九話、VSオメガフェンリル
〔マルテ村〕
オメガフェンリルはアーリアに向けて連続して鋭い爪が付いた腕を振るう。
幼体とは違い成体のオメガフェンリルの動きは格が違いアーリアでもギリギリ避けれる速さだ。
「はぁ!」
アーリアはオメガフェンリルを剣を斬りつけたが皮膚が硬く全く斬れない。
「この!!」
フィリーが風の弾丸を連続して撃ち込むがやはり効かない。
この時点でかなり強いと言うことが確定する。
「はぁぁ!!」
ルミナが更に雷の斬撃を加えたがアーリア達が当てていた場所を狙ったためか遂に斬れた。
「よし!」
アーリアはそれを見て連続して攻撃すれば通じるのを理解した。
「グルガァ!!」
オメガフェンリルはアーリアを狙って口を開くと砲撃を放った。
「デウス!ブラスターモード!」
『Yesモードチェンジ、ダークネスブラスターフル出力でチャージ完了済みです』
「照射!」
デウスゲイドが予めチャージしておいたブラスターをアーリアは放った。
「やぁぁ!!」
アーリアは全力を振り絞って撃ち合いに勝った。
しかし足が止まっており全力で振るわれた尻尾が直撃し壁に向かって吹き飛んだ。
「リア!!!!!!」
ルミナとメルティがアーリアに駆け寄る。
「ごめん、大丈夫だよ」
アーリアはなんとか剣で尻尾を防いでおりダメージは壁にぶつかったものだけであった。
問題ないと立ち上がった少女は迫るオメガフェンリルを見据えると剣をクロスさせて爪を止めルミナが出来ている傷口に剣を突き刺しそこにメルティが光の弾丸を更に撃ち込んでダメージを与えた。
「グルル…」
その攻撃がかなり効いたようでオメガフェンリルはふらついた。
そこを狙ってアーリアとルミナが迫り首を狙って次々と斬撃を加えた。
続けていると大きな傷となりフィリーは全力で準備していた風の斬撃魔法を放つ。
「!!」
オメガフェンリルはなんとか動こうとしたが間に合わず首が飛んだ。
首を失ったオメガフェンリルの身体は大きな音を立てて地面に倒れる。
「はぁはぁ…」
かなりの力を使ったアーリア達は肩で息をする。
そこにアリアナが迫って来た。
「あはっ!今こそあなたを殺すチャンスだよね!」
「くぅ!」
疲れているアーリアはアリアナの速度に着いて行かない。
次々と斬撃を身体に受けてしまう。
「あはは!死んじゃえ!」
アリアナは心臓を狙って短剣を突き出したがルミナが弾きメルティが光の弾丸を当てる。
「この!邪魔するな!」
アリアナは闇の波動を二人に向けて放った。
二人は吹き飛ばされたがフィリーが風の弾丸をばら撒きアリアナは被弾する。
「この!チマチマと!」
そうして怒っているうちにアーリアが迫っていた。
「しまっ!」
「はぁ!」
アーリアが突き出した突きはアリアナの腹に突き刺さった。
「くっそぉ…勝てそうだったのにぃ!!」
アリアナは怒りながらアーリアを蹴り飛ばすと逃げて行った。
「勝てたけど村が…」
マルテ村はオメガフェンリルの砲撃によって壊滅していた。
アーリア達は敵は倒せても村を守らなければ意味がないと肩を落とす。
「帰ろう…」
「うん…」
ここに留まっていても何にもならない。
アーリア達は転移してサキュメアーレに帰還した。
〔サキュメアーレ王城〕
帰還したアーリアはアレンに起こった事を報告する。
「封印の因子か…」
「うん、それが失われると邪神が復活するみたい」
「しかし因子を持つ者など分からんぞ…」
「だよね…敵も調べている途中みたいだから、また時間はあるみたいだけど…」
とりあえずはかつて邪神と戦った者達の子孫がどこにいるのか調べた方が良さそうだ。
「とにかく、ダークローズのオーナーがどの国なのか調べつつ封印の因子を持つ者も探しましょう」
「そうだね」
現状それがアーリア達が出来るダークローズへの抵抗なのだ。




