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二話、薬草集めます

〔グラガス荒野〕


幼いサキュバスがポツンと荒野に立っている。


尻尾はお悩み中な動きをしていた。


「問題ですご先祖様」


アーリアは荒野を見ながら先祖に問題を出した。


『どうした?愛しき子孫よ』


子孫可愛い状態なゼーリアは即返答する。


「こんな荒野に薬草ってあるのでしょうか!」


『探知魔法を使ってみよ、教えくれる…かも…しれ…ん』


「教えてくれなくてないかもしれないって事じゃん!」


アーリアは見つかるかなぁ?と思いつつも探知魔法を使ってみた。


「あるんだ…」


頭の中でビビビと音がし薬草がある場所が分かるようになった。


「そう言えばご先祖様、気になってたんだけど私が使う魔法ってなんか全部高位っぽくない?」


『覚醒した時点でお主の魔導スキルは6になっておるようだな、最初から魔法に関しては強いな』


他のスキルは淫魔43、魅了10、剣術1、力35、+MP増強50、古代魔法3、闇魔法7となっている。


スキルはマックスで100となっており100に到達すると上位スキルに移行出来るスキルもある。


アーリアが持っているスキルの中ではMP増強が既に上位スキルだ。


「…淫魔、そう言えばご先祖様、私ってエッチなことしないと生きていけないの…?」


十二歳であるが将来王家の血筋を残すためにも既にそう言う知識は教わっているアーリアは頬を赤く染めつつゼーリアに淫魔の食事をしなくてはいけないのか薬草を集めつつ聞いた。


『別にしなくても生きて行けるぞ、昔は男から吸収せんと飢えて死んでたが、そんな不便な生物そのうち全滅するからな、種族で一丸となって克服した…が、お主が想像していないモノが我等淫魔にとって美味なのは変わっておらん、もう少し大人になってからお主も食してみると良いだろう』


「淫魔の食事かぁ…」


アーリアは頬を真っ赤に染めつつそれをするとしても彼氏が出来てからが良いなと思う。


『なんだ軟弱な奴め、我など何人の男を食したか…』


「私はそう言うんじゃないの!好きになった人とだけが良いの!」


『んーサキュバスらしくないのぅ…』


ゼーリアはアーリアがそうしたいならそうすれば良いと思う。


「うん!集まったね、帰ろっか」


依頼書に書いてある十束集まった。


アーリアはこれでゴールドが貰えてとりあえずは宿に泊まれそうだと思う。


『とりあえずは稼いで武器を買わねばならぬ、丸腰で歩き回るのは危ないからな』


「だね」


自分でも危ないと思っているとアーリアは何か察知して振り返る。


そこにはゴブリンがいた。


「魔物!」


アーリアはどうしよう!と焦る。


『落ち着くのだ愛しき子孫よ、お主の魔法は中々のものであると言ったであろう、ダークボム、これを撃ってみよ』


「う、うん!ダークボム!」


「!?」


幼いサキュバスが攻撃して来るとは思っていなかったゴブリンは迫るダークボムに直撃して放ったアーリア自身がええ…となる威力に巻き込まれて木っ端微塵になった。


ゴブリンを倒した事によりアーリアはレベルアップしレベル5、HP85、MP4600、力743、防御力60となった。


「ごせんぞーMPの上昇幅がこわーい…」


レベルアップウインドウを見つつアーリアはMPの上昇率にビビる。


『ちなみに生前の我のレベルは9637でMPは1432453117575あった』


「あっ、私って普通だね」


比較対象がおかしいせいでアーリアの認識は一瞬でバグった。


『安心せよお主は普通ではない』


「だよねー」


何故ならレベル1が出せる魔法の威力ではないのは素人であるアーリアにも分かったからである。


「それはそれとしてゴブリンくらいならやれるね!」


『うむ、さっきも言ったがとりあえず武器を買わねばならぬ、そのための資金稼ぎとして何匹か倒してから帰るぞ!ついでにレベルアップだ!』


「おー!」


アーリアは町に帰還しつつゴブリン狩りを行うのであった。



〔ギルド〕


「…………」


お姉さんは帰って来たアーリアがゴブリンの討伐までやってのけたのを把握しポカンとする。


冒険者になった当日の十二歳の少女が出来る戦果では明らかにない。


ちなみにゴブリン狩りでアーリアはレベル7になっている。


「大型新人ねアーリアちゃん!」


ポカンから戻って来たお姉さんは期待してるわ!と親指を立てた。


「えへへー」


アーリアは褒められて満更でもなさそうに後頭部を触った。


「それじゃゴブリンを十体倒して帰って来てくれたので報酬は8000ゴールドです、明日からも期待してるわね!」


「うん!がんばるー!」


その頑張りの先の目標には兄をぶん殴ってやる!があるのがアーリアである。


「あーそうそう、ギルドにも宿はあるのでここを拠点にしなさい、あなたみたいな幼くて一人で行動してる子はそれが良いから」


一人で宿に泊まらせたら何が起こるか分からないためギルドの目が届くここの宿に泊まるようにお姉さんは言った。


「うん、分かった」


アーリアも危ないのは分かっているため頷く。


「それじゃお姉さん、また明日!」


「はい、また明日」


お姉さんと手を振って別れたアーリアはレストランフロアに行く。


するとまた親切なおじさんが注文の仕方を教えてくれたため千ゴールドでハンバーグセットを頼んだ。


「美味しい!」


初めて自分で稼いだお金で食べるご飯。


アーリアにはいつも以上に美味しい食事に感じられた。


『アーリア、アーリア、体の主導権を我に移すことも出来るのだ、そのうち我にも食事をさせておくれ?』


(良いよ、明日の朝代わるね?)


『お主は優しいなぁ…』


(優しい子は復讐なんて企んでないと思うけどねー)


何せ今兄の顔を思い浮かべたらぶん殴りたくなる。


なので代わりにハンバーグにナイフをブッ刺した。


『どーどー』


ゼーリアはそれを見て落ち着け落ち着けと言う。


「ふー…」


ご先祖のその言葉で落ち着いたアーリアは食事を再開した。



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