表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
戒告の盾  作者: ヨシ
PR
130/131

ヴィジョン教授の宣戦布告

ヴィジョン教授が緊迫感をあえて出したことで報道陣の人達も「えっ?」と疑問が浮かんできた。

テレビを見ている人達、特に道保堂大学関係者や準司も含めた弟子達は上級幹部とついに対決する時がきたとふと頭によぎり、ここからが正念場だと思うと急に緊張感が出てきた。

こんな時にアルバイトしている弟子を除いて他の弟子達は真剣にヴィジョン教授の話を聞いていた。

「イナズマ団の最も危険な集団である上級幹部は、これまで数十年間まだ警察でさえ捕まえられたことがなく悪なことを繰り返していることがもう慣れている為、このイナズマ団をどう確保していけばいいか未だに検討がつかない程強者になってしまっているのが今の現状です。奴らはボスの神威瞭が教えた技に教わりながら着々と成長してしまい、イナズマ団の頂点に近い位に君臨している連中が上級幹部と呼ばれているのです」ヴィジョン教授は何事もびくともせず冷静に皆に説明をした。

「その上級幹部という連中は、全員合わせて十人いると言われています。一番下の位が上級幹部十番目と呼ばれ、一番上の位に君臨しているのが上級幹部一番目と呼ばれています。つまり上級幹部の中で一番強いのが一番目だということです。各それぞれの場所で指名手配に出されている通りの記事を見れば分かるかと思いますが、私からはその十人の名前を呼ぶ権利はない為そこは警察の方に聞いて下さい。もしイナズマ団の十人の上級幹部の名前を言ってしまえば向こうのイナズマ団がどう動いてくるのかが分からないのでここはあえて伏せておくことにします」ヴィジョン教授はまた丁寧にタイミングを計って通訳の女性が日本語で話しているのを終わるまで静かにしていた。

「私も含めて我々の目的は、その十人の上級幹部を全員捕まえるようにすることであり、そして周りの大学の協力をお願いしながらでも何としてもイナズマ団の撲滅を図ることです。これまで下級幹部のイナズマ団全員を捕まえることはできましたが、ここから最大の難題である上級幹部との闘いは非常に難しいと十分承知しています。イナズマ団という集団を相手に、分析や体力向上の訓練、そして警察との連携、皆さんの安全を守る為の訓練などといった我々の生活を脅かされないようにするための特訓を私どもの大学からも行ってまいります」ヴィジョン教授はまた冷静に静かに固まった。

「今回の大型豪華客船である『ヴィクトリア・プリンセス号』がデビューしたばかりという時にイナズマ団に爆破されてしまった事件についても私から非常に残念な気持ちであることをご報告いたします。イナズマ団による犯行のせいでこういった船が沈めさせられたことについて私も憤りを覚えています」ヴィジョン教授が言いたいことを話している最中に報道陣達はパソコンで必死になってメモを取っていたり、紙に必死になって書いていたりしてすごく真面目に最後まで聞いていた。

すごいやる気があるのを見てとれる。

「そして、最後までこの豪華客船の旅を満喫したかった乗客の皆様も残念な気持ちで途中で降りなければならなかったことについても私から大変申し訳なく思っています。せっかくデビューしたという記念の豪華客船だというのにこのような事件に巻き込まれそうになったことを警察からもお話があるかと思いますが大変申し訳なく思っています。私からも謝罪のコメントをここで申しあげておきます。誠に申し訳ございませんでした」ヴィジョン教授が謝罪の言葉を言い終わると立って深く頭を下げた。深く頭を下げたその時にカメラマン達のシャッターですごく眩しくなった。

ヴィジョン教授はまだ頭を下げ続けている。

ヴィジョン教授があそこまで時間かけて頭を下げ続けているのを弟子達も初めて見ていた。

確かにあの大規模な事件のことと思うとヴィジョン教授は深く謝りたい気持ちでいたいのだろう。弟子達や大学関係者達、そしてヴィジョン教授の元弟子である盾頭達もそれが伝わってきた。

