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戒告の盾  作者: ヨシ
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クルーズ船からの脱出

警察達はついに十一番目の最後の下級幹部のイナズマ団ボスである黒井和希を捕まえることができた。

そしてその手下達を捕まえたことを確認すると丁度その直後にクルーズ船の乗務員達が駆けつけに来てくれて事情を説明した。

「ここにいる皆さん、午前0時に船が爆発するんですよね?私達が脱出用のボートを用意できましたのでそちらに案内します。急いでこちらに着いてきてください。…あの火災はどうなっているんですか?」灯田原がヘルメットを蹴って爆発させて炎上していることを灯田原自身が説明した。

「…それであの火災になっているんですか。では私達が水で消火した方がいいんでしょうか?…」

「いえ、その必要はないです。外から海上保安庁と海上自衛隊の船数台がこちらに向かって鎮火を始めますので大丈夫ですよ。ヴィジョン先生が援護の要請をしてくれましたので後は我々が船から脱出をするだけです」灯田原はここでも冷静になって説明した。

「そうですか。でしたら他にしなければならないことはなくなりましたね。…このクルーズ船も名古屋港から程遠い所まで移動させて止めましたので爆発から身を守れるようにはしました。ご安心下さい」先程、準司達が地下でイナズマ団と戦っている所で危ない所だったが盾で守ってあげた島操縦士が説明した。

「有難うございます。それでは皆さんも一緒にボートで脱出しましょう。もう、イナズマ団はここにはいないことが分かっていますので。この機械が爆弾の反応以外何も反応してませんし」灯田原はファインドグラスに指さして説明した。

「分かりました。ではここにいる皆さん、私達についてきてください。ここからはそう遠くないので。ボートの所までご案内します」操縦士達が全員を誘導するように前に歩いて行った。灯田原と的場警部を先頭に皆大学関係者と警察の全員も歩いてついて行った。


再び外に出た。後もう一息で爆発すつだろうと皆も早くボートに乗って逃げないととだんだん焦ってきた。爆発まで後四時間は切っただろう、確かにそんなに必死になる必要はないが安全を第一に考えるならば早く安全にボートを降ろさないといけない。

灯田原、伏竜、辰准教授、的場警部は一番後に乗る形にして皆一人一人急いでボートに乗っていった。特に一番ここでけがした人から先に乗せてあげろと灯田原達が指示してボートに乗せていった。

準司はふと思い出した。あの松田警察官の怪我が気になりだした。

「灯田原さん、あの松田さんっていう警察の人は大丈夫なんでしょうか?あの人の方が一番イナズマ団に怪我を負わされましたから…」

「警察に聞いた方が早いけどな。まあ聞かなくてもいいと思うぜ。ほら、見てみろよ」灯田原が顔であっちと降ったら、準司は灯田原が振り向いた方に向きを変えた。

白い布で右腕を固定していてもう一人の警察の人に肩車をしてボートに乗っていったところが見えた。

「お前、声かけたいのか?」灯田原は聞いた。

「…本当は声をかけたかったんですが、今は止めておきます…」

「三田原…お前の心優しさは分からなくはないが、やっぱり変わり者なんだな?…」

「えっ?」準司は意外な灯田原の発言にちょっと傷ついた。

「まあ変わり者でもあって、化け物って呼ばれてもいいんじゃないか?お前の盾であの鉄球三つも受け止めたんだからさ。ただそれ見てみると、かなりヒビが入ってんだな?滝島さんに追いかけ回されることだけは覚悟決めとけよ」

灯田原は滝島の名前を口にすると準司はなんだか嫌な予感がしてきたと感じてきた。もしかしてこの感じって…。

「あのお、滝島さんってどんな人でしたっけ?」準司は恐る恐る聞いた。

「いや、俺に聞かれてもなあ。聞いた話によればだけど、盾を壊したりした人にすごくカンカンに怒って棒を持って追いかけ回すって言ってたな。だからお前もその対象者だし、後になってこのことを知ったらたぶんあの人、爆発の勢いというぐらい怒るんじゃないか?うん」灯田原がそう説明すると準司はだんだん顔が真っ青になってきた。…やばい。あの人、そんな人だったんだ…。

