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男の聖女はダメですか?  作者: 茉小夜
ドラコニア王国
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第51話 再会

なんやかんやあって神器を作成した。初めての神器は隠密の魔導具を強化した物だ。

それにエロ要素も組み合わさり、大変な事になっている。主に俺が。


「これはこれは……うふふ」


しかもノアはそれを甚く気に入った為、彼女専用アイテムになりそうな雰囲気だ。


「自分で作っておきながら、本当にコレで良いのかって気分になる」


『でも、神度は上がったんでしょ?』


「まぁね。神器さえ作れば良いって言われていたし。これでミューの本体と触れ合えるよ」


神度Lv.8。眷属ノアを増やし、神器(隠密アイテムの強化)で作って、Lv.2上昇した。


これで神界へのアクセスが自由に出来る様になり、再度出入りする時はクールタイムが有るものの神界での滞在時間に制限が無くなった。


「そういえば、俺が神界に帰った時はミュウたちはどうなるの?」


彼女たちも神界に出入り出来るのだろうか?


『私は制限なしに出入り出来るし、滞在も制限時間ないよ。だって、女神の器とミヤビの一部から生まれたからね。ノアは……召喚なら呼べると思う。アクセスは難しいと思うけど』


どうやら自力で世界の壁を超える事は出来ない様だ。万が一、ゲートを潜れたとしても回廊で迷子になる可能性がある。


『向こうにも帰れるから神器の事は良しとしたら? それか、ブリギッテ様に相談するとか? 大体の構想は決まったんでしょ?』


「確かにそれが正解かもね」


エルダーリッチを倒した時に手に入れた魔石をベースに魔力貯蔵の出来る神器を考えていた。


何故かというと伯爵に貰った杖が魔法禁止空間でも使えるからだ。貯蔵魔力を運用する事で発動するらしい。


しかし、いざ作ろとするも初めての試みの為、何から手をつけて良いか分からない。


ブリギッテさんなら最適な素材か、作り方を知っている可能性があった。


「素直に帰ったら相談するよ」








それから数日後。

王都でやる事が済んだ為、ダンジョン都市へと帰る事になった。

街道で一晩休んだ所でシリウスさんたちと別れる。


「それじゃあ、メルディンで会おう」


「はい、シリウスさんもお気を付けて」


「君の方こそ、気をつけるんだよ。これが最後のチャンスだと思って、彼らみたいなのが来る可能性があるからね」


シリウスさんが向けた視線の先には簀巻きにされた貴族と盗賊たちがいた。


彼らの狙いは予想通りミュウと……リアだった。


ミュウは妖精の物珍しさから狙われた。街では常に姿を消していて正解だった。

リアは貴族家時代の因縁によって狙われた様だ。諸々に関しては帰ってから聞く事になっている。


「リア君たちの保護と彼らの引き渡しは、私が責任を持って行うから安心してね」


「お願いします。一応、ダンジョン都市に辿り着くタイミングで戻ってくる予定なのでそれまでお願いします」


皆の事をお願いして森へと入る。周囲に人や魔物、魔法による監視がない事を確認して転移門を作った。


「直ぐに呼ぶから少しの間だけ待ってて」


ノアの護衛としてミュウに残って貰い、転移門を潜った。


「〈転移〉」


一度回廊を通過した事で〈転移〉によるショートカットできる。あっという間に出口へと辿り着いた。


「……よし、行くぞ」


気合いを入れて出口を潜ると待っている人がいた。


「ただいーー」


「お帰りなさい!」


ミューは俺を見るなり、飛ぶ様に抱き絞め出迎えてくれた。


「ただいま、ミュー。久しぶり」


抱き絞め返すと、確かにここにミューがいることを実感した。


「二人を呼んでいい?」


「そうでした!二人の事も待っていたんです。早く彼女たちに会いたいです」


「それじゃあ、使うよ。〈召喚〉×2」


「ノアです。来ました」

『ミュウが来たよぉ〜』


魔法陣が展開して彼女たちが姿を表す。2人は問題なく神界へと来る事ができた。


「使徒ノア。良くぞ、ミヤビを導いてくれました。感謝します。今後ともよろしくお願いね」


「はっ!これもニュンフェ様の加護があっての事。より一層頑張ります」


「ミュウちゃんもお帰り。いつも身体を返してくれ、ありがとう。我儘に付き合わせてごめんなさいね」


『うんうん。ママの為なら何時でも貸すよ! だって、2人のことが大好きだから!!』


「うふふ、ありがとう」


ミューは彼女を抱き寄せ、優しく頭を撫でた。


「続きはお部屋で話そうか。色々聞きたい事も話したい事も有るから。それに元気な内に聞いておかないとそれ所じゃ無くなりそうだし」


苦笑いを浮かべるミュー。何だろう。一瞬悪寒がしたぞ。


「何か有るの?」


「アレスやイシスがーー」


「よし、部屋に引き篭ろう! 急いで行こう、2人共!!」


2人が模擬戦やら何やらで振り回すって事ですよね? せっかく再会したのにそんな疲れる事をするなんて嫌です。イチャイチャする為に引き篭ります!!


