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十三話、エイラとの決戦

〔エミルテルナ、サングラの街〕


サングラの街の中でアーリアとルミナはエイラと対峙している。


「そもそもどうしてあなたは生きているの?」


「最近出来た、仮想世界を作る技術って知らない?」


「!」


エイラはアーリアの言葉で彼女がどのようにして復活を果たしたのか理解した。


「仮想世界であなたを誕生させ誕生したあなたをその体に入れたのね…?」


人間を魔人に改造する技術を改良している者の一人であるナタリアは技術に詳しい。


そのためこうしてアーリアが復活した方法を言い当てる事が出来るのだ。


「そう、私は二人目の私、あんたは確かに一人目の私は殺せたの、だから今回私がやって来たのは私の仇を取るためだよ」


「あはっ!なるほどねぇ?ならこれからあなたをまた同じ殺し方をしてあげるわ?」


エイラはそう言うと一人目のアーリアの脳を破壊して殺した薬品が入った注射器を見せる。


「リア!気を付けて!あれを打たれたらまた…」


「分かってる、私は簡単には死んだらしないよ!」


そう言いながらアーリアはエイラに向けて突っ込んで行く。


「!」


アーリアの実力を知るエイラは思う速いと。


アーリアの身体は仮想世界での戦いの経験をインストールされた事でかなり強くなっている。


そのため強力な魔人であるエイラでさえも速いと思う程の速度を手に入れたのである。


「ちぃ!」


エイラの身体はアーリアに斬り裂かれた。


エイラは被弾しつつも注射器を突き出して来るがアーリアは一歩下がりルミナがそこに入り込んで大剣を振るって左手を斬り飛ばした。


「ぐぁぁ!!小娘共がぁ!!」


ルミナは怒りながら連続で剣を振るうがアーリアは全て捌く。


薬品と言う切り札を失ったエイラは実力で勝つしかないそして二人の攻撃が苛烈であるため逃げる事も出来ない。


つまり二人を殺さないと死ぬしかないのである。


「はぁ!!」


アーリアはガンガン攻めて行く。


その動きは少し危なっかしい。


「リア!突っ込みすぎよ!」


「!」


ルミナが突っ込み過ぎだと指摘するがエイラはアーリアの突きを避けると横っ腹を蹴り飛ばした。


「はぁ!」


続けてアーリアの顔を蹴り飛ばす。


「トドメぇ!!」


トドメとして剣を突き出すがアーリアは左手に剣を突き刺させて防ぎエイラの心臓に剣を突き刺す。


「かっは…」


心臓を失ったエイラは大量に血を吐きながら倒れた。


「ちょっとリア!何考えてるのよ!勝てたけどそんな戦い方!」


「ごめんこいつがして来た事を考えるとどうしても許せなくて…」


アーリアは頭に血が昇っていたと説明する。


「気持ちは分かるけど次の戦闘はもう少し冷静になって…お願い…」


ルミナはアーリアをまた失いたくないからこう言う。


アーリアはその気持ちを理解しているからこそ頷いた。


しかしアーリアの戦い方はもう一つ原因があるそれは自分の事が嫌いだからだ。


だからこそ自分が傷付いたとしても仲間が傷付かなければそれで良いと言う戦い方をしてしまう。


「…あなたが自分が嫌いなのは分かってるわ、でもそんな戦い方はダメよ…」


そしてルミナはアーリアの戦い方の理由を見抜いていた。


「ごめん、でも…すぐには自分を好きにはなれないんだよ」


「そうね、時間がかかるのは私も分かってる、だからあなたの側に私はずっといるから、私があなたを守る」


「…うん」


ルミナの言葉に聞きアーリアの心には暖かいものが溢れる。


「さぁ帰りましょう、その手治してもらわなきゃね?」


「うん」


アーリアとルミナが帰ろうとする。


「もう一度死ねぇ!!」


しかし心臓を失った筈のエイラが立ち上がり注射器を突き出して来た。


「リア!!!!!」


アーリアに迫る注射器。


ルミナは絶望する。


またアーリアを失うのかと。


『させない』


その瞬間アーリアの脳内に声が響き闇の魔力のシールドが張られた。


「これは…」


『今だよ、あいつを今度こそ倒して』


「分かった!」


アーリアは剣に炎を灯すと全力の斬撃を加えて斬り裂いた。


その一撃でエイラは爆発四散し今度こそ消え去った。


「はぁはぁ…」


エイラを倒したアーリアは肩で息をする。


するとまた声が聴こえる。


『みんなをよろしくね?私』


「…うん」


声は聴こえなくなり少しだけ残っていた力が天に向けて消えて行くのをアーリアは感じた。


「約束する、あなたの代わりに私がみんなを守るから」


そう天に向けて言ったアーリアがルミナを見ると何かを察した様子のルミナが涙を流していた。


「あなたがいたのね…」


「うん、最後の力だったんだと思う」


「そう…」


ルミナは泣き始めた。


アーリアは彼女の涙を見て尚更彼女達を自分が守らなくてはならないそう強く思うのであった。

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