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戒告の盾  作者: ヨシ
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三つの融合技

その女は二つの銃を連発して六人に襲いかかった。準司達四人の盾がある為何の怪我や命に関わることがなく無傷で未然に防げている。

女は連発を繰り返したが、びくともしない盾にイライラし始めた。

「ちっ、これだけ銃を撃ってるというのに盾で凌いでいるのね。余計にイライラしてくるわ。まあでも、さすがはヴィジョンというあの男の開発した最強の武器なんだから、あんた達も少しは感謝しないといけないわね。その盾、限界は出てくるんじゃない?」

そしてまたこのイナズマ団の女は二つの銃を連発してきた。四人の盾で防げてはいるものの、警察二人が反撃したくても銃弾の嵐でやりづらくなっている。

あの銃撃が終わって玉がなくなってから反撃に出ようか。…いや、そんなことしていたら時間が…。

瀬戸川はおもいきってあの女に銃を打とうとした。盾から少し隙間から出て腕か足を狙って銃を撃った。

しかし、命中しなかった。違うところに撃ってしまった。

「ハハハハハ。そうだろ?この銃弾で私に撃とうとしてもはずしてしまうだろ?残念ね。到底撃てないでしょうね」女は銃二つを両手に持って打ち続けながら嘲笑し続けた。

くそお…。この銃弾の嵐にどうやってあの女に当たればいいんだ?そう思い頭の中が真っ白になりそうになってきた瀬戸川はそれでも諦めずにいた。

横からの攻撃では駄目なら、じゃあ横からならどうだ?

瀬戸川は盾の横から女の足に狙いを定めて一発撃った。すると、ついに命中した。よし!仕留めることに成功した。

…しかしそう思っていたら、いつの間にか次の瞬間、天井に背にしてへばりついていたあの女が一瞬にして姿を消していた。天井は何もへばりついているものが何もない。

一体どこに行った!?

六人全員一周を見渡し、どこに行ったのかあちこち見渡して探していた。まさか、棚の裏に隠れているとか…。

準司、葵は恐る恐る場所を変え、続いて警察二人も後からついていくように場所を変えた。

まさかそんな遠い場所まで逃げたとかじゃないだろうな?

もっと遠いところへ逃げたんだろうか?そう思い準司がゆっくりともう少し遠いところへ行こうとしたその時だった。

さっきの女が壁から顔を出し、銃を何発も撃ってきた。準司はびっくりしてすぐさま盾を前にして銃弾を防ぎ止めた。危機一髪だった。

「ふう、危ねえ。もう一息で撃たれるところだった…」

「準司!大丈夫か!?」

「準司!」

「三田原君!けがはないか?」皆が準司に駆け寄った。

「大丈夫。何とか盾で守れたさ。瀬戸川さん、僕は大丈夫です。何とか持ちました」

準司がそう呼びかけると葵、将吾、皆藤の三人は準司の横に再び並び盾を横一列にして攻撃から身を守った。

すると、銃を構え続けた女がまた苦笑いをしていた。

「フフフ、今何て言った?準司?三田原?…ああ、分かった。やっぱり私も運が良いわねえ。神威様がすごくお喜びのおみやげのことじゃないの?なるほどねえ、あんたが三田原準司?あんた、私達の中では一番有名なのよ?会えてめちゃくちゃ嬉しいじゃない。…そっかあ、いいアイデアを出してあげる。その三田原準司をこっちに引き渡せばこの乱闘を終わらせてあげる。だけど、それを拒むならこの銃撃戦をまだ続けてあげるってのはどうかしら?どう?これでも素晴らしいと思わない?嫌なら別にやり続けてもいいわよ?…」

「お前!」準司は聞き飽きていたのでついに激怒した。

「イナズマ団の中で一番有名だとか、ボスから気に入られているだとか、おみやげ扱いにされているだとか、気持ち悪い話を繰り返すんじゃねえ!ただお前達がしたいのは、俺を殺すことを一番喜んでやることだろ?そんなに俺が気に入っているという話で盛り上げているならお前達が罪を繰り返してきたことや人を殺してきたことに対して償ってもらおうじゃないか!それができないなら、いいだろう。俺もお前達が警察に捕まるまで最後まで戦ってやる!」

そして準司はようやく技を使い始めた。こんな危険な戦いだというのに、なんで今まで使おうとしなかったんだろうと準司は思っていた。

「水の舞!『水風の荒天巻』!」水と共に冷たい風が吹き荒れ始め、横向きに吹いている竜巻のようで風車みたいな形のした水風がおもいっきり銃二つを持っているイナズマ団の女に直撃した。

