十二話、バトルデバイス
〔サキュメアーレ王城アーリアの部屋〕
アーリアは一人で部屋の中にいた。
(本当の事を知って私は私が好きじゃなくなっちゃった、所詮作り物なんだってどうしてもそう思っちゃう、でも私は私のために頑張ってくれたみんなの気持ちに応えたいそう思うんだ)
作り物だったとしても今の自分は皆の努力の結晶だ。
だからこそアーリアは皆の気持ちを無駄にしたくないと思う。
「だから私は私を好きになれるように頑張りたいそう思うの」
そう言ったアーリアは机の上に置かれた剣の元に行き手を触れる。
剣の姿は丸い水晶の形となっておりアーリアが触れると光り輝いた。
この水晶の名はバトルデバイスこの時代の魔導士に力を貸すシステムだ。
「そう言えば聴いてなかったね、あなた名前は?」
『デウスゲイド、我々二振りの剣の名を合わせた名前です』
BD-7series-110-DeusGade。
これがデウスゲイドのコード名だバトルデバイスの第七世代機の110番目の機体だ。
「そう、これからよろしくね?」
『Yes master』
アーリアはネックレス型になっているデウスゲイドを首にかけると部屋から出て行った。
アーリアがやって来たのは鍛錬場。
ルミナからバトルデバイスに慣れた方がいいと誘われここにやって来た。
「よろしくね!ルミちゃん!」
「ええ!リア!さぁ行くわよ!ブラッドローズ!」
BD-7series-109-BloodRoseこれがルミナのバトルデバイスだ。
アーリアの装備は魔装をシステムとして組み込んだ物。
ルミナの装備は赤と漆黒の騎士服だ武器は大剣である。
「行くわよ!」
「うん!」
駆け出しアーリアとルミナは剣を合わせあった。
「はぁぁ!!」
アーリアはルミナを押し切る。
「ええ….何この力…」
アーリアは自分のパワーに少し引く。
「相変わらず馬鹿力ね!」
「あーうん!この力私の普通なんだね!よく分かった!うん!でもちょっと待って!ステータス!」
アーリアはステータスを開こうとしたが反応しない。
「あ、あれ?」
「あーなるほど、あっちの世界は仮想世界だから自分の能力値を見れたりしたの、でもね?こっちの世界にはそんな物はないから、自分がどれだけ強くなったのかは分からないのよ」
「なるほど…」
アーリアは自分の強さをステータスとして知れたのは便利だったのになと思いながら剣を構え直した。
「まぁいいや、どんどん行こう!」
「ええ!」
アーリアとルミナは駆け出し剣を合わせアーリアがバトルデバイスに慣れるための鍛錬を開始する。
「ご先祖様呼んだ?」
アーリアはゼーリアが呼んでいると言われたため司令室にやって来た。
魔王軍は現在世界の治安を守る業務に就いておりここはそのための司令塔だ。
「アーリア、早速だが、エイラが現れたとの情報が入った、我々としては出来るだけ早く倒したい敵、奴の相手を頼めるか?」
「任せて、前の私の仇を取らなきゃだもんね!」
仮想世界で起こった事はこちらの世界でも起こっている。
つまりエイラはアーリアにとって因縁の敵だ。
「頼んだぞ、ルミナ、手を貸してやれ」
「了解よ、さぁ行きましょう、リア」
「うん!ルミちゃん!」
アーリアはルミナと共に転移するとエイラが現れた場所に向かって行った。
「さて諸君!アーリアのサポートを全力で行うぞ!また失うような事があってはならんからな!」
「はっ!!」
早速司令室の職員は今度こそアーリアを失わないために全力でのサポートを開始する。
〔エミルテルナ国〕
エミルテルナにやって来た二人。
目の前ではエイラが新たな魔人を作り出そうとしていた。
「なっ…」
エイラは殺した筈のアーリアが生きているのをみて驚いた顔を見せる。
「驚いた?私はあんたに殺されてなんてなかったの、こうして生きてるんだ」
アーリアはバトルデバイスを展開させつつ挑発する。
彼女に逃げられたくないため挑発して引かせないようにしているのだ。
「残念だったね?私を殺せてなくてさ」
「こんの…小娘がぁ!!」
(よし)
これでエイラは逃げない。
アッシュの件やナタリアの件そして前の自分を殺した件。
その全てを精算させるためにもアーリアはここで彼女を討つ。
そう決めてルミナと共にエイラとの戦闘を開始した。