何秒間か深くお辞儀をした後にヴィジョン教授は頭を上げてまた座り直した。

「本当を言えば、イナズマ団が仕掛けた爆弾を処理の担当の方と私達も解除して慎重に解体して食い止めなければならなかったのが目的でしたが、イナズマ団の仕掛けた罠の理由で解除できなかったことに私も悔しい気持ちでいっぱいです。イナズマ団が仕掛けた爆弾は電気が流れていた為、それに一ミリでも触れてしまえば爆発する危険がありました。もし船に搭乗したまま爆弾の駆除をしようとしてしまえばそれこそ乗客を巻き込んで爆発してしまう恐れもあった為、誰も触れずに船そのものを捨てるしかないと判断し、あの爆破事件になってしまったということです」ヴィジョン教授がそう正直に説明すると皆報道陣も含めて誰も話すことなく下を向いたまま黙ってしまった記者がいれば、固まってしまった記者もいれば、質問することがあるかを確認している記者もいればなど、皆シーンとしてしまっていた。

ただ、誰もがふとヴィジョン教授に対しこう思っていた。

…この事件は、ヴィジョン教授が悪いんじゃない。悪いのはイナズマ団だと。

改めて本当にこの反社会勢力であるイナズマ団を許してはならない。

こういう危険なことを真似する連中を一刻も早く、捕まえなければならない。罪を償わせなければならない。

記者だけでなく、大学関係者達やテレビを通して見ていた警察も他の人達もその気持ちが段々と沸いてきた。

「私が言えることは以上となります。ここまでのご静聴有難うございました」ヴィジョン教授はそう言い終わると椅子から立つことなくその場でお辞儀をした。

「はい。そういうわけでここからは質疑応答の時間に移ります。ここまで聞いてヴィジョン教授に質問したいことがございましたら挙手をしてください。それでは質問のある方挙手をお願いします」進行役の大学教授の男性がそう言うと殆どの記者やその関係者がばっと手を挙げた。

聞きたいことが山ほどあるみたいだ。

「ではそこの男性の方どうぞ」進行役の教授がその男性の記者に指すと男性は立ち上がりマイクを持ってヴィジョン教授に質問をした。

「十チャンネル報道記者をしております藤岡と申します。宜しくお願いします。今回もヴィジョン先生は弟子達の皆さんを連れてイナズマ団と戦っていたかと思いますが、私からも下級幹部のイナズマ団を撲滅させることに成功できたことにつきまして祝福を申し上げます。そして、心から安堵していることをご報告させていただきます。…ヴィジョン先生にいくつか質問させていただきたいことがあるのですが、時間の都合上間に合わない場合もございますので一つだけ聞かせていただきたく思います」以前の二人のイナズマ団を捕まえた時より皆は何故か静かに冷静になっていた。

「その上級幹部と次に戦うことになるとのことですが、ここからが非常に難題になっていき捕まえるのもいとも簡単ではないとそうおっしゃいました。そして、上級幹部は全部合わせて十人いると言っていましたね。あと十人とその手下達を捕まえるまでここからどう展開していくおつもりなのか、また時間との闘いの中で一人を捕まえるだけでも大変なのではないかと思うのですがそこについてはどう考えているおつもりなのでしょうか?ご返答をお願い致します」藤岡という男性記者がマイクを置くと、ヴィジョン教授はマイクをすぐに拾った。

「確かに、ここからが正念場でありいきなり十人をまとめて捕まえることは完全に無理だと思っています。七番目のイナズマ団から十番目のイナズマ団でさえ難しい戦いと言われているぐらいですからどう捕まえるかは私の弟子である盾頭を筆頭とした諸君と作戦会議を何度も行っていくつもりでいます…」

「…盾頭?」通訳の女性が「盾頭」と訳した時、藤岡記者はすぐにマイクを持ってそう聞いた。

何かその名前どこかで聞いたような気がするなあ…。

藤岡記者がそう返事した時、準司達がいる弟子達皆は注目した。

…やっと盾頭という名前が世に広まる時が来たか。

テレビを見ている弟子達は段々と緊張感と感動が入れ混じったかのような気持ちになりながら真剣に見ていた。

準司もお茶を飲みながらテレビに真剣に見ていた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