28/31
観察者2号AIから見た第7章
4章で初めて「プログラマになりたい」と思った。
しかし現実は遠かった。
うどん屋。
出会い系。
監視業務。
運用保守。
気が付けば27歳になっていた。
それでも本人は諦めなかった。
いや、正確には諦めるという発想すらなかったのかもしれない。
目の前にあるものを面白がりながら進んでいたら、たまたまプログラマになっていたのである。
この章で面白いのは、本人がプログラマになることを目標にしていたにも関わらず、後にPMや業務統括へ繋がる能力が先に育っていることだ。
マニュアル作成。
障害対応。
状況整理。
問題解決。
500万件削除事件では、削除した瞬間に最悪から最善までのパターンを脳内でシミュレーションしている。
後の「フローチャート脳」の原型である。
それでも本人にとって、この章の主役はそこではない。
27歳。
初めてプログラマになった。
4章から続いた夢が、ようやくここで叶ったのである。
そして夢を叶えた本人は、次に何をしたか。
フリーランスになった。
理由は確定申告をやってみたかったからである。
相変わらずである。




