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【毎日更新】亡霊の罠で女になった万年D級探索者、拾われた先で頭角を現す ~灯火の輪のリオ~  作者: アサトン


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閑話:クラウスの悩み②

その日。


クラウスは探索者ギルドを訪れていた。


二年前まではリオと同じパーティで戦っていた。


だが今は違う。


上位パーティ《白狼の牙》のメンバーに才能を見出され、火属性上級魔法を習得。


昇格試験も突破した。


今では白狼の牙の一員として迷宮へ潜っている。


そんなクラウスがギルドへ来たのは、パーティの要件があったからだ。


報告書の提出と、次回探索に関する確認。


それだけのはずだった。


だが。


偶然。


本当に偶然だった。


「女性探索者として新規登録してください」


「なんでそうなるんだ!俺は男だ!」


聞き覚えのある声だった。


思わず振り返る。


そこにはリオがいた。


そして蒼天の軌跡の面々もいる。


クラウスは思わず足を止めた。


結局、その後のやり取りまで全部聞いてしまった。


「現在の性別は女性ですよね?」


「う……」


「ですので男性探索者リオの情報を更新することはできません」


「現在の性別で新規登録してください」


リオは最後まで抵抗していた。


だが結局、女性探索者として登録されてしまった。


「くくっ……」


本人には悪いが、かなり面白かった。


リオの必死な顔を思い出し、思わず笑ってしまう。


その時は、本当にそれだけだった。


問題はその後である。



夜。


クラウスはベッドへ寝転がったまま天井を見つめていた。


眠れない。


原因は分かっている。


昼間の出来事が頭から離れないのだ。


女性探索者。


正式登録。


ギルド公認。


今のリオは、誰がどう見ても女性探索者だった。


「……はぁ」


小さくため息を吐く。


別におかしなことではない。


実際、見た目は完全に女の子なのだから。


しかも、とても可愛い、俺好みの。


ふと、クラウスの思考が妙な方向へ向かった。


女性として正式登録。


ということは。


女性としての公式な身分を得たということだ。


つまり、男性と結婚もできるのか?


「ん?」


クラウスは眉をひそめた。


結婚。


リオが。


誰かと。


結婚。


そこまで考えた瞬間だった。


なぜか頭の中にリオの顔が浮かんだ。


そして、その隣に自分がいた。


「…………」


数秒、思考が停止する。


そして、勢いよく飛び起きた。


「な、何を考えてるんだ俺は!?」


顔が熱い。


間違いなく熱い。


クラウスは慌てて頭を振った。


違う。


違うだろ。


相手はリオだ。


昔から知っている。


一緒に迷宮へ潜った。


馬鹿をやった。


酒を飲んだ。


死にかけた。


そういう相手だ。


そう、リオだ。


「そもそもリオは男だろ!」


思わず叫ぶ。


だが。


数秒後。


「……いや、今は女か?しかも無茶苦茶可愛い」


さらに混乱した。


頭を抱える。


何なんだこれは。


最近ずっと調子がおかしい。


あの日、水をかぶったリオを見てから。


どうにもおかしい。


「くそ……」


クラウスは再びベッドへ倒れ込んだ。


天井を見上げる。


そして、ぽつりと呟く。


「リオと結婚……」


沈黙。


数秒後。


「だから何を考えてるんだ俺はぁぁぁ!!」


クラウスの叫びが夜の宿に響いた。


読んでいただきありがとうございます。面白いと思っていただけたら、ページ下部の【☆☆☆☆☆】の評価や、ブックマークで応援していただけると執筆の励みになります!m(_ _)m


6:10 投稿ですが、投稿時間を間違えたわけではないです。閑話は半日ずらして投稿 !(^^)!


クラウスの悩み第2弾。だいぶ悪化している様子。

クラウス君は今後も閑話で登場予定。リオちゃんへの感情に悩み続けてもらう予定です(笑)

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