表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
12/28

学校

 メガネおやじ兄(名前何だっけ)曰く、彼女はただの学生ではないらしい。


「本来、企業の中途入社であれば、SPIなどで能力を試し、その後面談で適性があるか試しますが、焼き鳥屋の採用となると中々難しい。 一概に学力が高くても務まるとは限りませんから」


 メガネ兄はメガネをくいくいしながら、話を続ける。


(くいくい鬱陶しいな)


「そこで、クイクイ、学力以外の能力を測定する為、クイクイ、中途入社適性診断委員に所属している林道清花氏に今回、クイクイ、依頼した次第です」


 ちなみに、クイクイ、はメガネを中指で押し上げる動作である。

そんなズレ落ちるなら買い換えろ。

俺はその動作が気になりつつも、とりあえず話に納得し、翌日から行動に移すことにした。








 俺は今、貰った学ランではなく、清掃員の制服を着て、おばちゃんと共に床を竹ぼうきで掃いていた。

何故、こんなことをしているか。

経緯を早口で説明すると、まず学生になりきるのは無理があった為、清掃員として学内に潜伏することにした。

会社には風邪を引いて、コロナの疑いも無いとも限らないから1週間休みをくれと言った。

ちなみに元課長の方は、臨時講師として潜伏している。

俺はおばちゃん事、三宅ヨシ江さん(68)に質問を投げかけた。


「なぁ、ヨッシー、弓道部っていつもどこで練習してんだ?」


「あんたねぇ、いい年こいて学生なんかに手ェ出しちゃダメでしょが~」


 ケラケラ笑いながら、俺の話に返事をする。


「手ェ出す訳じゃねーよ。 ちょっと見るだけだろ」


「何で用もねェのに見に行くんだよ~。 変な事、考えてんだろが~」


(……まあ、別におばちゃんから聞かなくても分かるからいいけどな)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