第百六十五話 同盟者(2)
マイノグーラ支配都市セルドーチ。
その郊外、対クオリア最前線。
拓斗や優が正統大陸連盟への攻勢を強める中、レガリア条約機構に所属するプレイヤーである男は、大声で泣き言を叫んでいた。
「もう嫌だ、もう嫌だ! もう! 嫌だぁぁぁぁ!」
繰腹慶次――。
TRPG勢力のプレイヤーで、この戦いにおけるキーパーソンの一人。
マイノグーラとの戦闘とその敗北、更には紆余曲折を経てこの場にいる数奇な運命にいる男は、その情けない姿とは裏腹に拓斗が当初より強く危険視し、警戒していた人物でもある。
そんな彼は現在、クオリアとセルドーチの国境付近に開かれた戦端にて、マイノグーラ隷下のセルドーチ方面部隊と共に戦っていた。
「マイノグーラに栄光あれ! さぁっ! いきますぞ!」
対人間特攻を持つブレインイーターが後方支援にもかかわらず突出する。
「クオリアに勝利を! 悪しき者共に神の鉄槌を!」
クオリア聖騎士たちが聖剣技をふるいながら、神の恩寵をその身に降ろし迎え撃つ。
「否! 否! 新なる神は我らがイラ=タクト! 疑神にこそ鉄槌を! 世界に真実を知らしめるのだ!」
聖騎士から転向した元クオリア所属の破滅の騎士たちが戦闘力に難のあるブレインイーターを補佐せんと飛び出す。
準備された部隊は本隊に負けず劣らず膨大。この時の為に1年という歳月をかけて用意された配下のユニットたち。こちらも《出来損ない》に加えて、数多くの配下がひしめき合っている。
むろん対する敵勢力も膨大。聖騎士、サキュバス、精霊闘士に加え、普段は後方に控える医療司祭や儀礼司祭まで引っ張り出して双方全力をもって相手の意志を挫かんと奮戦している。
マイノグーラの混成部隊とTRPG勢力による本格的な共闘。
本隊である拓斗や別働隊である優の部隊とはまた違った風景がこの場では繰り広げられていた。
そう、TRPGプレイヤー繰腹慶次との共闘である。
あくまでマイノグーラ側の最高戦力が英雄止まりである以上、この場において最も戦況に影響を及ぼす個こそ、この男にほかならない。
だがその立派な肩書とは裏腹に、本人はあまりにも情けない醜態を晒していた。
「なんでこんなに敵がいんだよ! メインはこっちじゃねぇだろ! なんで俺がこんな苦労しなきゃならねぇんだよ!」
泣き言を言いながらも、指を鳴らし敵へと縦横無尽に攻撃を加えていく。
エル=ナーの中央とは違って、こちらはクオリアとサキュバスの混成部隊を一気に引き受けているため圧力が違う。質で言えば拓斗らが引き受けている主力部隊が最も高いが、逆に言えばクオリアの聖騎士や軍隊がいる分、数で言えばこちらの方が多い。
サキュバスの首魁であり、正統大陸連盟の盟主であるヴァギアがどういう戦略判断をしたかはわからぬが、イラ=タクトを抑える為には自分と精鋭のみの選抜部隊こそが重要と判断したのであれば、この状況もいくらか納得がいくものであった。
「あーっ! 多い! 数が多すぎるんだよぉ!」
もっとも、納得できることとその対処が容易であるということは、全くもって関連することではないし、慰めにもならない。
繰腹の眼の前のサキュバスが七色に光る、目に悪いメイスを振り上げる。その行動をあらかじめ予測していたかのように指を鳴らし、胴体を3つのパーツへと分解する。
その結果にチィと舌打ちをうちながら顔を歪める繰腹。
本来なら念を入れて5つか6つにしてやるつもりだったがこの有様だ。
このように敵はH氏と呼ばれるサキュバスの軍勢とはまた別のゲームのプレイヤーがもたらした装備に身を包んでいる為、非常に厄介。
しかもこの後は敵対する聖女なども控えている。この事を考えると泣きわめく繰腹の心境もわかるというもの。
状況は混戦を極めているが、それでもなんとか回っているのはまだ敵側に強力な個の戦力が出ていないこと、そして何よりキーパーソンである繰腹をサポートする者たちがいることが大きかった。
