↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
料理魔法のバフ飯屋台~食べた仲間が強くなるごはん、作ります~  作者: たこやき風味


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
66/71

第66話 完全に江戸時代じゃん……

「忍者? なんだそりゃ?」


 朝ご飯を食べながら、私は二人に昨夜あったことを説明した。


「ご、ごめんね……。全然気づかなかった……」


「ううん。私もなんともなかったし、大丈夫だよ」


 サビーがパンを食いちぎりながら、呆れた視線を向けてくる。


「『なんともなかったし』って、お前、地面でしびれてたじゃねぇか」


「あ、あれは、自分で作ったデバフ料理のせいだから!」


 ステッキがぱたぱたと飛びながら、警戒するように私の周りをくるくる回る。


「なんにしても、このパーティーが誰かに見張られていたのは確かだ。油断はできないぞ」


「そうだよね。それにあの人、まんぷく号のことを『変な荷車』って言ってたし。やっぱり目立つよね、これ」


 かまどから湯気を上げるまんぷく号を見る。


 パンを飲み込んだサビーが口を開く。


「だけどよ、そいつ、『危険はないって報告する』って言ってたんだろ? なら、大丈夫じゃないか?」


「まんぷく号はね。だけど私は妖術使いだから、監視は続けるんだって。今もどこからか見られてるかと思うと、落ち着かないよ」


 つい、あたりをきょろきょろと見回してしまう。


「け、けど、突然攻撃される……とかじゃないんだよね? キメラのこともあるし……い、いままでどおり、警戒しながらで、いいんじゃないかな?」


 ラセンはそう言いながらも、背後を気にした。


「うん。ただ、野営のときはもうちょっと警戒したほうがいいかも。これからはできるだけ、ひとりにならないようにしようよ」


「う、うん……。私も、寝るときは枕元にラムネを置いておくよ」


「そうだな。特に、茉歩瑠が変な料理を作ってるときは注意だな!」


「そこ!?」


 でもまあ、サビーの言うことも間違ってはいないか。

 料理の匂いに誘われて、変な人が寄ってくることもあるってわかったし。


 それから私たちは食事の片づけを済ませ、いつもより少しだけ周囲を警戒しながら、野営地をあとにした。


        ◇


「完全に江戸時代じゃん……」


 たどり着いた街には、今までとはまるで違う光景が広がっていた。

 長屋が軒を連ね、その向こうには街を見下ろすように天守閣までそびえている。


「すげぇな」


「す、すごい」


 私の隣で、二人もぽかんと口をあけている。


 異世界ファンタジーのつもりだったのに、急に時代劇が始まったよ。

 あれ? 私、タイムリープしてないよね?



 突然、カンッ! と甲高い音が耳に飛び込んできた。

 その音で、混乱しかけた頭が現実に戻る。


 気づけば街中のあちこちから、カンカンと金属を叩くような音が響いていた。


 そっか。サビーが言ってた刀鍛冶の街って、こういうことだったんだ。


「茉歩瑠、まずはギルドだ。こんだけ鍛冶屋があると、どこに頼めばいいかわからねぇからな。ギルドなら、腕のいい店を知ってるだろ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。