しかし、またその女は姿を消した。

「くっ、またか!」確かイナズマ団ボスの神威という人間がマジシャンだったことから部下にもマジックを教えたに違いない。この女もその一人だろう。

この女はまたしても逃げたことから高笑いに笑い出した。

「そんな攻撃したって命中しなきゃ意味ないわよねえ?私の得意な技にどう勝つか考えてやってんの?」

女はまたしても嘲笑した。

必死に準司は頭を使って考えているが秘策が思いつかず何も脳裏に浮かばない。

ただ一つだけ準司はあることを思いついていた。

「皆さん!僕にある考えがあるんですが水と草と炎の三つのトライアングルの形で技を繰り出すってどうだろう?三角形に並んで技を出す作戦で敵に命中させる作戦です!…」

「トライアングル?」準司以外の葵と将吾と皆藤は異口同音に準司に聞いた。

「トライアングルって、それ盾頭さんから何か言われたの?」皆藤が聞いた。

「いえ、僕が考えた案なんですけどトライアングルの形を作るみたいに三人の技を繰り出して奴の動きを逃げにくくする作戦をしようと考えたんですが、皆藤さんはどう思います?」準司は皆藤にまず聞いてみた。

「逃げにくくする?…灯田原さんからも他の盾頭さんからも何も聞いていないのにそんな三人の技を繰り出して防ぐなんてできるの?どうやってやるのかは聞いたことないからいまいち分かんないけど、三田原君はそのトライアングルにつくる技ってどんなふうにつくるか想像はついてるの?」皆藤は突然準司から聞かれたことにあまりついていけなかったので逆に聞いてしまった。

ただ準司はいくつか作戦を思いついていたので仕方なく準司が指揮した。

「分からないならいいです。とりあえず一人は警察二人を守るようにして、僕と組んで三人になって三つの技を作りましょう」

準司に言われた残りの三人はグタグタしていたが、警察二人を皆藤が守ることにして、葵と将吾が準司の側に駆け寄った。

「よし、じゃあこの三人で技三つを作ろう。俺は水で、葵は炎で、将吾は草だから丁度いい形になれそうだ。お互いの技を繰り出して相手の動きを封じ込めればいいんだよ…」

「いや、確かに理屈は分かったけど盾頭さんでさえそんな技を繰り出したことないよな?勝手にそんな自分達で作っていいものなの?」将吾はだんだん心配になってきた。

「大丈夫だ。とりあえず俺の作戦を聞いてくれ」

そして準司はある秘策を想像しながら二人に説明した。

「うーん…それができたら凄い新しい技になれるけどその技でうまくいけるの?」葵も将吾の次に心配になってきた。

「じゃあそれ以外どうしろというんだよ?これでうまくいかなかったらイナズマ団の思う壺だぞ?だから、へたれでもいいから、やるしかないだろ?なっ?だからやってみよう」準司はやる気満々だが、二人は初めて聞かされた秘策をやってみようとしたくてもその秘策の技の想像がつかなかった。

でも準司の言われた通りにしてみることにした。

「まず始めに葵の炎の技を出して、次に将吾の草の技、そして俺の水の技だ。この順番で奴を仕留めるぞ…」

「うん…分かった」葵が答えて、準司の言われた通りに技をとりあえず繰り出した。

「炎の舞!二の技、『炎点舞えんてんまい』!」葵の炎の技が出始めた。

「次は将吾だ。行ってくれ…」

「技はどれでもいいのか?」将吾は聞いた。

「ああ、どんな技でもいい」準司の言う通りに将吾は自分が思いついた技を繰り出した。

「草の舞!『切風葉せっぷうは』!」将吾の放った技で大量の綺麗な緑色の草が一斉に吹き飛んだ。

「準司、これでいいのか?…」

「ああ、十分だ。よし、最後は俺の番だな」準司は勢いよく二人の前に出て少し地面から跳んだ。

「水の舞!『水風の荒天巻』!」準司の放った技で大量の水と風を放った。

そして、葵と将吾の放った技と融合し始めた。

すると、あちこちと三つの技が逃げ場がないように飛び回り始めた。

そうしてるとついに。

「うわあああ!」そのイナズマ団の女に命中した。攻撃を受けた女は床に転倒し、しばらく動かなくなった。




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