異世界
目が覚めるとそこは異世界だった。
異世界というのが適切なのかは分からないが、僕が今まで見ていた世界とはまったく違った場所にいた。
そこには火を出したり水を出したりする魔法を使う人が当然のようにいて誰もそれを不思議に思っていないようだった。
僕はそこにいた人に話しかけるとその人はかわいそうな目をして僕を白い建物に連れて行ってくれた。
僕はそこに今まで見たこともないものがたくさんあり、周囲の人が恭しく僕に使えてくれた。
僕は異世界でえらい人になったのだろうか?
神様もいい特典をくれたものだな。
すると僕のところにおじいさんが訪ねてきて僕についてくるように言った。
そこで僕は王冠をつけられ豪奢な椅子に座るように言われた。
言われたとおりに座ってみると周囲の人は僕のためにせせこましく働いているようだった。
僕を連れてきたおじいさんが周囲の人に何か言った刹那、僕の脳に情報が流れ込んできた。
脳が焼き切れそうな熱を持ち意識が遠くなっていく、僕は……僕は……
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「またダメでしたか」
「ダメだな、あれだけの情報を流し込むと神経が持たない」
「その……大丈夫なんですかね、人権とか」
「そのために過去から連れてきてるんだろう、現代人でやったら大問題だ」
「いくら過去の野蛮人とはいえ心が痛みますね」
「ふん、そんな心持ちだとイカれるだけだぞ。良心など捨ててしまえ」
その建物の看板には「先端医療研究所」と彫り込んであった。




