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脳移植で女にさせられた俺は  作者: ハル
第二章 高校生活
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第十一話 もう縮み始めてる!

身体測定、暇だったな〜と書きながら思いました。

「お兄ちゃんは渡しませんからね!!」


はい?


「…………お兄ちゃんは渡しませんからね!!」

「いや、聞こえてるから。聞こえてないわけじゃないから。」

「ならいいんです。」


お兄ちゃんってことは碧樹君を渡さないってことっしょ?てことは、嫉妬ってやつですか?そうですね。


「空ちゃんは、お兄さんが好きなんだ。」

「そうです!普段のあのダラけた感じと料理している時のあのギャップが大好きなんです!」


あぁ、この娘、ダメだな。完全なブラコンだ。治せない。


「確かに料理してる時は格好いいよね。」

「でしょう?自慢の兄なんです!だから貴方みたいな人に渡したくないんです!」


接続詞が繋がってませんが!?いや、繋がってんのか?


「貴方みたいな、他にいくらでも相手のいそうな可愛い人には尚更!」


あれれ〜、おっかしいぞ〜?てっきりマイナス評価されてるんだと思ってた。結構プラス評価だった。


ふ〜ん。可愛い、か。嫌ではな……嫌です!!


あっぶね。ちょっと嬉しくなってた。女の子になってた。


「宣戦布告ってこと?」


碧樹君のことは言うまでもなくってかそもそも男なんか狙ってなんかないけど、煽っておこう。そっちの方が面白そう。


「はい!お兄ちゃんを賭けて勝負です!!」

「なにで勝負するの?」

「料理で!」


ほう。料理で、とな。


ピリリリ、ピリリリ、ピリリリ

電話が鳴ってる。あ、母さんだ。


『優希!どこにいるの?校門の近くにいるから、早く来なさい!』


あ、っべー。すっかり忘れてた。


「どうしたんですか?」

「いや、親に呼び出されて。ゴメン。また今度ね、」

「そうですか。それではまた。」


さぁ、俺はやるとは言わなかったが、あの娘のことだ。明日や明後日あたりで勝負を仕掛けてくるだろう。さて、どうしたもんかね。



その日の夜


「さて、始めるわよ!」


は?何を?


「ドキドキ☆優希のファッションショー!!」

「よっ!待ってました〜!!」


はぁ、ま〜た始まったよ。毎回言ってるけど、こちとら全然待ってないんだよ。

ま、最近は着替えさせられすぎてもう無心でやれるけど。


「さて、今回のテーマは、ズバリ、【パジャマ】です!」


ほう、パジャマとな。そんなんでファッションショーになんの?


「さて悠穂、優希の着替えはよろしくね。私はカメラの準備するから。」

「は〜い。」


俺が着ているところをカメラで撮るのも恒例になってしまっている。もう撮られてもどうだっていい。





「悠穂、OK?」

「うん、OK。あとさ、ティッシュない?優希のあまりの可愛さに興奮して鼻血出ちゃった。」


そう。こともあろうか俺の部屋で、この姉は鼻血を出しやがった。

今この部屋は、いつもの女の子特有の甘い香りじゃなく、血特有の鉄くさい臭いが漂っている。換気しなきゃ逃げ出したいほどに鉄くさい。姉ちゃん、どんだけ鼻血出したんだよ。それとも俺の鼻がいいの?


「では、入場してくださいな。」

「さてと、その優希の可愛さ、目とカメラに焼き付けなきゃ。」


ガチャ


「お母さん、お姉ちゃんの鼻血、どうにかしてよ。鉄くさいんだけど。」

「……………………………」


え、何か反応しろよ。どっちかに反応しろよ。鼻血の件か、俺の格好か。

ちなみに俺の今の格好は、いわゆるネグリジェ、と言うやつで、可愛いものの、少し透けているのが玉に傷なパジャマである。なんかもう、ここまで行くともう俺の色々な男の部分が死んでいる気がする。

戸籍も、制服も、下着も、言葉遣いも女。正直男の部分が俺には残されていない気がする。

ていうか、もう女の子として生きる覚悟は大分前から決まってるんだけどな。


ブッ


母さんの鼻血が床に滴り落ちる。おい、ここ俺の部屋だよ。


「お母さん、もう悔いはないわ。最後にこれだけ可愛いものを見て死ぬなら本望かも知れないわね。」

「でしょ!?もう可愛すぎて。天使とか妖精とかを超えるであろうこの可愛さはもう神ね。」


パシャッ


「ネグリジェに女の子座りだけでここまで可愛いなんて反則なんだけど。」

「お父さんにも送ってあげましょ。あの人、会社で鼻血出さないか心配ね。」


あの…鼻血は?ちゃんと拭いていってくれるよね?