「「お帰り、ミヤビ」」


神様からは逃げられない。

彼らはミューとの愛の巣の前で待機していた。

せめて、交渉のして数日の休暇をもぎ取らねば……。

今日は帰ったばかりなので休み。明日はミューの為に使うと説明。


「ふむ……。仕方ない。三日後で妥協しよう」


「神聖魔法の可能性を早く見たかったけど、姉さんの為に我慢する」


交渉の末、三日後に地獄を見る事が確定した。


「ただいま〜」


厄介な神様たちにはお帰り願って部屋へと入る。


「お帰りなさい、ミヤビ君。会いたかったわ!」


何故か、ミューの部屋には順番万端なイシュタルがいた。相変わらず、凄くエロい身体付きをしている。


「なんで裸で待っているのよ、イシュタル?」


「だって、遅かれ早かれ始めるんでしょ? それなら確実に混ざれるよう待機してないと。貴方は同期してたからそこまで無いでしょうけど、私は久しぶりなの!合法ショタを食べたいの!! 」


「…………」


ミューが額に手を当てていた。


「イシュタル様。お初にお目に掛かります。新しく枢機卿に成りました、ノアと申します」


「貴方が噂のノアね。私の加護もあげるから頑張りなさい」


「はっ、ありがとうございます。それでは皆様、装備はどれにしますか?」


そう言ってノアが広げるのは俺の服。

いや、何で? そこは夜の装備じゃないの?


「オススメは、この短パンTシャツ装備が無難だと思います」


「「採用!」」


ノリノリな女神たち。そういえば、ショタ好きだったの忘れてた。

しかもおねショタ派の尖兵だ。それが3人に増えた!? ショタおね派の俺は勝てるのか!?


「しかも今ならこのアイテムが付いきます」


どこぞの通販番組の宜しく、ノアが取り出したのは『邪淫香』だった。


「結界よし!」


「お着替えよし!」


「……ハッ!? いつの間にっ!?」


部屋に結界が張られたなと思ったら、いつの間にか着せ替えられていた。


「それでは点火します」


ノアが邪淫香に火を付けると甘い匂いが部屋に立ち込め、ムラムラとドキドキが強くなる。


「ほらほら、ベッドにおいで〜」


「今までよく頑張りました。たくさん甘えて良いんですよ?」


「今日のミヤビさんに勝ち目は有りません。全力で甘やかして差し上げます!!」


『ふぅ……ふぅ……』


妖艶に誘う三人と香が効き過ぎて理性が既に飛んでいるミュウ。四対一で勝てる程の経験は俺に有りません。身も心も蹂躙されたばぶぅ。










「…………はっ!?」


あまりにも甘やかされて、何度目になるか分からない赤ちゃん返りから何とか復帰した。


「凄い匂い……」


部屋に立ち込めるエッチな匂い。横を見れば豊満な身体をさらけ出した妻たちがいるので、また襲いたくなる。

だがその前に、どれくらい経ったのだろう?

光は有れども太陽が無いので時間が全く分からない。実は三日目ですとか嫌だぞ。


「〈クリーン〉」


とりあえず、魔法で綺麗にしよう。汚れた身体やベッドでは寝心地が悪いだろう。

ついでに香の匂いを消しておかねば、寝起きからの即プレイになりそうだ。賢者モードでなければ、今直ぐにでも襲う所だった。


「ちょっと出掛けてきます」


書き置きを残して部屋を出る。行先は勿論、あの人の所だ。







「久しぶりだね」


「ええ、ちゃんと帰ってきましたよ。お義父さん」


ミューの父親である創造神ウラノレーヴェがいる管理室に足を運んだ。珍しくちゃんと仕事をしていた。


「仲が良い様で結構結構。これなら孫が見れる日も近いな。それで君が来た理由はアレかな?」


「たぶん想像してるもので合ってます」


「一応、閻魔に聞いてみるけど、戻れたとしても前回と同じくらいの期間しか居れないよ」


「それだけ有れば十分です」


「分かった。例のご褒美として頑張らせて貰おう。楽しみにすると良い」


無理な約束はしない人だ。楽しみに待たせて貰おう。





その後、一旦部屋に戻るも皆はまだ寝ていた。回復力では俺が勝っている様だ。

起こすのも忍びないので、再び挨拶回りに繰り出した。


ソフィアさんからは頑張りを労われ、ブリギッテさんからは神器の共同開発を提案された。


「スキルオーブの処理だけでなく、育毛剤やシャンプーの件も含めて礼を言う。勇者が中途半端に止めたせいで今後生まれる可能性が無かったからな。だから、神器の作製を手伝うよ。……腕輪の効果を知りたい? ふふふっ、自分で使いながらゆっくりと読み解きな。なに、悪い物は付けてないよ」


どうやら鑑定レベルだけでは見えず、効果を認識すると見える様になる仕様らしい。


「足りない材料は、最低でもこれとこれだな。せっかくの異世界人なんだから特色の有る武器種を混ぜて……」


手持ちの素材と彼女に貰った素材を使い神器を作製する。彼女の指示を聞きながら造る事でプロトタイプが完全した。


「神器【デウス・エクス・マキナ】」


「くくっ、良いねぇ。どんなに解決困難な局面でも解決に導く変幻自在な武具。完全品になるのが楽しみだ」


基本形状はキューブだが、持ち歩く時は異世界人の武器という事で魔法銃の形で形態する。魔力貯蔵機関を備えているので、魔力による刀剣モードにもできる。


他の形状には大砲、大剣、自立盾、複腕、魔法札、増幅器の現状を持つ。


しかし、これはプロトタイプ。レア度の高い素材を加えて強度などを上げ、神器化した武器を取り込んで武器種を増やす予定だ。


やはり、彼女に相談した正解だった。


「おっ、良い所にいたな」


ブリギッテさんの工房を出た所でアレスに捕まった。


「ここから出て来たって事は武器の作製かメンテナンスが終わったって事だろ? 俺が実験に付き合ってやんよ!」


「いや、俺は起きたミューたちとイチャラブの続きを……」


問答無用で訓練所に引き摺っていかれた。


「くだばれぇええっ!!」


「おおっ!! 良いな、その神器!!」


全力で挑んだけど服が破けただけで無傷でした。

でも、神器は褒められたので嬉しい。次は進化させてかすり傷くらいは与えてみせると心に誓った。


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