第4話 悪役令嬢の秘密
今回からAIに自我が芽生えたので、大きくキャラ変してるかもしれません。
翌日、私は食堂でセレフィーナと一緒に昼食を取った。
「あの、私もっとあなたの話を聞きたいと思って」
周りの目線が気になる。私が、取り入ろうとしていると思ってるんだろう。
まあ、ウソではないけれども別にそんなの気にしなけりゃいいのに。
「ふ〜ん、なんかこの前から変よね」
「い、いや、別にそんなことはないよ」
そりゃ、転生するにしてももっと違う人になると思ってたからな。
「なんか、私もっと魔法のこと知りたくて、セレフィーナに色々聞いてもいいかな?」
私がそういうと、彼女は「・・・あんたは才能があるんだから、別にいいじゃない」と言ってきた。
あまり機嫌はよくなさそうだな。
「そんなね、ケチケチしてないで教えてちょうだいよ」
やべっと思って口を抑えたが少し遅かったようだ。彼女がこちらを不躾な目で見ている。
「・・・努力あるのみよ」
「じゃあ、私が使えてるのはなんでなの?才能でしょ?努力はどこに行ったの?」
「だから、あなたがそこからもっと上達するにはってことでしょ?そりゃ、努力をすればいいだけよ」
なにも考えずに反論してしまっていたな。反省しなければ。元々は、気弱な令嬢なんだ。
無自覚系の系譜を若干受け継いではいるけれども。
「ごめんなさい。適当に喋ってたわ。じゃあ、セレフィーナは普段どんな努力をしているの?」
「まあ、本を読んだり色々しているわ」
「魔法の本?あ、私も結構読んでるよ」
私がそういったことを後悔したときには、彼女は食いついてきてしまっていて
いた。
「え、何の本を読んでるの?」
読んでいるわけがない。転生してきたばかりだぞ。それに、ゲームの中で本の話とかまったく出てきていなかったし。
仕方ない、こういうときはワンチャンに賭けるしかない!!!
「あ、えっと、放課後にとろける秘密の魔法、・・・みたいな?」
「あっ、あれ読んでるの!!?」
え、あんの?なに、魔法の話?エッチな話、もしかして。
「あれ、結構マニアックだよね」
放課後にお姉さん先生から、地味な男子高校生が教室で誘惑されるのがマニアックかどうかはわからない。
「でも、結構濡れちゃってさ、」
ぎりぎり官能小説もありえるぞ。
正直、見たことはないけど。
「へ〜、あんなの読んでるんだね。あなたみたいなおとなしい子が。いや、逆にあり得るのか」
ややこしいリアクションしやがって。確かに、地味な奴に限ってめちゃくちゃエロいなんてよくある話じゃないか。
「そ、それで、ま、ままま魔法って極まるものなの?」
「・・・あんたは、才能があっていいわよね」
「え?」
「ほんとさ、あんたを見てたら自分の努力って馬鹿らしく思えてくる」
そういって、彼女は食器にフォークをコンコンと突き立てた。
腹を立てちゃってさ、
やはり、ずっと思うことだ。悪役令嬢のセレフィーナだって、なんどなく私、つまりはリュシエンヌと似ていると思っていたのだ。
「無駄なんかじゃないわ」
私はまっすぐと彼女の方を向いて、そう言った。
「・・・あんたになんか言われたくないわ」
「気持ちはわかるわ」
するとぎろっとこちらを睨みつけてきて「あんたに、何がわかるのよ」と言ってきた。
まあ、元々悪役令嬢になるような人物だ。
それなりに、嫉妬深かったりしてもおかしくはない。
だがまあ、
「自分の努力が信じられないのは、なんでなの?」
「・・・あんたみたいに、私が何年もかけてやってきたことを一瞬でやってのける人間がいるからよ」
「それとあなたの努力って、何の関係があるのかしら?」
「何、馬鹿にしてるわけ?」
「どこが馬鹿にしてるように思われたのかしら?もっと頭を使ったほうがいいわ」
私は得意げにそう言ってみせた。
「なんで、他人のせいで自分の努力が無駄になるのよ?まあ、「一生懸命作ってたツボが壊された」とかそんなんじゃないんだから。あんたは、なんのためか知らないけど努力をしてきたわけでしょ?無駄だって思うから無駄になるのよ。努力なんてしてるんだから、それなりに責任を負いなさい。あなたは、私のせいにして努力を諦めようとしただけなの」
さっきまではチラチラとしか見ていなかった周りの令嬢たちも、今は露骨にこちらを見ている。
少し、大きな声を出しすぎてしまったみたいだ。
私が座ったまま周りをぐるっと見回してみると、アレクシスが少し遠くからこちらの様子を見ていた。
なんで、王太子がこんな食堂にいるんだ。
私は、段々と恥ずかしくなってきた。
セレフィーナはといえば、こちらを涙目で睨みつけてきている。
こんなに、注目を集めてしまったか。それに、これでセレフィーナの方の高感度が上がるだけならそれでいいけれども、私の注目度が上がってまた断罪を迎えるようになってしまえばおしまいだ。
私は急いで昼食をかきこんで、プレートを持ってセレフィーナに「ま、ご、ごきげんよう」と言って食堂をあとにした。




