四話、説明会
〔グランデウス王城〕
各国の首脳が集まるグランデウスに何が起こっていたのか説明するための説明会が開かれていた。
アーリアはアルゲイドの魔王としてこの場に出席しておりアーケオスからはアルゴも父と共に来ていた。
「アルゴ君!また会ったね!」
アーリアは彼の姿を見て嬉しそうに駆け寄った。
「そうだね」
アルゴは駆け寄って来たアーリアを見て優しく微笑む。
二人のその様子は恋が始まる直前の男女の様子そのものだ。
「さて皆さんご着席を」
今回はあくまでも父に招待されたお客さんである各国の首脳達からの挨拶の応対をしていたアーリアは彼等ににこやかに挨拶を返してから非常に整った所作で椅子に座る。
「さて、今回の件だが…」
アレンはグランデウスに何が起こったのか包み隠さず話して行く。
何故魔帝国となってしまったのかなどを全て。
「なるほどな、アッシュ殿がそのダークローズに唆されてまずはアーリア殿を捨てその後魔人となり魔帝国を建国したわけですな」
「そうだ」
「そのダークローズが元凶と言うのならば叩かなくてはなりませんな」
「うむ、同じような事が起こる国が間違いなく現れますぞ」
「そもそも協力している国があるのでは?」
話はダークローズの後ろ盾となっている国があるのでは?と言う話に及んだ。
「この会議に出席していない、ダグギルズ帝国、不穏な噂を多く聞くあの国が怪しいのでは?」
アーケオスの王がダグギルズが怪しいのでは?と言った。
(ダグギルズ、南半球にある国だね)
『イエス、強力な国力を持つ国です』
その国力は魔帝国となり魔王軍に敗北する前のグランデウスよりも強いと言われている。
「その噂、聞いた所によると世界征服を狙っているとか」
「ふむ…」
アレンはその話を聞きダークローズとはダグギルズが組織した部隊なのでは?と思った。
「君達が今の話で何を考えたのかは察している、しかし何事も確証がない状態では動けん、だからまずはダグギルズがダークローズと協力関係にあると言う証拠を手に入れるところから始める、それが確認出来たら動く、それで構わないか?」
何事もまずは裏取りをしなくてはならないのだ。
そうしなければダグギルズにこちらを追及する手札を与えてしまう。
「構わん」
「良かろう」
皆アレンの言葉に納得してくれた。
「それでは今回の会議はこれにて終了する、皆集まってくれて感謝する」
会議を終了すると首脳達は話しながら部屋から出て転移して自分の国に帰って行った。
「アーリアよ聞いていたな?、現状一番疑わしいダグギルズを調べるぞ」
「分かった」
アーリアはダグギルズを調べると言う父の言葉に頷いた。
〔サキュメアーレ王城〕
アーリアは王城に戻ると玉座に座りダグギルズについて調べるぞと皆に伝えた。
「了解よ、こう言う仕事はサキュバスがとても向いているわ、早速部隊を動かしましょう」
ルーレリアがサキュバス部隊を動かすと言ってくれた。
「うん、お願い」
アーリアは頷きサキュバス部隊を動かす事を認める。
「現状私達に出来ることはそれだけか」
サーリアは歯痒いなと思う。
「お父様も言ってたけど裏取りをせずに動くのはダメだから仕方ないよ」
「そうね」
ルーレリアはアレンの言葉は正しいと頷いた。
「それにしてもアーリア、あなた玉座に座ると小さく見えますわね」
ダグギルズについての話が終わったためネーリアが話を変えた。
「だ、だってこの椅子大きいんだもん…」
ゼーリアの前の代の魔王には大柄な者もいた。
そう言う者も座る事を考えてこのサキュメアーレ王城の玉座は大きいのだが少女であるアーリアが座ると非常にちんまりとしてしまうのだ。
「うふふ、アーリアは怖い顔をしても可愛いが勝る子だし、威厳を出すのはどうやっても無理ね」
ナタリアは姉二人の話を聞いてクスクスと笑いつつ言った。
「もー!私だって威厳あるもん!!」
そう言ったアーリアはどうだ!と胸を張ってみたが大きな胸を自慢しているようにしか見えない。
「…」
ルミナはそんなアーリアの肩に手を置いて首を振る。
そんな親友の反応を見たアーリアは盛大に頬を膨らませるのであった。