その一人が、戦闘の合間に繰腹に対してすでに何度めかになる苦言を呈す。
「繰腹殿! むやみに泣き言を叫ばないでいただきたい! それは良くない! 士気に関わります!」
「うるせえええええ!」
かつてのクオリア異端審問官で、裏切り者の汚名を背負ってまで守るべき者の為に寝返った異端審問官クレーエ=イムレイス。
かつての仲間と戦うという厳しい状況の中でも自分を見失うことなく、何を優先すべきか把握している彼女とは裏腹に、繰腹の醜態はあまりにもひどい。
それどころか、クレーエからの文句も何のそので、彼は己の感情のままに叫び、如何に自分の境遇が悲惨かを辺りに喧伝している。
だがその行いが余計に敵の注目を集め、その攻撃を激化させることになっていることを彼は知っているのだろうか?
むろん、このような無謀で短慮な男がこの苛酷な戦場において単独で命を繋ぐことは困難だ。怒濤のごとき攻勢を彼と共に捌く仲間居るからこそ、繰腹はここまで叫ぶ余裕があるとも言えた。
「叫ぶ元気があればもう少しうまくやったらどうかしら? あまりにも情けなくて愛想を尽かしてしまいそうだわ」
「フェンネさま。ケイジさんも、私たちも、これほどの規模の戦いを経験したのは初めてです。混乱するのも仕方ないことかと……」
「そうやって甘やかすからケイジが調子に乗るのよソアリーナ」
余りにも情けないリーダーを評価するのは二人の聖女。
華葬の聖女ソアリーナと、顔伏せの聖女フェンネだ。
二人ともさしもの聖女といったところか、戦闘に集中しながらも繰腹を気にかけて雑談する程度の余裕はある。プレイヤーやゲームシステムで強化された魔女には一歩遅れを取るが、それでも彼女たちはこの世界における決戦兵器。
状況はどうあれ、この程度の敵戦力では到底打ち抜けないほどの力を持っている。
そして何より……。
「《幸運》、《幸運》、《幸運》!」
「《分析》! 《分析》! 《分析》! 《伝達》!」
幸運によって繰腹に向かった攻撃がすべて逸れる。
同時に、彼の周りで戦うすべての者の脳裏に、奇跡じみた閃きでもってその場における最適な行動が伝わる。
見た目の情けなさとは裏腹に、この場面において繰腹慶次という男の貢献はとてつもなく高いものだった。
幸運値の上昇で自分の生存率を最大限まであげ、分析スキルで相手の戦略や士気を見抜く。
伝達でそれら情報を受け取ったクレーエは即座に配下の部隊へと指揮を執り、奇跡じみた予知と幸運で二人の聖女が新たなる主への攻撃を的確に逸らす。
無法とも言えるTRPGの能力。
拓斗をして最も厄介と言わしめたゲームシステムは確かにこの場でも猛威を振るう。
GM権限が存在しないなどさしたる影響はない。
本来、ゲームシステムとはこの様に圧倒的で暴力的だと言わしめんばかりの、滅茶苦茶とも言える能力行使であった。
「―ッ! 予備部隊をアルファ地点へ集中させてください! 作成丙に移行し、このまま押し切ります!」
クレーエが叫び、
「敵の動きが変わったぞ! 全聖騎士は最前列、支援部隊は攻撃を合わせろ! 圧力を受け流し反転攻勢する!」
敵も負けじと指示を放つ。
双方必死の攻防が行われ、多くの命が消え去っていく。
軍略と言うにはいささか不器用な軍隊行動が双方で行われ、だがそれでも拓斗の薫陶を受けたマイノグーラ側がいくらか優勢を維持する。
戦いのさなか、ソアリーナが泣き言を叫び続ける繰腹を庇いながら疑問を口にする。
「しかしながら……民に杖を向けてもよいのでしょうか?」
その言葉に、ヴェールの下で今更何を言っているのかと呆れた表情を見せながら返答したのはフェンネだ。
「その気持ちは分かるわ。けど私たちって全部ケイジに任せるって決めたのよ。彼が全部責任をとってどうにかしてくれるわよ」
