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六話、構ってる暇はない!

〔ダークエルフの里〕


ルシラとナタリアが斬りかかって来る。


「みんな!出来るだけ早くあの二人を倒すよ!」


里長の屋敷の中から魔力探知をしているアーリア。


すると外にある魔力反応がどんどん減って行っているのが分かる。


外で暴れるクイーンアルウラネが次々とダークエルフを殺しているのだ。


「そうだな!」


フィリーが風の矢を放つ。


ナタリアとルシラはそれを弾くがメルティの光の魔法が命中し光属性がクリティカルである二人は大きなダメージを受ける。


「お母様!悪いけど構ってる暇はないよ!」


「あはっ!私はあなたを連れて行くために用があるのよ!」


ナタリアはしつこくアーリアに追い縋って来る。


アーリアは魔装を展開し今出来るフル出力になるとあしらうように回し蹴りを顔に直撃させた。


「…」


ナタリアはその一撃のあまりにも高い威力に意識を飛ばす。


「くっ!よくもナタリアを!娘なら母親の言う事を聞きなさい!」


ルシラはナタリアが倒されたのを見て怒るがルミナが下から振り上げた足を命中させ続けてフィリーが風魔法を炸裂させて倒した。


「くぅ…ふふっ…まぁ良いでしょう…ダークエルフを根絶やしにするのが私達の作戦なのですから!」


クイーンアルウラネと戦うために一気に倒された事に対してルシラは悔しそうにしつつもナタリアに近付くとどこかに転移して消えた。


恐らくこの里のどこかに転移して様子を見ることにしたのだろう。


「三人共!外に出るよ!」


いつも以上の力を引き出して二人の魔人を倒した四人は屋敷の外に飛び出した。




外に出ると兵達がクイーンアルウラネと戦っていた。


クイーンアルウラネの姿はアルウラネと基本的に変わらず中央に緑色の肌の女性がおり下半身は花背中から大量の触手が伸びている。


ここまでは同じなのだがそのサイズがとにかく巨大だそのサイズは屋敷から出たアーリア達が見上げる程のものである。


「攻撃開始!」


アーリア達もダークエルフの兵と一緒に攻撃を開始した。


しかしその攻撃は効かずクイーンアルウラネは次々と種の弾丸を飛ばして来る。


「つぅ!」


その弾速はかなり速くアーリアでも被弾する。


かなり痛いが貫通しないのが救いである。


これが貫通する攻撃だとかなりまずい。


「やぁ!」


アーリアはならばと中央にある女の首を狙うがその前に触手に殴られ地面に墜落する。


そして墜落した所にクイーンアルウラネは次々と触手を叩き付けた。


「リア!!」


これはマズイとルミナは焦るが触手による攻撃が収まるとそこには血だらけになったアーリアが倒れていた。


「いやっ!リア!!」


三人の仲間はアーリアの容態を確認するために駆け寄る。


「ごめ…やられた…」


アーリアは口から血を流しつつ激しい攻撃を受けた事を話す。


「こんなところで倒れてる場合じゃない…」


たった一度の触手の連打で満身創痍にされたアーリア。


立ち上がったがフラフラで戦えるとは思えない。


メルティはそれを見て慌ててアーリアの治療を行う。


『アーリアよ、今ので判断した今のお前ではアレには全く敵わん』


「そうだね…」


大量の触手による攻撃を受けてアーリアは理解したこのままでは絶対に勝ち目がないと。


『だからお主を本覚醒させる』


「本覚醒?」


アーリアはゼーリアの言葉を聞いて首を傾げた。


『お主は確かに魔王であるが、我としては負荷が出来るだけ少なく成長してもらいたくて、力を段階的に解放するようにしていたのだ、簡単に言うとお主は半覚醒状態であったと言う事だ』


「つまり今から私の体をフルスペックを解放するって事?」


『そういう事だ、今のお主ではフル出力に耐えれるか分からん、だからあくまでも一時的なパワーアップ奥義として全解放をスキル化しておいた、これでアレともやり合えるようになるはずだ』


スキル化する事で全解放が任意となり負荷がずっと掛かっている状態ではなくなる。


これで安心して使えるだろうとゼーリアは思う。



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