第1章
彼らはそんな他愛のない、いつもの会話をしていた、彼はふと何かを思い出したように。
「悪い先帰ってるな」
と二人に告げ教室から出ようとした。
「おう、また明日」
「またね」
それぞの返事を聞きながら、彼は教室を出ていた、しかし彼の足は、校門ではなく階段を上がっていたそう、屋上に続く階段を上がっていたのだ、その途中に自動販売機が目に入った、
なんとなく買おうと、お金を入れたが、もう放課後でほとんどが売り切れのランプが点灯していた、間違った、そう心の中で呟き残っているのを探したら。
「温かイチゴオレ」と奇妙な飲み物しか残っていなかった。
「そんなの、あったかな」
そう呟いて、お金を払い戻そうとしたら、いつもの癖でボタンを押してしまっていた。
「ガタン」この奇妙な飲み物が出てきてしまっていた。
「どうするかな」正直飲むべきか迷ったがもし飲むとしても、あいつらに見られたらなんと言われるか、まぁ飲む飲まない関係なく、屋上に行こうそこで考えればいいか、そんなことを考えながら屋上に続く階段を上がって行った。扉を開くと夕焼けがあったすべてを紅に、すべてを紅く染めるように。
「やっぱり、綺麗だな」
そっと呟いた、その夕日を見ていたら何か吸い込まれそうな気がしていた。ふと手元が温かい気がして、そう手には忘れていた物があった、その物体を眺めながら少し悩んでいた、覚悟を決めて缶を開けた、何とも言えない甘ったるいような、強烈なにおいがした、奇妙な臭いで思わず鼻をつまみそうになった。
「こんなの誰が作ったんだ、いや誰が買うんだよ」
いつもは、こんな独り言は言わないが、この許されない状況なので、独り言が多くなっていた、
あまりの臭いで捨ててしまいたかったが、理性がそれを止めた、覚悟を決めてそっと口をつけた。