成り行きでクオリアに刃を向けているが、元は聖女。自身の夢も失った彼女であったが、それでもかつての故郷に対する感情はいくらか残っている。
それどころか、この戦いの行く末に何が待っているのか、今更ながら気になったらしい。
だが一方のフェンネはその辺りはすでに割り切っていた。別に聖女を自らやめたというわけではないし、人々への憐憫の情も持ち合わせている。だが今の彼女にとって一番大切なのは自分とその周りの極小数が幸せになることである。
加えて言うなら何がしかの面倒事が発生したとしてもすべて繰腹に投げてしまおうと考えていたのだ。
あれだけ大見えきったのだ。その程度受け止めてくれなければ形なしであるし、彼ならば文句を言いつつもやり遂げると信じている。
その点で言えば、ソアリーナよりもフェンネのほうが腹をくくっているとも言えた。
無論この場で一番腹がくくれていないのは繰腹その人ではあったが……。
「しょせん私たちも人の身。聖女などともてはやされてもできることなんてたかが知れているわ。大きな流れには時として身を委ねることも大切よソアリーナ。無理に藻掻いても溺れ死ぬだけだわ」
「そ、それは確かにそうですが……」
すでに話は聖女ごときでコントロール出来る規模を超えている。
神の意志が介在しているであろうこの戦いで自分たちが出来ることなどわずかでしかない。ならば目の前の出来事に集中するだけだ。多くを救おうとしても、多くを失うだけなのだから。
「自分たちでどうにかしようとして最悪になった。だからケイジに全部任せてしまうことにしたのでしょう? 彼は任せろと言ったわ、なら彼が責任を取るべきよ。私たちのこと、全部ね」
少しばかり情念の籠った物言いだが、人生経験――特に男女のあれこれに疎いソアリーナではその辺りの機敏に気がつくことはない。
「でもケイジさんで大丈夫でしょうか? 流石に彼でもこんな状況では……」
「あら?もう見限るのかしら?じゃあ私がもらっていくわね」
「お、お待ちくださいフェンネさま!そ、それはいけません!」
「あらどうして?」
「それは、えっと、その……」
「ねぇ! ちょっと俺のこと助けてくんないソアリーナ、フェンネ! さっきからサポート止まってるんだけど! ねぇ! ねぇってば! あ、やば! たすけ、助けてぇぇ!!」
戦場にあってこの余裕。しかしながらこのようなやり取りができるだけの地力があることの表れでもある。
本人たちは必死であるかもしれないが……
もっとも、それが他人にどう映るかはまた別の話である。
「組織の偉い人は戦争の最中でも恋愛にうつつを抜かさないといけない理由でもあるのですか? ゴミみたいな戯言を聞かせないでほしいのです」
「きっと私たちと感覚が違うんだよ。いつものことだから、いつも通りにしてるの。きっと生き死に興味が無いんだよ、自分も他人も」
離れた場所でその様子を横目で見ていた双子が不満を漏らす。
セルドーチ暫定領主のメアリアとキャリアのエルフール姉妹。
返り血を浴びながら眼の前の敵を屠る自分たちとは裏腹に、向こうはやけに楽しそうだとの苛立ちの発露だ。
とはいえ、苛立ちの根本原因はどうやらTRPG勢力による浮ついたやり取りではないようだ。
すなわち、マイノグーラが誇る英雄……その中であまり誇りたくはない最後の一人だ。
「そうそう。そうやって難しい顔ばっかりしてると顔に皺ができますぞ!! ただでさえクソガキどもは精神年齢がBBAなんだから、もう少しかわいげというものを……」
間髪容れずに斬撃が飛び、気味の悪いブリッジで回避を行う、そのまま二度三度追撃を行い騒がしい闖入者を追い払ったキャリアは、如何にも不機嫌ですと言った様相で不満を姉へと吐露する。
舌禍の英雄ヴィットーリオはこの戦場にいる。つまりここでまた何かを企んでいるということだ。
