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戒告の盾  作者: ヨシ
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帰り道の忘れ事

イナズマ団下級幹部十一番目の容疑者逮捕から二日後、ヴィジョン勇一教授達一同は目的地の大学までクルーズ船に搭乗する前と同じで観光バスと大学バスを乗り継いで真夜中にやっと大学に到着した。

ここで、一人暮らしをしている人とそうでない人に別れてヴィジョン教授は頭を抱えながらどこで泊めさせればいいかを考え色々と作戦を立てていた。

「ではその前に皆諸君はその着ている防弾チョッキを脱いでもらう。すごく暑かっただろう、洗濯は私達に任せなさい」ヴィジョン教授がそう全員に呼び掛けると皆全員防弾チョッキを脱いでいった。

脱いだ防弾チョッキを辰准教授が預かっていった。

そして戻の姿に戻し、いつもの普段着に戻っていった。


一人暮らしをしている三田原準司という男子学生とその仲間である浅倉葵という女子大生と松田将吾の男子学生三人は皆一人暮らしをしているので、ただ帰り道は危険だからという理由で皆と一緒に一旦ヴィジョン教授の教卓に朝がくるまで泊めてくれたが、朝になった頃に一人暮らしの皆はそれぞれ帰宅を始めた。

そんな中で二人の盾頭も朝になって自宅に帰ろうとしている所を準司は見かけ、あえて二人に声をかけた。

「灯田原さん!伏竜さん!」

すると二人の盾頭はバイクのエンジンをかけようとするのをやめて三人の方に振り向いた。

「二人のおかげでこうやってイナズマ団一人を捕まえることができました。本当に有り難うございました!」準司は自転車のハンドルを握ったまま二人に深く頭を下げた。

葵と将吾は顔を見合わせて準司と同じように深く頭を下げた。

「…君はやっぱり真面目な人か?…」

「えっ?」灯田原の質問に準司は頭の中が真っ白になった。

「まあ真面目も悪くはないが、真っ直ぐすぎると天然になるという話はよく聞くけどな。…でも、君の活躍のおかげもあってこうやってイナズマ団をまた一人捕まえることができた。話は聞いたぞ。水の技でイナズマ団の手下らを捕まえることができたみたいだな。それはやっぱり、伏竜さんのおかげか?」灯田原は準司と伏竜と交互に見て聞いた。

「確かに灯田原さん、六の技までを教えたのは俺ですけどあの爆弾が設置されていた地下室でイナズマ団を倒したのはこの子ですよ」伏竜は灯田原に事情を説明した。

「たった一人でか?…」

「ええ、ただ俺は後から来て警察に詳しい話を聞かされたので見てはいないですが、そこで事情を知りました」伏竜は説明した。

「盾頭さん、その様子は私達も見ました。三田原君は本当に一人でイナズマ団を追い払ったんです。あの勢いは本当化け物クラスでしたよ」葵も準司を誉めたつもりで事実を話した。

「そっか。それは本当か伏竜さんにもう一度見てもらわないとな。そうですよね?伏竜さん…」

「ええ、まあまた修業の機会があるんでどんな様子かこの目で確かめますよ」伏竜がそう言うとバイクのエンジンをかけた。灯田原もエンジンをかけた。

「この任務、君らもよく頑張った。また後日次の任務の発表があるからそれまでゆっくりしな。傷口を治さないとな。じゃあまた次の機会でな」伏竜がそう言うと準司は灯田原に言っておきたいことを思い出した。

「伏竜さん、有り難うございます。後、灯田原さん…あの時のイナズマ団ボスを仕留めた時、あのキック、あれは本当良かったですよ。ヘルメットをキックで決めれるなんて思いもつきませんでした。灯田原さんのキックがなかったらもう一息で逃がされる所でしたから」

準司が灯田原を誉めると灯田原は「…そうか」と返事して、もう話すことはないとバイクに乗り込んだ。

伏竜もバイクに乗り込んだ。

「確かに逃がされる所だったからな。逃がされる前にあのボスキャラを倒さないといけないと思ってやったのがあの結果だった。俺はサッカーが好きだから一か八かをかけてヘルメットをボール代わりにして蹴った結果だった。おかげで逃がされる前にやっと捕まえることができた。君もサッカー好きならやってみる価値はあるな。じゃ、俺達はもう行かなきゃならねえから次回にまた会おう」灯田原はそう言って伏竜と一緒にバイクで走らせてその場を後にした。

