表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【毎日更新】亡霊の罠で女になった万年D級探索者、拾われた先で頭角を現す ~灯火の輪のリオ~  作者: アサトン


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
63/95

閑話 亡霊②

アグレス坑道深層下部。


薄暗い空間の中で、古びた魔導装置だけが淡い光を放っていた。


壁一面へ浮かび上がる無数の映像。


その中央には。


蒼天の軌跡と共に戦うリオの姿が映し出されている。


亡霊は椅子へ深く腰掛けながら、その光景を心底楽しそうに眺めていた。


「すごいすごい!!」


「ブルー・サイクロプス・ギガント戦!あれは血沸き肉躍ったね!」


「いやー。ホントリオちゃんすごいね(笑)」


「『お前の相手は俺だ!!』かー。かっこいい!!」


「超級魔法も習得。どんどん強くなって、」


「仲間と一緒に困難をくぐりぬけていく!素晴らしい!」


「ホント、リオちゃんは最高だ」


アグレス坑道四十五階層。


蒼天の軌跡と共に死線を越えたリオの戦いを、亡霊は腕輪越しに全て見ていた。


あれから、リオは蒼天の軌跡の仲間達ともさらに打ち解けている。


「見てるだけでも映画より楽しいよ」


亡霊は満足そうに笑う。


だが。


その笑みは、すぐに少しだけ苦いものへと変わった。


「……まぁ、本当はもっと直接からかいたいんだけどねぇ」


「さすがに今は無理か」


亡霊は背もたれへ深く身体を預ける。


今、亡霊のいる部屋はアグレス坑道深層下部へ固定されている。


かつては浅層付近へ存在していたこの部屋も、今では深層下部からほとんど動かしていない。


理由は単純だった。


深層下部の方が空間維持に必要な魔素が少なくて済む。


そして。


探索者に見つかる危険も遥かに低い。


もちろん、浅層へ移動できないわけではない。


だが。


それには莫大な魔素を消費する。


「魔素は可能な限り節約して、残り時間はなるべく長くしたいなぁ……」


亡霊は軽く肩をすくめた。


さらに。


亡霊自身が腕輪を通してリオの前に現れるのも、ある程度大きな魔素を必要とする。


だから最近は、こうして腕輪越しにリオを観察する程度に留めていた。


「まぁ、そのうち話さなきゃいけないかな」


「僕が深層下部にいることも」


「顕現している時間には限界があることも」


そして。


亡霊は小さく笑う。


「次はいつ、リオちゃんをからかうかなぁ……」


静かな部屋。


無数の映像の中央では、リオが蒼天の軌跡の仲間達と笑っていた。


その光景を眺めながら。


亡霊は楽しそうに呟く。


「いや、ホント」


「リオちゃん。君は最高だよ」


「最後の瞬間まで、僕を楽しませてね」


ミア、セレナ、レオル&ドルクときたら、最後は亡霊ですよね??

ということで、亡霊②です。

閑話連続投稿は一旦終了。また別の閑話を考えて投稿しますね。


4連続の2話投稿、お楽しみいただけたなら嬉しいです。

さて、そこでご相談(笑)


ページ下部の【☆☆☆☆☆】の評価や、ブックマークで応援していただけると執筆の励みになります。

よろしくお願いします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