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戒告の盾  作者: ヨシ
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炎盾頭 灯田原剛

「おい、どうした?今まで訓練をして合格をもらえたんじゃなかったのか?こんな時になった場合どうすればいいって習われたんだ?…」

「灯田原さん…」灯田原のおかげで助かった。後もう一息で撃たれるところだった。危機一髪だ。

「まあ厄介なことに、乗客全員を安全な場所に避難させたくてもこんな具合だからな。計算がしにくいのはしにくいな…」

「あっ!じゃあ上の階にいるイナズマ団がいるからそこから上に避難させるというのは…」

「上の階なら大丈夫だ。よく見てみな」灯田原が上の階に指を指すと準司は上を見上げた時、顔色が自然と良くなった。

あれは三回生の皆さんだろう、二階と三階にいたライフル銃を構えていたイナズマ団全員を盾で防ぎ何も動かないように床や壁に押し付けていた。

また、失神銃で気絶させて動かなくしていた。

「良かった。皆さん駆けつけに来てくれたんですね!」準司も一階にいた警察や乗客達全員や盾の使い者の皆全員もおかげで何とかピンチから救われた。

後はあのボスと出口を塞いでいるイナズマ団数人だけだ。

「な、何?くそお、おい、お前ら銃でこやつらを…」

ボスが言った瞬間、気絶して倒れた。そして出口のドアを塞いでいたイナズマ団数人も気絶して倒れた。

準司は横を見た。なんと、灯田原がたった一人に一発の失神銃で撃ったのだ。一秒も経ってないうちにもうイナズマ団全員を気絶させた。

「この失神銃の使い方も習った方が良さそうだな。君にしたらまだ甘いな」灯田原は自信満々に言った。

「…灯田原さんでしたね。貴方のおかげで助かりました。とりあえず警察全員、このイナズマ団全員を手錠にかけろ!」

「はい!」一階にいた警察は銃を構えたまま手錠を取り出し、イナズマ団全員を逮捕した。


「乗客の皆さん、もう大丈夫です。完全にイナズマ団全員を逮捕しましたので安心してください!」的場警部は大きな声を出して乗客達を落ち着かせた。それを聞いた乗客達はまるで水中に潜っている中からやっと外に出られて息ができたかのように皆全員やっと安心していいんだとほっとした。一時はどうなるのかと思っていた。

「皆さん!大丈夫ですか?」この船の乗組員の人達が一階のフロアに駆け込んできた。やっとイナズマ団による人質をされていたのがこの様子でやっと分かったみたいだ。

「後もう少しで名古屋港に着きますので、もう少しの辛抱をしてください。本当によく耐えられましたね」そして他の乗務員は警察達に話しかけた。

「この仮面を着けた黒い服を着た人達がまさか…」

「はい。イナズマ団で間違いありません」的場が対応した。

「ちなみに、二階と三階にもイナズマ団がいまして大学生達の活躍で何とか取り留めました。その後に我々警察が逮捕しましたので安心してください…」

「そうでしたか。確かに上の階で操縦してましたのでイナズマ団に制圧されていたことを知らなかったのは私達のミスでもありました。大変申し訳ありませんでした」操縦士達は船の帽子を取り頭を下げて謝罪した。

「いえいえ、皆さん誰一人ケガをしてなければ私達もほっとしています。イナズマ団のことについては私達に任せてください。名古屋港に着いたら警察車両を用意してありますので安心なさってください…」

「有り難うございます」操縦士達は一斉に異口同音に返した。

「…しかし、警察の皆さんにも残念なことを申し上げますが、やっぱりもう駄目なんでしょうか?その反社会勢力のイナズマ団が仕掛けた爆弾の解除の方は…」一人の操縦士が的場警部に聞いた。

皆はしばらく黙ってしまった。確かに言われた通り、残念なことになるのは間違いないと皆は悟った。

「…これを言うのは非常に辛いですが、感電式時限爆弾という爆弾を設置した為、この爆弾を一つでも触れてしまったら大爆発すると言ってたぐらいでしたから残念ながら…最悪の場合、この船を捨てるしかないかとも考えられます」側に駆け寄ってきた瀬戸川が事情を説明した。

「本当に大変申し訳ありませんが、せっかく新しく造られたクルーズ船なのは分かりますが、捨てる以外どうすることもできないかと…」

「あのなあ!」一人の操縦士が警察の一人の胸ぐらを掴んで激怒した。皆はこの一人の操縦士を必死に止めている。

「せっかく新しく造られたクルーズ船だったのに一体どれだけ皆さんの為に完成させた船だったのか貴方達は分かっているのか!?東京から沖縄まで各地の港を停泊しながら皆様を楽しませて喜んでもらうための船だったのに、こんなことになるなどどれだけ勿体無いことをしなければならないのか!…あんた達も責任を取るべきだあ!金返せえ!」その操縦士は殴りかかった。皆が必死に止めているその時に、灯田原がその操縦士の胸ぐらをつかんで顔をおもいっきり殴った。

