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二話、二刀流

〔ダークエルフの森〕


アーリア達はダークエルフの森に出て来ていた。


今回はアーリアが二刀流に馴染むため依頼を受けたので戦う相手も強めな魔物が良い。


そのためここに来た。


「ぎぇぇ!!」


今回の依頼は未開の地であるダークエルフの森を出来る限り安全に歩けるようにするため魔物をとにかく狩りまくる依頼であるそのため戦う魔物はなんでもいい。


そんなアーリア達の目の前にいるのはエルダーゴブリン達。


アーリアは迫るエルダーゴブリンと相対していた。


「ふっ!はぁぁ!!」


左手の剣で相手の武器を止め右手の剣で斬り上げる。


このようにどちらかで防御してもう片方の剣で攻撃と言う事が出来るため防御面も攻撃面も強い。


「せやぁ!!」


そして両方とも攻撃と言う戦い方も出来るため一度勢いに乗れば他の地域のゴブリン達と違ってかなり強いエルダーゴブリン達でもアーリアの勢いを全く止められていない。


この勢いと突破力はかなりの戦力アップと言えるだろう。


「オーバードライブだけでも大概な強さなのに通常時でも二段階から三段階強くなったわね」


「そうですね、リーダーが頼りになるって素晴らしい事です」


頼りになると言うメルティの言葉にルミナもフィリーも頷いた。


このパーティのリーダーであるアーリアが強ければ強いほど三人も安心して戦う事が出来るようになるのである。


「最後ぉ!」


最後の一体に向けてアーリアが迫る。


圧倒的な勢いで仲間を殺され続け怯えている最後の一体は成す術なく斬り伏せられ絶命した。


「ふぅ…」


アーリアは左腕で剣を扱う訓練はちゃんと効果が出ているなと思いながら剣を腰の左右に付けている鞘に収めた。


鞘に剣を収め魔装を身に纏ったアーリアの姿は非常に様になっておりかなりカッコいい。


「もう飛ばしすぎよ?」


戦闘を終えたアーリアが近付いて来るとガンガン行こうぜ!となっていたアーリアの額をルミナは小突く。


「だって本当に良い感じで楽しいんだもん」


ゼーリアが仕込んでいた本来のスタイルとなり自分でもかなり強くなったと思えるアーリアは剣を振るうのが楽しくて仕方がなく止まらなくなっていたのである。


「このスタイルとなるのを想定して姫様に剣技を仕込んでいたゼーリア様は流石だと言うしかないな」


「だね」


アーリア達は完成形を想定してアーリアを育てているアーリアを流石だと言った。


『褒めすぎてある、我でも照れるぞ』


子孫とその仲間に褒められたゼーリアは頬を真っ赤に染めた。


その顔は照れている時のアーリアにそっくりである。


「みんなー?ご先祖様が照れてるのーもっと褒めてあげてー?」


「あらそーお?」


「それはもっと褒めてあげないといけませんねぇ?」


「だな」


この後三人は思い付く限りゼーリアを褒めた。


その結果ゼーリアは照れて精神世界の奥底まで逃げて行ってしまった。



〔ダークエルフの里〕


二刀流が完全に馴染んだためアーリア達は里に戻って来た。


里の内部ではオードリーが里の復興の指揮をしている。


出来る限り早くグランデウスに対して戦争を仕掛ける予定であるがこの魔法を使っての復興が終わってからであるため最低でも五日は掛かるだろう。


「戻って来たのか」


「うん、ご先祖様からこの剣を受け継いだから森の強い魔物で馴染ませるための訓練やってたんだ」


「あぁ、剣が折れたのだったな、それでその剣を受け継いだわけか」


オードリーは先祖達から話に聞いている魔王の剣を初めて見てかなり力を感じる剣だと思う。


「素晴らしい力を感じるな」


「うん、この剣ならどんな敵とでも戦えそうだよ」


折れる心配をせずに戦えると言うのはかなりのメリットなのだ。


普通の剣ならば折れる事も想定して無理な振り方は出来ないがこの二本の剣ならばある程度の無理を通せるためかなりのメリットがある。


「頼りにしているぞ、姫様」


「うん、それじゃ復興が終わったらサキュメアに来てね」


「うむ」


オードリーとの会話を終えたアーリアはサキュメアに仲間と共に帰還した。

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