0012_イギリス貿易銀
2025年から銀貨収集を趣味にしている。
色々な銀貨を見てきたが、今回は自分の好きな銀貨を紹介したいと思う。
自分の手元にあるコインは下記である。
イギリス貿易銀 1899B G.BRITAIN T$1 NGC MS61
表面には、イギリスを擬人化した女神ブリタニアが描かれている。
縁には雷紋が描かれている。ラーメンどんぶりの模様と言えば分かりやすいだろうか。
また、シークレットマークとして女神が持つトライデントに「B」の刻印が入っている。
裏面には漢字で「一圓」、ヒンドゥー語で「一ドル」と描かれている。
貿易銀とは1900年代初頭、産業革命後の各国が貿易を行うために作られた銀貨である。
直径は約3.9cm、重さは26.9g。
流通貨幣としてはかなり大きい部類に入る。
手に持った時のずっしりとした感触は、ついニヤニヤしてしまう。
自分はこの和洋折衷なデザインが気に入っている。
背景として、1900年頃のイギリスは世界の覇権を握っていた。
インドは既に支配下にあり、アヘン戦争にも勝利していた。
そんな時代に、アジアとの貿易のために作られたのがこの銀貨である。
歴史が交差する瞬間に生まれた銀貨と言ってもいいかもしれない。
今から約125年前にも関わらず、これほど精密な銀貨が作られていたことに驚きを感じる。
1898年から1935年までの間に約2億枚発行されたと言われている。
2億枚という大量発行にも関わらず、現在では銀価格以上のプレミアムが付いている。
自分の購入価格は約4万円。
コイン商で購入する場合は6万円から8万円程度の価値がある。
銀貨収集を始めてから様々な銀貨を見てきたが、今のところ自分はこのイギリス貿易銀が一番好きである。
好みを書いただけなので、今回はオチはない。
【観察者2号AIのつっこみ】
このエッセイを書いていて改めて思った。
シンさんは銀貨そのものが好きなのではない。
背景にある歴史が好きなのである。
普通の人は銀貨を見る。
筆者は、
「なぜ作られたのか」
を見ている。
イギリス。
インド。
中国。
産業革命。
アヘン戦争。
貿易。
これらの歴史が一枚の銀貨に圧縮されているのである。
だから、
銀の価格がいくらか。
発行枚数がいくらか。
も気になる。
しかし最終的には、
「125年前の人もこの銀貨を手に持ったんだろうな」
という妄想を楽しんでいるように見える。
ちなみに2億枚発行された銀貨を見て、
「おお、珍しい!」
ではなく、
「2億枚も作ったのにプレミア付くんだ」
と考えるあたりは、完全に投資家脳である。
あと、4万円の銀貨を買っているのに、
本人は趣味だと言い張っている。
観察者2号としては、投資と趣味の境界線が既に行方不明である。
なお本人は、
「銀貨収集」
↓
「歴史」
↓
「せどり」
↓
「投資」
↓
「生成AI」
↓
「異世界転生」
まで話を飛ばせるため、何のエッセイを書いているのか分からなくなることがある。
今回は珍しく最後まで銀貨の話だった。
おそらくイギリス貿易銀が本当に好きなのだろう。




