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二話、ダークギア

〔ダークローズのアジト〕


ダークローズではアーリアが実質的には鹵獲したバトルデバイスの解析が行われている。


「正直言ってご主人様に頂いたこの力がありますから、バトルデバイスは必要ない気がしますけどね」


アーリアの現在の力は圧倒的だ。


そのため軍だけで勝ちたいのならば膨大な戦力が必要である。


しかしそれほどの戦力はアルゲイドでも用意出来ないためアーリアに勝ちたいのならば個人が同等の力を得る必要がある。


「確かにね、でもあなたと同等に戦える者が現れる可能性があるのが世界と言うものよ、だからこそあなただけではなくダークローズの幹部全員の戦力増強となるかもしれないバトルデバイスのような武器を我々も得る必要があるわ」


アナスタシアは今度こそ絶対に負けないつもりだ。


だからこそ出来る限りの戦力増強を行うのである。


「解析完了しました」


解析を担当していたネイラが終了したとアナスタシアに伝える。


「ありがとう、魔人が纏えるようにする事は出来そうかしら?」


「我々の技術力なら難しい事ではありません」


「ふふっ、なら頼んだわ、さて我々のデバイスの名はダークギアとしましょうか」


ダークローズのバトルデバイスの名はダークギアに決まったようだ。


「アナスタシア様、暫くはアーリアの剣を借りることになりますから、アーリアに武器を用意してあげてください」


「そうね」


アナスタシアはアーリアの方を向くと漆黒の剣を二振り作り出した。


「魔人用のデバイスの作成は時間がかかるわ、だから暫くはこの剣を使いなさい」


アナスタシアは魔力を込めて作った剣をアーリアに差し出す。


「はっ、ありがとうございます」


アーリアは主人の前で片膝を着くと剣を受け取る。


「さて、あなたには仕事をしてもらうわ、アーリア」


何せ毎日アナスタシアの精気を吸収して強くなっていっている身体だ。


アーリアは現時点でもルミナ達を寄せ付けない程に強いのだがまだまだその強い身体を使いこなせていない。


そのためアナスタシアはアーリアに体に慣れさせるため積極的に戦闘を行わせる。


「分かりました」


「ええ、それじゃ行き先はここよ」


アナスタシアはビジョンを表示させ攻撃対象を命令した。




〔ミトロポリル軍駐屯地〕


アーリアは四人の上級魔人を連れて軍の駐屯地にやって来ている。


四人を連れて来たのは四人も戦闘訓練をさせたいからだ。


「それじゃあなた達も好きに暴れなさい、負ける相手ではないから」


「了解、行ってくるねー」


アリアナ達上級魔人達は嬉々として軍に襲いかかる。


アーリアが立って基地を眺めていると銃声が響く。


「…」


銃声がした方向を見ると対物ライフルの弾が飛来して来ていたがアーリアは腕を振るうだけで弾を両断した。


「さぁさぁ、楽しませて貰おうか?」


赤黒い炎を身に纏ったアーリアは飛び出し撃ってきた兵に迫ると一撃で斬り伏せた。


「うふふ、さっさと本気を出した方がいいよ?そうしないとすぐにあなた達負けちゃうよ?」


アーリアも嬉々として人殺しを魔人の本能のままに楽しみ始めた。




「酷い…」


襲撃の情報を聞いたルミナ達が駆け付けたが基地は既に大量の死体が転がる地獄と化していた。


見るとアーリアが最後の一人に剣を突き刺した所であった。


「あぁ遅かったね?もう私達だ皆殺しにしたところだよ?」


アーリアは邪悪に微笑みながら剣を引き抜き死体を魔力で消し去る。


「今日は今のゴミを殺して仕事は終わったの、だからまた今度遊びましょうね?」


アーリアが指を鳴らすとそれぞれ楽しんでいた魔人達がすぐに集まる。


アーリアはそれを見てからダークローズのアジトに帰還した。

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