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35話 適材適所

赫月の盟約——


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昼。


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ギルド内は依頼帰りの冒険者達で賑わっていた。


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蒼月草。


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大量。


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机の上に積まれている。


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ミリア「こんな量、初めて見ました……」


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驚いた表情。


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だが。


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その横。


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赤黒結晶。


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異様な存在感。


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リシア「やっぱ気味悪いな」


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トールも頷く。


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脈打っている。


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まるで生き物。


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その時。


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カツン。


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杖の音。


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ローグが近づいてくる。


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結晶を見る。


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一瞬だけ。


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目が細くなる。


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ローグ「……面白い物を拾ったのう」


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短く。


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ヴェルクも後ろから現れる。


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資料を持っている。


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ヴェルク「同様の報告が増えています」


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リシア「同様?」


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ヴェルク「魔物の異常行動です」


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資料を机に置く。


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ヴェルク「縄張りの崩壊」


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ヴェルク「異常な凶暴化」


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ヴェルク「そして——」


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赤黒結晶を見る。


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ヴェルク「この素材」


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空気が重くなる。


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ローグが杖を鳴らす。


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ローグ「……今はまだよい」


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結晶を置く。


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ローグ「それより」


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トールを見る。


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ローグ「修行の続きをするぞい」


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リシア「今からか?」


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ローグ「実戦の後じゃから意味がある」


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赫月の盟約——訓練場。


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夕方。


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日が沈み始めている。


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トール。


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リシア。


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ナイト。


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メタ。


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そして。


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ローグ。


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ローグ「今日の戦い、悪くなかった」


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トールは黙って聞く。


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ローグ「昨日までなら正面から潰れていたじゃろう」


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確かに。


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今日は違った。


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役割。


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連携。


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噛み合っていた。


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ローグ「じゃが、まだ甘い」


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次の瞬間。


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ガルドが消える。


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速い。


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だが。


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トール「ナイト!」


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ナイトが影へ。


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風操作。


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加速。


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ガルドの進路を読む。


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ローグが目を細める。


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次。


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ラミア。


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赤黒い粘体が広がる。


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侵食。


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だが。


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トール「メタ!」


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メタが前へ。


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粘性操作。


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ラミアとぶつかる。


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赤黒と蒼。


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粘性同士が押し合う。


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ローグ「そうじゃ」


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ローグ「“止める役”を任せろ」


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トールは頷く。


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今まで。


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全部自分でやろうとしていた。


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だが違う。


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役割。


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任せる。


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次。


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ユリウス。


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ユリウス「右方、魔力集中」


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トールが反応。


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影粘域。


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展開。


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その瞬間。


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魔法。


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地面が爆ぜる。


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だが。


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防いだ。


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ローグが少し笑う。


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ローグ「見えてきたのう」


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リシアが息を吐く。


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リシア「化け物基準だけどな……」


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ローグ「当然じゃ」


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悪びれない。


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ガルドが低く唸る。


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ナイトも唸り返す。


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風。


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影。


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二匹の狼が駆ける。


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速い。


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だが。


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今度はナイトがついていく。


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ローグ「良い」


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短く。


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次。


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メタ。


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人型のまま滑るように動く。


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収納。


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長剣。


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蒼い刃が現れる。


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リシア「……剣か」


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メタが構える。


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次の瞬間。


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踏み込む。


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斬撃。


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速い。


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だが人間とは違う。


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腕の可動。


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重心。


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軌道。


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無理がない。


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いや。


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“無理ができる”


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斬り上げ。


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そのまま体を捻る。


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普通なら崩れる体勢。


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だが。


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メタは崩れない。


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粘性。


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柔軟。


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流れるように剣が繋がる。


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ローグが目を細める。


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ローグ「ほう」


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リシアも見る。


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同じ剣。


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だが。


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全く違う。


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リシアは技術。


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メタは適応。


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ローグ「固定観念がない」


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メタを見る。


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ローグ「形を持たぬ剣士か」


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少し笑う。


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ローグ「面白いのう」


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メタが少し誇らしげに揺れる。


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さらに。


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長剣を収納。


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次。


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大剣。


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重量武器。


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そのまま振り抜く。


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地面が砕ける。


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リシア「おいおい……」


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次。


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槍。


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変わる。


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突き。


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連撃。


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武器切替。


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淀みがない。


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トールは見る。


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メタ。


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ナイト。


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リシア。


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全員が役割を持ち始めている。


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ローグ「ようやく」


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杖を鳴らす。


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ローグ「“群れ”になってきたのう」


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夕日。


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赤く染まる訓練場。


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トールは息を吐く。


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そして。


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もう一度構えた。


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次の戦いのために。

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