一話
〔ダークローズアジト〕
雷神の遺跡から離れたアーリアはダークローズのアジトに戻りご主人様に報告していた。
「ふぅん、やはり雷神になろうとしているのね」
アナスタシアはルミナ達の行動を鼻で笑う。
無駄な事をと思っているのだ。
雷神に覚醒したとしても毎日機械を使って強化し更夜に抱いて己の力を注ぎ込む事で力を増して行っているアーリアに勝てるとは思えないからだ。
「ご主人様、そろそろ排除してもよろしいのでは?私にとっては取るに足らない敵ですが、その雷神とやらに覚醒すれば他の幹部達が殺される可能性が…」
アーリアはルミナに対する殺意を殺さずに言う。
「うふふ、可愛い殺意が漏れ出しているわよ?アーリア、でもだぁめ」
ここでアナスタシアはアーリアを抱き寄せた。
アーリアはアナスタシアに抱きしめてもらえて嬉しそうな顔を見せる。
「彼女達には利用価値があるのよ、とっても大切なね?」
今のアーリアの力は改造を施す事だけではなく憎しみや恨みを深める事でも強くなっていく。
だからこそだアーリアが嫉妬してしまう存在であるルミナは悪に堕ちた少女を更に強くするために非常に利用価値がある。
「…分かりました」
アーリアは少し不満そうに主人の言葉を受け入れた。
「もう…可愛い顔をして拗ねちゃって…ほら可愛がってあげるわ?」
アナスタシアはアーリアの胸を右手で揉み下半身を左手で触り始めた。
「あはっ、あんっ!」
アーリアは嬉しそうな声を出しアナスタシアの動きを素直に受け入れる。
「さぁ?ベッドに行くわよ」
「はいご主人様…今日もご奉仕させていただきます…」
「期待しているわ」
アナスタシアは少女を抱き上げるとベッドに連れて行く。
〔二つ目の雷神の遺跡〕
二つ目の雷神の遺跡にやって来たルミナ達。
ここは雷神の部下達が暮らしていた住居のようだ。
「んー、朽ちた日用品とかがあるだけねぇ…」
「ですね」
あるのは日用品などだ。
雷神の力に覚醒出来る物があるとは思えない。
「ふふっこんなところを調べて意味なんてあるのかな?」
アーリアはアリアナとルシラを連れて現れた。
「意味はあるわ、私が雷神になればあなたを止めれるかもしれないもの!」
「フン、そんな事出来るわけがない、アリアナ?ルシラ?愚かな行動を続けるこの馬鹿共を痛め付けてあげなさい」
「はっ」
「お任せあれー」
アリアナとルシラは上位存在であるアーリアの命令を素直に聞きルミナ達に襲いかかった。
アーリアは近くの椅子に黒いロングブーツに包まれた脚を組んで座り眺め始める。
「…」
戦闘は初めはアリアナとルシラが押していたものの逆転をされ二人は片膝を着く事となった。
「申し訳ございません…アーリア様…」
「負けちゃった…」
二人は俯き負けた事をアーリアに対して謝った。
「ふふっ別に構わないよ、二人は帰って良いよ」
今のアーリアは同じ魔人に対しては優しい。
負けたとしても怒ったりはせずそのままダメージを癒すためにも帰るように言う。
「はい…」
「うん…」
二人はなんとか立ち上がると転移して消えた。
「二人を倒すなんて少しは強くなってるんだね?ふふっでも私との差は大きいんだけど」
戦闘を通してルミナ達は上位魔人よりは強くなって来た。
しかし最強と呼べるくらいまで強化され日々力を増して行っているアーリアとは大きすぎる差がある。
「教えてあげるよ、お前達なんて…あはっ!」
アーリアは全身から赤黒い炎を放った。
「一撃で倒せちゃうって事をね?」
「くぅ!!」
メルティが慌ててシールドを張り他の二人が魔力を注いで耐えようとしたが敵わず三人はアーリアの炎に巻き込まれて吹き飛び壁に激突した。
「あはっ…」
アーリアはその様子を見て自分の身体を抱きしめ下半身を撫でた。
「本当に雑魚、私の攻撃に一撃で負けるんだもん」
「くぅ…」
ルミナは悔しそうにアーリアを見上げる。
アーリアはその顔を見て笑みを深めた。
「そうそう、お前はそうやって私を見上げていれば良いの、ご主人様がお前達を殺しても良いって言うまでは徹底的に私を楽しませるためのおもちゃとして扱ってあげるからね?」
深い闇を蓄えた瞳でルミナ達を見据えるアーリアは彼女達に背を向けると去って行った。
「私達も帰ろう…」
「あぁ…」
ボロボロにされたルミナ達はなんとか立ち上がるとサキュメアーレに帰還した。