「なんであの人、ここにいるのです?」
「勝手に付いてきたんだよ。どこかで捨ててこなきゃ」
眉間にシワを寄せながらチラリと視線を向けると、当然のように満面の笑みとウィンクで返される。それが何よりも姉妹の感情を逆撫でする。
だがある程度距離は取りつつもこの最前線から一向に動かない辺り、ヴィットーリオもなにがしかの思惑を有しているのだろう。
もっとも、だからといって戦闘に貢献してくれるかと問われると微妙だが……。
「まぁまぁ落ちついてお嬢~~~さんっ! 吾輩、あの哀れな聖女にち~っとばかし興味がありましてねぇ。吾輩を殺した責任、取ってもらわなきゃ……!」
敵からの攻撃を受けながら、キャリアとメアリアは仲良く驚いた表情を見せた。
ヴィットーリオが性格の破綻した頭のおかしい英雄であることは二人のよく知ることである。その彼が何がしかに執着を見せるということを彼女たちはあまり知らなかった。
唯一の例外は主であり、彼が神と呼ぶイラ=タクトのみ。
だが不思議なことに、今のヴィットーリオは明確に日記の聖女を目的にしているように思われる。
確かにクオリアが保有している強力な聖女である彼女の所在がいまだわからない以上、ヴィットーリオがその対処に当たると宣言することは双子にとってもマイノグーラにとっても有益なことだ。
だが果たしてそのように安易に考えて良いものだろうか? ヴィットーリオの性格と彼が起こした数々の問題を知っている二人は、その言葉に違和感とともに言いしれぬ不安を抱く。
だがそれもつかの間、戦場に満ちる血と悲鳴と剣戟による合奏曲による慌ただしさで流されていく。
ヴィットーリオもそれ以上二人に何かちょっかいを出すつもりもないのか、「でわでわ」と挨拶をしながらシュバッと飛び上がり、奇妙なダンスを踊りながら戦場の何処へと消えていく。
「どっか行っちゃった……嫌な予感ー」
「帰ってくる時に面倒事を持ってこなければよいのですが……」
いれば鬱陶しいし、いなければいないで不安になってくる。
ヴィットーリオとはそういう存在だった。
………
……
…
――そして戦況が動く。他ならぬこの男によって。
「俺はイラ=タクトと引き分けた男だぞ! こんなところでやられるわけねぇだろうが! やってやんよ! 奥の手だ《幸運》《幸運》《幸運》――《祈願》!!」
戦況の硬直に焦れたのか、それとも自分がこれ以上危機的状況に陥りたくないと思ったのか、繰腹が突如として今までとは違った"行動"を行う。
「ちょ、ちょっとケイジ! それは未完成でしょ!」
「いけませんケイジさん! 今まで成功しなかったんですよ!?」
驚いたのは二人の聖女だ。彼の暴走が本当に予想外だったのか、慌てた様子で彼を諌めようとする。
だがそれで止まる男ではない。同時に――。
「うるせぇぇぇ! 神様仏様TRPGのシステムさま! ちょっと難易度が高すぎないっすかねぇ!? シナリオのチェックおねがいしゃーす! あなたのプレイヤー 繰腹慶次からの一生のお願いです! もういっちょ――《祈願》!」
――それで終わる程度の男でもない。
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プレイヤー 繰腹慶次の要求を受理
円滑なゲーム進行を行うために難易度を修正し、
シナリオに適応します。
―――――――――――――――――
瞬間。プレイヤーが扱うシステムの範疇から大きく逸脱した、強大な力の本流が世界を覆い尽くす。
「馬鹿な!」
「ち、力が抜ける……!」
「一体何が起こっているの!?」
変化は急激であった。あれほど力を発揮していた正統大陸連盟の武具が途端に光を失い、同時に敵軍勢の動きに明確な陰りが指したのだ。
ここ一番ですべての博打を外していた男が初めて見せた豪運。一体どこの幸運の女神が彼に微笑んだのか?