「加工して送ってあげたよ。キラキラに光らせて、床の鼻血の部分を消してね。」




ピロリン♪


「あ?優希のファッションショー?またやったのか。優希も可哀想…………に…………」


おいおい、加工して送ってくるとか卑怯だぞ。学生時代の志穗に匹敵する可愛さだな。

嫁LOVEな俺をときめかせるとは……娘とは、恐ろしいものだな。


「あれ?久野先輩、その写真って、例の女の子になった息子さんですか?可愛いですね。うちの娘より可愛いかも。」

「あぁ、古谷か。そうなんだよ。うちの嫁が送ってきやがってな。」


後輩の古谷に見られて少し恥ずかしかったが、それよりも、今頃志穗はすごく鼻血を出してるんじゃないか、ということが心配でならなかった。





「はぁ、やっと片付いた。」


床にこびれついた鼻血の臭いはなかなか取れず、かなり苦戦した。




翌日、


「優希〜どうしよう。重かったらどうしよう。太ってたらどうしよう〜」

「大丈夫だって。綾香ちゃん細いんだから。」

「優希に比べたら太ってるって。」


教室に着くなり女子はみんなこんな調子である。それもそうだ。今日は身体測定。朝食抜いて来るな、と言われていたけど、多分抜いてきた人いるんだろうな。


「はい、身体測定やるよ。男子は体育館、女子は講堂ね。」


さて、俺は別に変な食生活送ってるわけじゃないし、適度に運動してるから大丈夫だろう。




「あ、言い忘れてたけど、ブラは取っといてね。」

「「「「え〜!?」」」」


え〜、じゃねぇょ。何が嫌なの?


「あ〜あ、優ちゃんや綾ちゃんはいいよね。胸おっきくて。」

「そうでもないわよ?大きかったら肩こって大変だし。」

「巨乳はみんなそう言うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」


如月は俺と篠原の胸を鷲掴みにした。


「ちょ、弥生ちゃん、やめ………ひゃん!」


鷲掴みにしたのに、手つきはなんつーか、滑らかで………

この先は恥ずかしくて言えません!!


「弥生!止めなさいよ、この変態!!」


女子だけの教室の中で頭を打ちつけたような音が響く。まぁ、篠原が如月を殴っただけなんだけども。





「久野さん。」

「はい。」


気付いたら俺の番だった。さてと。どんな感じかな。


「身長152cm、体重37.6kgね。」


はぁ、身長152cm、体重37.6kgね。身長、全然伸びねーな…………って!

おい、減ってんじゃねーか。身長は縮んで、体重も減ってる。おいおい、成長止まるの早いどころか、もう縮み始めてんじゃん。薬品で急成長させたからやっぱり寿命が普通より短かったりすんのかな?


と、思ったのだが………


「あれ?そういや何か胸がきついような…………」


身体測定が終わって、体操服から制服に着替える時、正確にはブラを付けるときに胸が窮屈なのに気付いた。


「優希ちゃん、それってもしかして、胸が大っきくなったんじゃない?」

「へ?胸?」


考えてもなかった。成長してないってことは、胸も当然大きくなったりしないわけで。


「でも、身長は縮んでたんでしょ?おかしいわね。」


さすが篠原。現実視してる。


「身長に使ったエネルギーを胸に行かせてるんだよ、きっと。いいなー、優ちゃん。」


さすが如月。現実見てない。


「一時期事故って入院したから、きっとその時にホルモンバランスが崩れたんだよ。きっと。」


もうホルモンバランスの問題じゃない気がしたけど、一番あり得る気がする。


篠原が「そうなのかしら………」って言ってたけど、もうこれでいいよ。


「んじゃぁ優ちゃんには新しいブラがいるね。どうする?明日は土曜日で休みだし、買いに行く?」

「それいいね。私も優希ちゃんを着替えさせたい!」


雪平、それが本音だろ。着替えさせたいだけだろ。


「私も、付き合ってあげてもいいわよ?」

「いや、無理にとは言ってないから、別に綾ちゃんは付いてこなくていいよ。」


あらら、仲の悪いもの同士の定番だな。


「私はあなたじゃなく、久野さんに付き合ってあげるって言ってるの。」

「そうだったんだ。でも、【久野さん】って言わなくても、【優希】でいいよ。僕は苗字で呼ばれるのあんまり好きじゃないし。」


これは本当だ。友達(片手で数えたら足りる)にも【友彦】と呼ばせていた。


「それじゃぁ、優希、私もついて行っていい?」

「うん、いいよ。明日の…そうだね。朝9時に駅前に集合でどう?みんな大丈夫?」

「私は大丈夫だけど。」

「私も大丈夫だよん。」

「私は優希ちゃんがいるなら何時でも大丈夫!」


姉ちゃんも言いそうだな。この台詞。

綾香ちゃんのキャラが優希に話しかけた時より若干クールになっていることに気づきました。

どうしよう。直すの面倒くさいなぁ。よし。要望があれば直します。

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