第8章 サイドストーリー6 元出会い系社員の彼女探し
29歳あたりの話である。
当時の自分は仕事人間だった。
目指せ年収1000万円。
そんなことを本気で考えていた。
趣味は漫画のみ。
ゲームは禁止。
毎月5000円を使い、ビジネス書や興味を持った本を買っていた。
システム開発の本。
偉い人の頭の中を解説した本。
行動心理学。
脳科学。
バイクのエンジンの解体図。
漫画の描き方。
とにかく知識の吸収に重きを置いていた。
そんな生活を送っていたが、1つだけ困っていることがあった。
彼女がいない。
28歳頃までつながりのあったグループは、とある理由で離れてしまっていた。
そんな時、面白いサービスを見つけた。
Yahoo!パートナーである。
当時は無料のお試し期間として公開されていた。
自分は年下が好きだった。
なので18歳から25歳で検索した。
ヒット件数は1000人だった。
1000人。
なるほど。
そういうことなら1000人にメールを送ればいい。
出会い系社員時代のテクニックを使うことにした。
まずテンプレートを作成する。
残念ながら一括送信機能はない。
なので1通ずつ送る。
1000回繰り返した。
結果はこうだった。
返信があったのが200人。
5往復以上やり取りが続いたのが20人。
実際に会う段階まで進んだのが4人。
その中から2人と会った。
そして最も相性が良かった子を彼女にした。
この時の母数感覚は、後のパパ活生活でも目安となる数字になる。
彼女には少し問題があった。
セミメンヘラであり、ニートだったのである。
なので、フリーランスから転職した時に作ったコネを使い、Webデザイナーとして就職させた。
この彼女が後の嫁となる人物である。
30歳前半の自分は無敵だと思っていた。
仕事も順調。
恋愛も順調。
努力すれば何でも解決できると思っていた。
この件は後日、手痛い結果として返ってくる。
それはまた別の話である。
ただ、この頃から自分は過去の経験は何にでも応用できると考え始めていた気がする。
出会い系社員時代に学んだことは彼女探しで使えた。
彼女探しで学んだことは後のパパ活でも使えた。
仕事で学んだことは私生活で使えた。
私生活で学んだことは仕事で使えた。
今振り返ると、この頃から自分の思考パターンはあまり変わっていないのかもしれない。




