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戒告の盾  作者: ヨシ
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イナズマ団十一番目下級幹部最後の男

ついにこの要注意人物と出くわした。この男が十一番目のイナズマ団で下級幹部最後の人間だ。

名前は黒井和希。準司は初めてこのイナズマ団の男の名前を聞いた。

あの笑みと目を見ただけでこれまでどれだけの人達を殺しまくってきたのかが分かる。下級幹部だからといってこのイナズマ団を甘く見てはいけない。下級幹部の中で一番上の位に位置するぐらいだから冗談はなしにある程度強い存在なのだろう。

それにこの威圧感は何だろうか?このイナズマ団と出会っただけで危険だということを肌で感じ取れる。それだけ油断してはいけないということが分かった。

周りに囲んでいるこれらの黒い服をまとっている上銀色のドクロの仮面を顔にはめているこの人達というのは、この十一番目のイナズマ団の配下なのだろう。

やっと捕まえたと思ったらまだこんなにいたとは思いもしなかった。このイナズマ団全員がライフル銃や小型銃を持っているのが見えた。

「やっとここだと分かったのか?随分あまりにも遅かったじゃないか。やっぱりお前達という連中はそれだけすごく鈍いんだな。そんな具合で俺らを捕まえに来ただと?ふざけんじゃねえぞ。これだから俺らを捕まえられなかった理由だ。警察の野郎め。そんなんじゃ俺達を捕まえるなど十年遅かったりしてな、ハハハハハ!…」

「ふざけるな!警察を何だと思ってんだ!?我々は日本の世界の治安を守る義務を遂行している。ただ守るだけを仕事している訳じゃない。皆の人生一人一人を大切にしながら基本的人権を守るためにも警察というものが存在する。その為の訓練を日々行っている。警察をなめるなどお前達の非業を許さない!…イナズマ団は特定犯罪集団だ。その事をお前達も耳にしたことがあるだろ?皆世間もお前達の事で毎日怖くなりながら生活しているんだぞ。何としてもお前達をここで捕まえなければならない。必ずお前達を逃がすわけにはいかない!」的場警部が話すのかと思ったら別のグループの三十代の男性の警察が言い返している。

準司も全く話したことのない警察の人だった。

「フハハハハハハハハ!…上出来な長セリフだな。カッコつけて話すのなら行動で示せよ。長年、イナズマ団を捕まえられなかった責任もてめえらにはあるだろ?何故おめえらが俺達を捕まえられなかったのか教えてやろうか?…単純な解答だ。そうだ。弱いからだ。イナズマ団を捕まえられないぐらいお前達はすごく弱かったんだ。だから、イナズマ団は強大化していったわけだ。お前達にはその責任を感じ取れてるのか?あっ?…俺達を捕まえる自信があるならてめえら、捕まえてみろよ。どうせ今回も逃がしてしまうだろうなあ?」この黒井というイナズマ団の話を聞いている皆全員は一時自信が失いそうになった。

準司は警察が何故イナズマ団を捕まえられなかったのかの理由を知ろうとしたくはあまりなかったが、何かの理由というものを感じ取っていた。

あまり責めたくはなかったが、まさか警察に何かあったんだろうかとふと頭がよぎった。

それとも、警察でも仕留めることができなかったぐらいの事件を引きずっているから今のイナズマ団ができてしまったのだろうか。

あまりよく分からないが、あまり口に出さない方がいいと準司は静かに見守った。

「ただ残念なことに爆弾が仕掛けられているという情報を先にバレてしまったということが一番悔いが残るぜ。後もう一息で乗客全員を殺せたという目標が達成できたというのに。何故その情報がバレたのか、誰が教えたのか、そう考えていた時ようやくその盾を持っているガキの野郎達を見てやっと分かった。あのヴィジョンという大学教授が前もって俺達を見張っていたことに気づいた。まああのヴィジョンという大学教授だからなあ、本当しつこい教授だな。どこまでも俺らを見続けてやがる。…盾の野郎達に聞いておこうか?ヴィジョン勇一はこの船に乗ってないんだろ?…てことはだな、別のどこかから見てるんだろ?どうだ?盾の覇者達よお」

