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令和鬼合戦:因果の果て~初代の執念~

興味をもっていただきありがとうございます。

九十九つくも羅夢多らむだの共闘により、不滅を誇った八岐大蛇がついに霧散。

しかし、勝利の余韻に浸る間もなく、初代桃太郎が残酷な「実験の完了」を告げます。


 白光が収まった山頂には、耳が痛くなるほどの静寂が訪れていた。

 先ほどまで山を揺るがしていた八岐大蛇の巨躯は生命が失われ、ただ風に舞う白い塵が、かつての脅威を物語っている。


「……はぁ、はぁ……。やった、のか?」


 羅夢多が肩で息をしながら、黄金の熱が引いていく右腕を見つめる。新技による過負荷で制服の袖は焼き切れ、肌には赤黒い紋様が浮かんでいたが、その表情には確かな手応えがあった。


「ああ。完全に消したぜ。因果が重なりすぎて、再生する『先』が消滅したんだよ」


 九十九が土に汚れた顔を拭いながら、不敵に笑う。地獄の過酷な環境を生き抜いたその身体からは、以前とは比較にならないほどの重厚な魂脈が溢れ出していた。


 だが、その静寂を切り裂くように、パチ、パチ、と乾いた音が響き渡る。


「……見事だ。まさか、大蛇をこれほど鮮やかに解体するとはな」


 初代桃太郎を名乗る老人は、焦る様子もなく悠然と立ち上がった。その背後にある「鬼の釜」は、何も感じられないほどに沈黙している。


「だが、これで十分だ。私の目的は達成された。……地獄に八岐大蛇や生物兵器を送り込み、それらが永遠に鬼を狩り続けられるか……鬼城山は、もう用済みだ」

「……何だと?こっちは貴様に用がある!逃がすかっ!!」


 尾上総大将が、地を這うような低い声で問い、一歩踏み出す。その足元から殺気が渦を巻いて広がっていく。


「これは救済のための実験だ。……では、私はこれで失礼させてもらう。また会おう、犬牙衆。……最後に、お前たちにこれが倒せるかな?」


 老人が杖を鳴らした瞬間、彼の背後の影が粘り気を持って広がり、人桃衆の長老たちを飲み込んでいく。


「我々にも手の負えぬ失敗作……いや、完成品だ。……見せてくれ。お前たちがどう死ぬか、あるいは、どう生き残るかをな」


 初代桃太郎たちが影に消えると同時に、山頂の「鬼の釜」が内側から凄まじい力で弾け飛んだ。

 爆煙の中から這い出してきたのは、神話にも類を見ない二体の異形だった。

 八岐大蛇と人間、そして鬼を合わせた融合体『蛇鬼』。新種の鬼を超えた存在。

 『蛇鬼・羅刹じゃき・らせつ』、下半身は巨大な蛇、上半身は筋骨隆々とした十メートル級の黒い鬼。額からは天を突く一本の角が生え、爛々と輝く二つの目が羅夢多を射抜く。その両手には、一振りで城門を砕くであろう巨大な金棒が握られていた。

 そしてもう一体。それは二十メートルを超える巨躯を持つ多腕の怪物、『百腕蛇鬼・剛禍ひゃくわんじゃき・ごうか』。

 うねる蛇の体中に、無数の強靭な腕が生えており、その全ての手に「金棒」を携えている。その姿は、千手観音の悪夢のような光景だった。


「……何よ、あれ……。死角がないわ……!」


 モモが震えながら、銃口を向ける。


「……九十九、羅夢多! 下がるなよ!」


 柳真一やなぎ しんいちが刀を抜き、本田アンナが魂脈を爆発させる。


「ああ、わかってる。……金棒が何本あろうが、全部叩き潰すだけだ!」


 九十九が土の壁を幾重にも展開し、百腕蛇の猛攻を防ぐ。


 ドォォォォン!!


 数えきれないほどの金棒が、一斉に振り下ろされた。大地が砕け、衝撃波が山頂を更地へと変えていく。

 羅夢多は十字の瞳を限界まで見開き、その「嵐」の中へと突っ込んだ。


ことわりを解体する……! だが、この数は……!」


 羅夢多の刀が「羅刹」の放つ一撃を受け流すが、直後、「剛禍」の数十本の金棒が全方位から彼を押し潰そうと迫る。

 物理的な暴力の極致。人桃衆が残していった最悪の遺産が、牙を剥く。


「……なら、こっちも全開で行くぞ!」


 柳が叫び、本田と共に異能を解放する。雉翼衆ちよくしゅうと犬牙衆、地獄を潜り抜けた者たちが、今、一つの敵へと刃を向けた。


第六十二話をお読みいただきありがとうございました!

初代桃太郎の離脱と、残された「最悪の遺産」。

物理的な暴力の極致とも言える二体の融合体を前に、地獄から帰還したメンバーと羅夢多たちが総力戦を挑みます。

次回、お楽しみに!

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※AIとの共同執筆作品となります。


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