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10 この気持ちは…?
俺はタカハシユキ。
ちょっと過去を思い出してたんだ。
偶然行っただけだった。
「私の悪口、散々言っといて、何自分は自慢しちゃってるの?」
ドスの効いた声、でも由紀さんだとすぐに分かった。
「ユキ君に好かれてないからってストーカみたいに調べなくても…!」
この耳に障る声はゆきアさんだ。
由紀さんにバレたのか。バレてほしくなかった。
「少なくともアンタよりは仲良くしてるわよ!…どの道、私が何もしてなくてもね!」
「はぁ…?」
「…私の方が可愛いもん!ブスのアンタと違ってモテてるの。」
俺のいない場所でそんなことを言っていたのか。いい度胸だ。
「由紀…本当にユキ君が好きなのねwあの辛気臭い人。お似合いじゃないの?」
由紀さんの聞いたこともない怒りの声が聞こえる。
これ以上由紀さんを怒らせないで。俺の為に怒らなくていい。笑ってたら…
俺は我慢が出来なくて歩き始めた。
これより後はお察しの通りさ。
「はあ…」
何で。
なんで俺は、彼女に、由紀さんに対して。
笑ってくれたらそれでいいなんて思ったんだろう。
「変わってるな。俺って。」
どうしてだろう。
つづく