いきなり弟子達に聞いてきた。黒井の質問に準司達メンバーは誰も返事しなかった。どう答えたって黒井と話せば売り言葉に買い言葉になるだけだと分かっているからだ。

「おい、どうした?この俺が怖いからか?怖いから、何も話せないのか?そうかそうか、そんな度胸しかないならこの俺を捕まえるなどまだまだ早いのかもしれないな。警察も俺達と戦ったって勝てないし、そしてヴィジョン勇一が開発した盾でどう立ち向かえばいいのか分からないということか?」黒井がそう話すとドクロの仮面を被っている部下達はゲラゲラ笑い出した。余裕な気持ちで調子に乗っている。

「分かったよ、喋ってる暇があるならとっとと銃撃戦でもやれとでも言いたいってか?いいだろう。でもな、てめえら甘くみてんじゃねえぞ。どのイナズマ団よりも俺らの銃撃戦の方が恐ろしいぜ。見てみな、このライフル銃、一発で当たればもう致命傷だぞ?それぐらい殺傷能力が高いからなあ。てめえら、前へ…」

「はい!」黒井の掛け声で部下達はライフル銃を構えて警察や盾の使いの皆全員に向かって狙いを定めた。

準司達盾の使いの皆は警察の全員を守る為に前にわざと出た。

「ほう、仲間を守る為に前にあえて出るってか?いい度胸してんじゃねえか。じゃあ、こっちも本気といくぞ?てめえら、こやつらを撃ち殺せ!」

黒井の掛け声で部下達は一斉にライフル銃を撃ちまくった。警察は敵の乱射から身を守る為に大学生達の盾に隠れて銃の玉を入れ直した。

ただ大学生達盾で守っている皆はこの銃撃で分かっていた。相手の十一番目のイナズマ団だからと言って調子に乗ってはいけないということが感じ取れている。

油断大敵と言っていいだろう。今まで戦ってきた中でなかなか強い。

この黒井という男は戦い方が尋常じゃない。本気を出せば怖い奴だ。

「…なかなかしぶとい盾だな。よし、次におめえら。あの盾を一気になぎ倒してやれ」

黒井の部下の中にもう一つのメンバーがいた連中が、数個のでかい鉄球をブンブンと振り回して遠くへ吹っ飛ばせるようなエネルギーをため始めた。

そして鉄球を持って振り回している連中はおもいっきり盾に向かって投げ飛ばした。

すると盾で防いでいた前方にいた大学生達皆はこれらの鉄球でおもいっきり吹っ飛ばされた。

飛ばされた皆は壁にぶつかって頭に怪我を負ったり、後もう一息で船から落ちそうになって海に投げ出されるのかの瀬戸際に後ろにいた盾の使いの皆が協力しながら両手で必死に掴んで海に落ちないようにおもいっきり引っ張った。

まずい!イナズマ団のあのライフル銃で殺される。とりあえず必死に盾であの攻撃から防がないと。

後方にいた準司達は急いで盾で壁を作り横に隙間なく並んで必死に後ろを守った。

「フハハハハ、どうだ?盾の弱みも研究しておくのを忘れていたのか?どうした?俺達を捕まえに来たんじゃなかったのか?そんなんじゃ俺達を捕まえるのも遠い夢のようだな?…てめえら、続いてあの盾の連中も吹っ飛ばしてやれ」

続いてあの鉄球を振り回しているイナズマ団は準司達の盾に狙いを定めた。

そう狙いを定めていたその時、一人の警察が後ろから発砲した。黒井を一番に狙った。

しかし、一人のイナズマ団が鉄球で警察の銃の玉を弾き返したのだ。

「ハハハ、残念だったな。よし、続いて鉄球の持ち主達よ、あの盾の連中も弾き飛ばしてやれ」

おもいっきりブンブンと振り回している数人の鉄球の持ち主達は続いて準司達が守る盾に向かって投げ飛ばした。

一回目に投げ飛ばしたと同じく、次の準司達の全員の盾も投げ飛ばされた。

「うわあああ」と言い飛ばしながら遠くへ吹っ飛ばされた。

今度も危なかった。もう一息で船から投げ飛ばされそうだった。

準司も手すりの柵を必死に掴んでよじ登ろうとした所に警察や先輩達に助けられ、何とか海に落ちずに済んだ。

葵も将吾も壁にぶつかりそうだったが、灯田原と伏竜が絨毯代わりみたいになってほとんどの吹っ飛ばされた人達を守った。

しかし、そうじゃない人達は壁にぶつかって気絶した人もいた。




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