令和鬼合戦:地獄からの帰還~そして因果の多重解体~
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解体すら再生で上書きする八岐大蛇。絶望が頂点に達したその時、人桃衆の目論見通り「地獄の門」が開放されます。
しかし、そこから現れたのは送り込まれる猟犬を待つ鬼だけではありませんでした。
「……そんな、解体が効かないなんて……」
膝をつき、焦燥に駆られる羅夢多。その目の前で、粒子になったはずの大蛇の肉体が、どす黒い粘液となって再び形を成していく。
その時、山頂の空間がガラスを割ったような音と共に裂けた。
「……クク、ついに開いたか! 最高のタイミングだ!」
初代桃太郎が歓喜の声を上げる。開いた「地獄の門」へ、人桃衆はあらかじめ用意していた小型の八岐大蛇や異形の生物たちを次々と流し込んでいく。地獄を戦場に変えるための猟犬たちだ。
だが、その門の向こうから、人桃衆の計算にはない「質量」が飛び出してきた。
「――なんだ、この騒ぎは。地上も地獄と変わらんほど騒がしいな」
爆風を切り裂き、着地したのは三人。
雉翼衆三番隊隊長・柳 真一と副隊長・本田アンナ。そして、雉翼衆三番隊九十九薫だ。
「なっ……雉翼衆!?」
「仲間割れしてるのか?……なんだあの化け物は!?」
驚愕する尾上総大将。九十九は周囲の戦況を一瞥し、即座に羅夢多の背後へ跳んだ。
「九十九! 生きてたのか!」
「ああ。羅夢多、説明は後だ。あのデカブツを片付けるぞ!」
九十九が叫び、本田と共に押し寄せる鬼を迎え撃つ。大蛇を見上げ、不敵な笑みを浮かべた。
「八岐大蛇だ! 攻撃してもすぐに再生しやがる!」
「なら、一粒の砂にいたるまで、地平の重圧で固めてやるよ」
九十九が両手を地に突く。地獄での死闘を経て、彼の土遁は「星の質量」を感じさせるほどの密度に進化していた。
「土遁・万壊死門!」
ドォォォォォォン!!
大蛇の周囲の地面が巨大な門のようにせり上がり、八つの首を物理的に押し潰し、拘束した。逃げ場を失い、再生の隙間さえも土の圧力で封じられた大蛇が悲鳴を上げる。
「羅夢多! 単発じゃダメだ、理を重ねろ!」
「……わかった、これで決める!」
羅夢多が刀を鞘に納め、黄金の「鬼火」を全身に纏った。鬼火装。
十字の瞳が激しく脈動し、脳内に数千の演算が走る。八岐大蛇のような多頭の化物を一瞬で「塵」にするには、単発の解体ではなく、現象を重複させる「多重の理」が必要だった。
「奥義・八重――!!」
羅夢多の姿が八つに分身したかのように錯覚するほどの超高速移動。
一閃、真金、そして鳴釜。
異なる特性を持つ三つの理の術を、八つの首すべてに同時に叩き込む。因果を強制的に重ね合わせることで、大蛇の「再生する」という未来そのものを塗り潰す禁忌の連撃。
「くらえっ!!」
眩いばかりの光が鬼城山を包んだ。
九十九の土遁によって逃げ場を失った大蛇の肉体は、八重に重なった解体の嵐に飲み込まれ、その命が空へと還っていった。
「回復が……止まった……?」
モモが解析端末を見つめたまま、呆然と呟く。
「伝説だろうが、因果の積み重ねには勝てないさ」
刀を納める羅夢多の背後で、神話の怪物は静かに風に消えた。
第六十一話をお読みいただきありがとうございました!
九十九の進化した土遁と、羅夢多の新奥義「八重」。
二人の少年の共闘が、再生不可能なまでの完全解体を成し遂げました。
次回、お楽しみに!
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※AIとの共同執筆作品となります。




