば、彼女を帰すという約束を守れる。ここに留まらせるには危険すぎるし、俺は戦に出なければならない。遠征に彼女を連れていくことなどできないのだ。一緒に眠ると言ったのに、今夜は別々だ。ただ、彼女が無事でいてくれることを願うばかりだ。
「分かったかもしれない」テルピンが口を開く。「もし夫ではなく、すべてチャネイがやったことだと告発すれば、アッスナとの友好関係を維持し、少なくとも今は戦争を避けられる」
「その通りだ。俺はそうするつもりだ」
「もし皇后も関わっていたら?」
「彼女にとって、チャネイ側につくよりも俺の味方でいる方が得だと思わせるようにする」ガイアの上着を取り戻す好機にもなるかもしれない。
「幸運を祈るよ、兄弟」テルピンが言う。
「やる気があるなら、お前にも仕事はあるぞ」ザナンザが寝転んだまま呟く。
「その通りだ。お前はこの中で薬や毒に一番詳しいし、何より町の専門家たちと繋がりがある。誰がチャネイに毒を売ったのか、突き止めてくれ」
「あるいは皇后に、だね。明日の朝から取り掛かるよ」
「完璧だ」見ていろよガイア、すべて上手くいくはずだ。




