五話、新たな魔人
〔ダークローズアジト〕
ネイラがアジトの中を歩いているとエイガが目の前からやって来た。
「敵が我々について本格的に探りを入れて来ているようです」
「あはっ、良いねぇ、面白くなって来てるじゃん」
敵の動きが活性化すればするほど自分の作品の戦闘実験に使えるためネイラは邪悪に口を吊り上がらせた。
「そしてあのお方から命令です、戦力となる強力な魔人をもう一体作っておけとの事です」
「うふふ、いーよ、強い子がいた方がいいのは確かだもんね」
ネイラはそう言うと端末を取り出してリフトを見始めた。
そこにはネイラが調べ魔人化すれば確実に強くなる者が記されている。
「うふふ、この子にきーめた、それじゃ行って来る」
ネイラは手を振ると転移をして行った。
〔バリム王国〕
バリム王国にネイラが現れた。
アレンが主催した会議にしっかりと参加してくれた国である。
ネイラの目的はこの国の姫を手に入れる事だ。
「な…あなた誰…?」
姫アリアナは警戒する。
不審すぎるこの人物に。
そうしているとネイラが指を鳴らすその瞬間ルシラが現れ手刀でアリアナを気絶させた。
「ありがと、ルシラ、さっ、その子を私のラボに連れてくよ」
「はい」
ルシラはアリアナを持ち上げるとネイラと共にダークローズのアジトに戻る。
〔ダークローズのアジト〕
ネイラは戻って来ると姫を椅子に縛り付ける。
そして頬を叩いて起こした。
「…!いやっ!離して!」
アリアナは涙を流して解放して欲しいと言う。
しかしネイラはその悲鳴を聞いて己の体を抱きしめるだけでその気は全くなさそうだ。
「あはぁ…あなた本当に素晴らしい素材だねぇ…」
悲鳴を上げ怖がるアリアナ。
ネイラにとっては最高の素材である。
「そんなあなたをつよーい魔人にしてあげよう!」
ネイラはそう言うと改良した魔瘴石を見せる。
以前の魔瘴石は魔人化させてから馴染み二度と人間に戻れなくなるまで半年期間があったがこの改良品は三日で二度と人間に戻れなくする事が可能だ。
「いやぁ!!」
「はいルシラ、あなたがこの子を魔人にしてあげて?」
ネイラはアリアナの反応をたっぷりと楽しんだためルシラに自分のために働いてくれた褒美としてアリアナの魔人化を譲る。
「はい、うふふ…」
ルシラは興奮した様子で口に魔瘴石を含むとアリアナに顔を近付け唇を奪う。
「んんー!」
アリアナは首を振って嫌がるがルシラはキスを続け耐えられなくなったアリアナは魔瘴石を飲んでしまった。
「ふぁ!?あああ!!!!!!」
アリアナが魔人化して行く。
頭には禍々しいツノが生え背中には漆黒の翼尻には敵の首を刎ねるための尻尾が生える。
「うんうん、とても優秀な子になってくれたねぇ?」
ネイラはアリアナが放つ力を感じて目を付けていた通り強力な魔人となってくれた事を喜ぶ。
拘束をルシラに解かせると彼女はネイラの前で片膝を着いた。
「ありがとうございます、ネイラ様…こんな素晴らしい体をくれて…」
アリアナはそう言うと己の体を抱きしめ下半身に手を伸ばして軽く撫でた。
「あはっ、これから私達のために頑張って働いてね?」
「はい…」
アリアナは頬を赤く染めながら頷いた。
「それじゃアリアナ?早速お仕事だ、あなたの国、バリムの町を一つ潰しておいで、このオメガフェンリルの幼体を使わせてあげよう」
「うふふ…分かりました」
ネイラは部屋の中に現れた幼体に手を触れると共に転移して行った。
〔ナパサの町〕
ナパサに現れたアリアナはオメガフェンリルを撫でると腕を振るう。
「さぁ?ご飯の時間だよ?いけっ」
アリアナが命令するとオメガフェンリルは襲い掛かろうとするが突然吹き飛んだ。
町を攻撃する前に現れたアーリア達に撃破されたのだ。
「あなたは…確かバリム王国の…」
「あはっ、光栄だね?あなたに覚えてもらっていたなんて」
アリアナは自分の体を撫でて身を震わせつつアーリア達に生まれ変わった自分の体を誇らしげに見せ付けた。
「あはっ私と遊んでよ!魔王様!!」
「くっ…絶対元に戻すから!」
アーリアは仲間と共にアリアナとの戦闘を開始する。
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