表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【毎日更新】亡霊の罠で女になった万年D級探索者、拾われた先で頭角を現す ~灯火の輪のリオ~  作者: アサトン


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
58/99

第53話 作戦会議

その日の夕方には、銀翼の剣とリオ達は聖紋の迷宮四十階層最奥へ到達していた。


銀翼の剣の面々は、少しあきれながら呟く。


「ほんとに夕方には四十階層に着いちまったよ」


「とんでもないな」


「ああ」


「リオちゃん、すごいわねぇ~」


そして。


巨大な石造りの扉。


その前でアレクシアが振り返る。


「さて」


「階層主戦の作戦確認だ」


全員の視線が集まる。


アレクシアはいつも通りという口調で続けた。


「まずリオ」


「開幕でニブルヘイム・レクイエムを撃ってくれ」


「はい」


リオは素直に頷いた。


ロガーナが思わず口を挟む。


「おい」


「ここまでフレアストームを撃ちまくってきただろ」


「さらに超級魔法なんて撃って、マナは大丈夫か?」


リオは首を傾げた。


「ええ。問題ありません」


数秒の沈黙。


ロガーナが額を押さえる。


「そうかよ……」


ミレティアが苦笑した。


「あらあら~♪」


「やっぱり感覚がおかしくなるわねぇ~」


アレクシアは笑った。


「その辺は諦めろ」


「こいつはそういう奴だ」


「まぁここでは私が撃ってもいいんだが」


「ここでは五十階層のリオとの連携を意識してるからな」


「五十階層ではリオにセレナのインフェルナル・レクイエムを撃ってもらい、取り巻きを殲滅してもらうつもりだ」


「その予行演習も兼ねている」


リオは頷いて答える。


「わかりました」


アレクシアは話を戻した。


「取り巻きを片付けた後はいつも通りだ」


「ロガーナが前を抑える」


「ミレティアが光魔法での支援」


「私とカイゼル、リュザードで削り切る」


そして。


「リオ」


「お前も前衛に参加してくれ」


「今回は他の前衛の邪魔だけはしないように気をつけろ」


「いいな」


「はい」


リオは真剣な顔で頷いた。


その横で。


カイゼルは無言のまま腕を組んでいる。


リオは思わず視線を向けた。


昨日の訓練場。


『勝手に盗め』


そう言われた。


ならば。


戦いながら見るしかない。


邪魔にならない位置。


戦闘へ参加できる位置。


そして。


カイゼルさんの剣、身体制御、魔力制御、技の発動のタイミング。


その全てを把握できるように意識する。


アレクシアは今度はミアへ視線を向ける。


「ミア」


「お前は……見ててくれてもいいんだが」


「支援中心に頼む」


「光以外の身体強化、防御強化を皆に」


「それと弱体魔法」


「階層主へ叩き込んでくれ」


「任せて」


「私だって蒼天の軌跡のA級探索者だってところを見せちゃうからね」


ミアが頷く。


アレクシアは全員を見回した。


「質問はあるか?」


誰も口を開かない。


十分に慣れた役割。


十分に理解した作戦。


アレクシアは満足そうに頷いた。


「よし」


そして巨大な石扉へ向き直る。


「行くぞ」


重厚な石扉がゆっくりと開き始めた。


その先には。


銀色の金属光沢を持つ巨大なリザード。


シルバー・リザード・センチネル。


その周囲にはスレート・リザード。


クイック・リザード。


さらに数体のシルバー・スケイル・リザードが控えている。


アレクシアが口元を歪めた。


「まぁ、銀翼の剣だけで十分対処可能な連中だ」


「肩慣らしといこう」


「リオ、開演の鐘を鳴らしてくれ」


リオは静かに前へ出る。


ニブルヘイム・レクイエムの詠唱を開始するために。


【お知らせ】明日も閑話ありの日。 朝06:10(閑話)と夜19:10(メインパート)の「1日2回更新」をお届けします!ミア編の次はセレナ編の閑話ですので、ぜひ朝の通勤・通学時間と、夜のゴールデンタイムにお楽しみください!


読んでいただきありがとうございます。面白いと思っていただけたら、ページ下部の【☆☆☆☆☆】の評価や、ブックマークで応援していただけると執筆の励みになります!m(_ _)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