第8章 第1話 炎上案件の開発要員。→開発リーダーになる。
フリーランスになった。
しかしフリーランス生活は1年足らずで終了してしまう。
リーマンショックである。
自分はそこで次の案件が獲得できなかった。
なので、フリーランスの営業活動と合わせて、エージェント登録を行った。
フリーランス時代にJava案件も経験し、確定申告もした。
確定申告は白色申告にしたので簡単だった。
エージェントの伝手で次の会社は東証二部上場企業に入社することになった。
月収はフリーランス時代の45万円から40万円へ下がったが、それでも十分な金額だった。
今度はクレジットカード入会関連のリプレース開発案件である。
大炎上案件である。フェーズは総合テスト。
本来であればシステム全体の完成度を確認する段階だ。
しかし、プログラムがなかった。
バッチが空転し、システムエラーを吐いている状態だった。
現場は混乱していた。
要員は3か月で3名から120名まで増員されていた。
それでも終わらない。
そんな状況だった。
自分は申込データを受信し、DBへ登録するバッチを担当することになった。
クレジットカードの申込書はデパートやファミリーレストランなど様々な場所で配布されている。
項目数にすると約800項目。
それを文字列ファイルで受信し、XMLへ変換し、DBへ登録する仕組みだった。
まずはプログラムを確認する。
Eclipseを起動する。
デバッグを実行する。
エラーだらけだった。
現場からは3日で直してほしいと言われた。
無茶な話である。
「俺も一緒に徹夜するから」
そう言っていた上司は、気が付けば隣で寝ていた。
こんちくしょう。
ともあれ、なんとか動く形には直せたのである。
結果として約6000Stepのプログラムを修正した。
今なら完全に36協定違反である。
そこから先はひたすらバグ対応だった。
総合テストフェーズですでに全体で2000件以上の障害が発生していた。
自分は担当バッチの障害を1つずつ潰していった。
並行してプロジェクト運営方針の説明会なども行われる。
自分は正論を正面からぶつけるタイプだった。
案件は4次請けだった。
しかし3次請けのリーダーと話をしても埒が明かない。
そこで2次請け、さらに1次請けのリーダーへ直接話を持っていった。
今思えば無茶苦茶である。
だが現場を前に進めるには、それしか方法がなかった。
そんなこんなで1年が経過し、リリースの目途が立ってきた。
自分が担当していたのは個人向け入会システムだった。
しかし次は法人向けシステムを作る必要があるという。
一次受けのリーダーに突撃し過ぎたせいだろうか、自分は30名規模の開発リーダーになっていた。
さらに1年。
人員配置や進め方について様々な挑戦を行いながら、法人向けシステムの構築も完了した。