皆は、びっくりして灯田原を眺めていた。

「…確かにこの船を海に沈めるなど本当はしたくない。だけどよ、あんたらもイナズマ団をこの船に乗せてしまった責任は大きいだろ。爆弾まで作ってこの船に仕掛けられたんだからな。どれだけ大きな損を犯したんだ!…お前も責任を強く持つべきだ。他の人に責任を押し付けて自分だけ逃げようとするなら、俺が容赦しないぞ!」灯田原はこの操縦士の胸ぐらを握り続けた。

「くっ…分かった。…分かったからその手を離してくれ…」

「あっ!?誰に物を言ってんだ!?責任逃れをまだやりたいのか?だったら骨折れるまで殴り続けてやろうか!?…」

「灯田原さん!」準司が灯田原を呼び止めた。警察も止めようとしたが、準司の呼び掛けで一瞬止まった。

「それ以上殴ったら、今度は灯田原さんが捕まってしまいます。骨折れるまで殴り続けるのは止めてください!確かにこの船の関係者もイナズマ団を乗せてしまった責任は大きいのは分かります。ですが灯田原さん、もう十分その人は償っています。ですから、ここから先は警察の判断に委ねるしかありません。僕だってこの船を捨てるなど悔しいです。灯田原さんの気持ちも分かります。だから、それ以上殴らないでください…」準司は優しく灯田原をそう止めた。すると灯田原はその操縦士の胸ぐらをつかんでいた服からおもいっきり手離した。

客人達も灯田原を始めとする皆を見ていたが、自然と注目していた。

「…悪かったな。三田原のおかげで冷静さを取り戻せた。…君も、大学生でもなく普通でもないような変わり者だな」灯田原は準司に振り向いてそう投げ掛けた。

「ところで、後どれぐらいすれば名古屋港にたどり着ける?乗客達全員を降ろすのもそうだけど、これらイナズマ団を警察に連れていくためにこの船から降ろさなければならないのも必須だからな」灯田原は操縦士達に聞いた。

「そうですね。後十分もすれば名古屋港に着きます…」

「じゃあ、降りる準備をしなければな」灯田原はそう返した。

「はい!そのつもりでいます」操縦士の一人はそう言った。


午後4時すぎ頃。ようやく名古屋港に到着した。停泊できた直後、様々な乗客達は急いで船から降りようと悲鳴あげて走ろうと押しづめ状態になった。

船の何人ものの関係者達は「押さないで落ち着いて降りてください!」と何回も呼び掛けた。

そして、警察達もイナズマ団の連中達を確保しながら船から降りていったと同時に、名古屋港で待っていた名古屋の警察の人達も警察車両に乗せる為に待機していた。

名古屋港にものすごい数の警察車両が止まっていた。警察関係の車それぞれ赤いランプを照らしながらイナズマ団の確保を待っていたみたいだ。

捕まえたイナズマ団の中に抵抗している連中もいたが、そのまま警察車両に次々と乗せられていった。


乗客達が落ち着いて名古屋港に降りていくその途中で、灯田原、伏竜、辰を始めとする皆弟子達は一階のフロアに集合していた。

そして、この仕事のリーダーである灯田原は皆に注目の話をし始めた。

「皆全員いるか?…大丈夫だな?…よし。緊迫感のある危険な任務、よく頑張った。イナズマ団のほとんどを捕まえることに成功した。怖い戦いの中よくやった」灯田原が皆を誉めると皆は何だかほっとした気分だった。

しかし、次の灯田原の話でまだやり残していることに皆は「はっ!」と気づかされた。

「と言いたいところだが、まだやり残している任務がある。この船にまだイナズマ団がいるかを探すこと、この船の乗務員を安全な場所に避難させること、この船の爆弾が爆発しても安全な場所に移動させること、そして、イナズマ団ボスである十一番目のイナズマ団を無事捕まえる事だ」

そういえば、その十一番目のイナズマ団は捕まってないのかを見ても聞いてもいない。まだこの船にいるのか?それともどこかに逃げたなら追わなければならない。

休んでいる場合じゃない!

ここからまた、戦いが始まるのを皆は意識し出した。ただ、体力がまだあるか心配になってきた。




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