「いやぁ、灯田原さんの最後のキックでイナズマ団を追い詰めたのはさすがだったなあ。まさかヘルメットを代わりにしてヘリに命中させたんだからな」準司は灯田原のことがすごく気に入った気持ちだった。

「あの時はみんな危なかったよな。後もう一息で俺も撃たれる所だったさ」将吾は敵のヘリが銃弾で撃ってきたことをすごくトラウマになっていた。

「まあ確かに、それは本当よね。あれでもし撃たれたら一体どうなるのか怖かったもんね」葵もあの銃撃でトラウマになった。

「あっ、ちょっと待って。皆藤先輩に話しておくのすっかり忘れてた!どうしよう、お礼のことを言っておかないと。あの先輩も私達と一緒になってイナズマ団と戦ってたんだから」葵は皆藤のことを思い出すと直ぐ様立ち止まった。

「そっか、本当だよな。皆藤さんも俺達とメンバーになって一緒に行動してたもんなあ。ところで皆藤さんは一人暮らしをしているんだっけ?葵は皆藤さんのライン知ってるの?」準司も皆藤にお世話になった上、二回生で本当なら同級生の友達と手を組む予定にしてたのにわざわざ葵達三人の一回生と手を組んでくれたのでそこは感謝を言っておかなければいけないと思っていた。

「それが、あの時に先輩達にラインの交換をしたかったんだけどそれすら忘れてたから連絡先が分からないのよね」葵はまた引き返すかどうしようか迷ってしまった。

「じゃあまた引き返す?まだ皆藤先輩もヴィジョン先生の教卓にいるかもしれないし…」

「いやあどうだろう?皆藤さんは同級生達ともう帰ったかもしれないから、もう遅いと思うよ」将吾の提案に葵はまだ迷いがおきていた。

「よし、分かった!俺の自転車また駐輪場に置いていくよ。皆藤先輩が見つからなかったら他の人に聞いて尋ねればいいじゃん。そこでさ、他の先輩達にお願いして皆藤さんのラインをもらう形にするってのはいいんじゃないか?」準司はそう閃くと葵もだんだん納得の気持ちがわいてきた。

「…そっか。でも準司、何だかごめんね。準司も忙しくしているんじゃない?こんなにクタクタになって帰ってきたんだし、また次回の時に皆藤先輩に会おうかって考えてるからさ…」

「いや。そんなことまで考えなくていいよ。俺は今日何も用事はないし、時間なら気にしなくていいさ」葵が準司に申し訳なく思っていたが準司がそう言うと葵は気が変わった。

「分かった。準司もそう言ってくれるならまた引き返してくれる?ごめんね。…将吾はこの後用事とかない?…」

「俺なら大丈夫だよ。俺も用事ないからさ」将吾も葵に寄り添うと準司も次の行動に移そうとした。

「じゃあ決まりだな。これ駐輪場に置いていくからちょっと待っててくれよ」準司は早速、もう一度駐輪場に戻り自転車を停めに行った。


準司が自転車をなおした後、三人でまたヴィジョン教授の教卓の所に向かった。

やはり、ヴィジョン教授の教卓から駐輪場までの距離はだいぶ遠かった。

三人はクタクタになりながらも肝心な皆藤の所に向かいたくて仕方がない気持ちだった。


やっとまたヴィジョン教授の教卓にたどり着いた。周りを見渡すと数人程度はまだ教卓にいて何かの私語をしていた。

三人は周りを見渡してみたが、皆藤の姿がないようだ。

「…やっぱり帰っちゃったのかなあ」準司は言った。

「…じゃあしょうがないな。葵が先輩の誰かに教えてもらって皆藤さんのラインをもらうようにすれば?…」

「…うん、そうね。じゃあ二人は待ってくれる?」将吾の提案に葵はその通りにした。

葵はまだ残っている先輩の中で女子の先輩に話中申し訳ない気持ちで皆藤のラインを持っているか聞いてみた。

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