少なくとも、昔の彼とは違い、今は多少なりとも女神の気を引いているらしいことは確かだ。
「うぉぉぉぉぉ!! 最強! 最強! TRPG最強! 俺最強! 繰腹慶次最強!」
とはいえ、多少でしかないようであったが……。
=■■■■■============
難易度変更に伴う受益を《《盤上の神》》と折衝しました。
代償としてプレイヤー 繰腹慶次を一ターン行動不能とします。
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ビシリと、繰腹の手足がまるで石になったかのように固まる。
ギャンブルにリスクはつきもの。勝ち馬に乗っている時にこそ、破産の悪魔は微笑むものである。
「うわぁぁぁぁあ! フェンネ、ソアリーナ! たすけてぇぇぇ!」
ほれ見たことかと二人の聖女に抱えられながら一旦最前線から撤退するTRPG陣営。
そんな繰腹に、TRPG陣営最後のメンバーであるザンガイ――エラキノと瓜二つの少女がどこからともなく合流し並走する。
「アハハハハッ! おもしろー! コレは大満足だぞ! もっとコレに情けない姿見せてくれよ!」
「あっ! どこ行ってたんだよ! おめーも戦うんだよ!」
体は動かずとも口だけは許されているのか、彼は自らの失態を棚に上げてザンガイに文句を言い放つ。繰腹の記憶が確かであれば彼女もダイスの力を使えたはずだ。
むしろ彼にダイスの有効活用方法を教えたのは彼女であるから、場合によっては繰腹よりも戦力になるだろう。
だが予想外と言おうか、それとも状況を考えれば予想通りと言おうか、ザンガイからの答えは明確な拒否だった。
「ふっふっふ。だぁめ、それはルール違反だからさっ。こっちはこっちでうまくフォローしてやってるから安心しな? これでも尽くすタイプなんだぜ?」
その言葉に更に文句を言ってやろうと一瞬口を開きかける繰腹。
だがザンガイの表情があまりに楽しげで虚をつかれてしまう。あまりにも嬉しそうで、幸せそうで、一瞬だけその表情にかつてのエラキノを重ねてしまったのだ。
「…………そうかよ。好きにしろ。あっ、そうだそアリーナ、フェンネ。俺思ったんだけどさ、これ回復したら――」
バツが悪かったのか、それとも見惚れたことを悟られたくなかったのか、ザンガイから意識を切り変えた繰腹は聖女たちへと自分の武勇伝と今後の作戦を相談することとする。
その姿を相変わらず楽しそうに見つめたザンガイは、誰にも気づかれぬようにクスリと今までとは違った意図を含んだ笑みを浮かべ、一言呟いた。
「神が遊戯を真面目にやるわけないでしょうが」
戦況は混沌としている。
すでにどの陣営もなりふり構わず自らの力を振るい、勝利を我が物にせんとしている。
一体この戦いの果てになにが待ち受けているのだろうか?
だがわずかではあったが、戦況は確実にマイノグーラ側へと傾きつつある。
戦いの終わりは、そう遠くないうちに訪れるものと思われた。




