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JK、未来で巨大ロボに乗る  作者: 久遠悠羽


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第24話 AIとの会話

 次の日、4人は開拓者プロトポーロスに乗ってもう一度AI達の拠点に向かった。

 後2kmと言う所で用心深くエスラータの研究者達が持たせてくれた識別コードを発信する。

 AI側になんとか自分達が敵ではなく、ただ話し合いをしたいという意志で来た事を伝えようとしたのだ。


【地球防衛AIシステム、応答願います。

 こちらは元、神機プロスターティスパイロット、識別番号0067実村弾、0076井関遼太郎、0078金子里菜、0089桜場つづみの4名です。

 今回は話があって来ました。入域許可をお願いします】


 弾が慎重に通信を試みる。

 暫くして返答があった。


神機プロスターティスパイロット失探データ復旧。

0067、0076、0078、0089、認識しました。

未確認大型ロボット4機、敵対思考なし。

第3ハッチ解放。

ハッチ前に着陸し、パイロットのみ入基地願います】


「やった!入れるぞ」

 遼太郎が嬉しそうに言った。


[我々は基地前待機か]

[つまんない。中に入りたい]

[私達は未確認大型ロボットよ。攻撃されないだけマシでしょ]

 アーグバーニィハヴァが言い合う。


[待機が妥当だろう。外にいたらもしもの時でもすぐに出撃出来る]

 ガルガラハが返した。


 

 つづみ達は言われたハッチ前に開拓者プロトポーロスを着陸させた。

 各自ロボットに膝を着かせ、手を添えさせてコックピットから降りた。


 掌に乗って慎重に地面まで降ろしてもらう。

 ロボットに意志があるからこそ出来る仕草だった。


「じゃあ、ここで暫く待っていてね」

 バーニィから降りたつづみが振り返って言う。

 コックピット内ではないので頭に声は響かない。

 けれども彼女には、確かに彼の返事が聞こえた気がした。


 4人は揃って山肌中腹に作られているハッチ前に並んだ。


「……神機プロスターティスに乗っていた時は勝手に射出されて戦って、勝手に帰らされてたからな。

 改めて考えてみたらここの基地の仕組みとか何も知らないな」

 遼太郎が大きく開かれた扉を見て言う。


 中は長いトンネルの様な通路だ。壁面まで機械で覆い尽くされている。

 普段射出口として使われているだけあって、見上げる程の大きさだ。

 巨大なレールに神機プロスターティスの脚を乗せるフットレストが付いている。


 原子分解される彼らには帰還システムがいらない。

 射出オンリーの仕様だ。

 

「行こうか」

 戸惑う3人と気持ちは同じだが、意を決して弾が言った。

 照明がどこまでも続いて眩しいぐらいの通路には点検用なのか、人が通れる幅に道が作ってある。

 彼らはそこを伝い、基地の中へと歩みを進めた。


「実質射出口から出入りさせられるなんて失礼よね。

 正式な入り口とかないのかな?」

 里菜が言った。


「AIやアンドロイドは普段外に出たいと思わないから、人間サイズの入り口とかはないんじゃないかな」

「そうかも知れないな」

 つづみの返しに、弾が答えた。

 


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


 200m程の射出レーンの端に、神機プロスターティスセッティングブースがあり、その横の通路を辿って中に入ると、エレベーターがあった。

 彼らはそれに乗り込み、上階へと運ばれて行く。

 扉が開くと、見覚えのある四角いブースが並んだ司令室へと到着した。


[失探データより認識番号0067、0076、0078、0089復旧。帰還。

 イレギュラー事態により警戒モードに入ります]


 4人を目にした代表アンドロイドが冷酷に告げた。


「待ってくれ!オレ達は争いに来た訳じゃない。

 君たちが認識している、地球外生命体について話をしに来たんだ」

 弾が慌てて言った。


[話……]

「君達は滅んだ人間達に言われて地球と地球の生命体を、惑星外から襲って来る者達から護っているんだろ?

 でも実際には、君達が『地球外生命体』だと思い込んで戦っている相手は人間から放たれている兵器なんだ」


[人間……信憑性に欠けます。

 人類はもう滅びました]

 

「滅んでないんだって。お前達が追ったから、みんな月に逃げたんだよ」

 遼太郎が説明した。

「どう言うわけか、お前達AIからここを取り返すために月から攻撃を仕掛けているんだ。

 だから」


 その時、基地内にビーッ! ビーッ!と鋭い警報音が鳴り響いた。

 続いてオペレーターアンドロイドの声が響く。


[地球外生命体の攻撃です! アンドロイド搭乗型の飛行ユニット6機、デュポン級戦艦1機!

 神機プロスターティスパイロット召喚!]


「待って!過去から人を呼ばないで!」

 つづみが叫んだ。


「私達4機でなんとかするから、過去から誰も呼ばないで。お願い」


「……桜場……

 よし、オレからも頼む。絶対撃墜するから、今回は神機プロスターティスは出撃させないでくれ!

 みんな、行こう!!」


「うん!」

「取り敢えず出撃だ!」

 里菜と遼太郎も返事をする。


 彼らの願いに、AIとアンドロイド達は起動させかけた転送システムを停止した。


 4人は急いでハッチ前に戻り、開拓者プロトポーロスに乗り込む。


「襲撃が来た。行くよ、バーニィ!」

[うん。スラスター全開!目標、上空2000m!]

 

 それぞれの開拓者プロトポーロスが上を向いて発進した。


 ——いつもとは違う、真ん中にアンドロイドを乗せた飛行ロボットタイプの敵機と巨大な戦艦が見えて来た。


 

 

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