隣に聞いていた葵と将吾も準司のこの後のことを想像できてしまった。

おそらく滝島という人はキレて棒持って襲いかかってくるだろう。そう思うと準司は大学に帰れることはできるとしてもあの訓練所には帰れる資格がない。

「まあとりあえず、ここからすぐに脱出だ。次から次と皆船に乗っていくぞ。お前も早く行かねえのか?…」

「あっ、いえいえ。早く乗りますので…」

「準司、早く乗るよ…」

「あっ、うん。早く乗ろう」準司は葵の声掛けのお陰で滝島の恐ろしさを想像するのがすんなりと消えていった。ただ、準司のこれからの予定について灯田原も何となく創造していた。

準司、葵と続いて将吾も後ろに並んでボートに乗っていった。

次々とヴィジョン教授の弟子達がボートに乗っていくと数台のボートが操縦士や乗組員達の協力で急いで用意していった。何人が乗っていくのかを乗組員達が一目で計算しながらボートの数を確かめていくと一刻も早く次の人達が乗れるように準備していった。


「それでは皆さん、全員乗れていますか?…まだ乗り遅れている人はいますか?…ではまず一つ目のボートを降ろしていきます。ボートの側に掴まれる手すりみたいなものがありますのでもし心配な方はそちらに掴まってください。それでは早くボートを降ろしていきます!しっかり掴まってくださーい!」一人目の従業員が一つ目の先発のボートに乗り、ボートの後ろに取り付けられているモーターのエンジンを確認した。異常がないことが分かるとその従業員は片手を大きく上げて合図を送り、クルーズ船にいる従業員達がゆっくりとロープが巻かれている機械を回していき、そしてだんだんとボートが下へと降りて行った。

ゆっくりゆっくりと従業員達がロープの機械を回していくと一つ目のボートが海に着水した。

「では今からエンジンをかけます、しっかりと掴まってくださーい!」とその操縦士が大声で言うと勢いよくモーターのエンジンをかけると物凄い勢いで素早く走っていった。

あまりのスピードだったので側にいた人が後もう一息で海に落ちそうな所だったが、隣にいた人が手を掴まえてくれたので危ないところだった。

一つ目のボートが勢いよく飛び出していくと二つ目のボートもゆっくりと下へと降ろされていった。

二つ目のボートも着水して少し間が空いたが、しっかりと掴まってくださいと操縦士が大声で言うとものすごい勢いでモーターが加速していった。

一つ目のボートと同じく物凄い勢いで飛び出していくことが分かると、三つ目のボートも下へ降りていくのを始めていった。

一方、警察達が乗っているボートも下へとゆっくり海へ降りて行った。怪我を負った警察は実は松田という警察の人だけではなかった。他の何人かも怪我をしていて先にその怪我人を先に下ろしてあげるように一つ目のボートに乗せてあげた。

警察達が乗っているボートも海に着水するとモーターのエンジンをかけてだんだんとスピードが上がっていくと物凄い勢いですばしっこく水の上を走っていった。


準司達の乗っているボートも海に着水した。そしておもいっきりモーターのエンジンをオンにしてだんだんとスピードが上がっていくとそこからおもいっきり物凄いスピードで突っ走っていった。


爆発まで全員のボートがクルーズ船から脱出できたか皆が後ろを振り向いて気になって見ていると、まだボートを降ろしている様子が見えていた。

準司は腕時計を見た。後もう数十分で十一時になりそうな時間になった。まずい。あの様子じゃ、爆発の時間まで間に合わないのではないか。

おかしいな、そんなに時間がないとは思いもしなかった。乗務員達はあの様子で間に合うのだろうか。

準司もだんだんと焦り出しているその時、あれは海上自衛隊の船だろうか、イナズマ団が墜落したヘリの消火をしているのが見える。

それだけじゃない。他の船数まもなく爆発するクルーズ船を囲んでいる。おそらく爆発から周りの皆を守るようにして図っているんだろう。

あともう一つ言えるとしたら、おそらくあの乗務員達をすぐに助けられるようにギリギリのところまで近づけているのだろう。

じゃあ、ヴィジョン教授は一体どの船にいるんだろうか。たぶんまた違う船に乗っているんだろう。

ということは名古屋港にいるんだろうか…。

もう十一時になった。あと一時間であのクルーズ船は爆発する。その前に乗務員だけではなく、灯田原や伏竜、辰准教授の三人が特に危ないのではないか。

時間との闘いがまさかのタイミングでしなければならないという計算ミスをしてしまったという焦った気持ちになりながら準司はクルーズ船を見つめていた。





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