第1章
昼休みの終わりを知らせる鐘がなると、二人は自分たちの席に戻って行った、戻ったといっても、二人とは席が近く彼は窓際でその隣に彼女、前には彼が座っていた。二人が席に着くと彼は机に突っ伏して目を閉じた、隣からは何か声が聞こえていたが、どうせ呆れてるだけだろう、
彼はそう考えながら、自分の意識が遠のいていくのが感じた。
どのくらいの時間が経ったのか、隣から聞こえてくる声に彼は目を覚ました、授業が終わったと思って彼は壁にかかっている、時計に目を向けた、しかし時計はまだ授業の終わりを告げてはいなかった。寝ていた所を起こされて少しむっとして、もう一度目を閉じようとしたら
「当てられたよ」
彼女が小声でささやいていた。
「何ページ」
「六五ページ三行目」
「ありがとう」
彼は小さく返事を返していた、彼が授業中に寝ることは珍しくなかった、だからこそ、このやり取り事態は珍しいものではなかった。ただ一つだけ違いがあったそれは顔を上げた彼が見たものが、彼にとってはあまりにも衝撃的で信じられなく、時間が止まったと錯覚する出来事が待っていた。
これは夢なのか、そう夢か彼女はもういないのだから。
「大丈夫かな」
懐かしい声が聞こえた、そう二度と聞くことがないと思っていた声が聞こえてきたのだ。声だけではない、そう目の前に彼女がいた、あの時守ることが出来ないで失った彼女がそれでも信じることができず彼は
「誰」
そんな事を聞き返していた。
「先生ですよ」
母親が子供に言い聞かせるような声で返していた。
「バカ、今朝から産休の先生の代わりに来た臨時教師だよ」
呆れた声が隣から聞こえてきた、クラスの所々からは笑い声が聞こえていた。それでも彼の耳には入ってきてはいなかった。
「お前はサボっていたから、わかるはずないよ」
一瞬驚いていたが、その一言で冷静になってきた、彼女はいないのだからと自分に言い聞かせていた。
「教科書読んでほしいけど、大丈夫かな」
彼女はそう彼に尋ねた。彼は返事を返して教科書を読み始めていた。
彼は読み終えたら机に突っ伏して目を閉じた、自分が自分ではない気持ち、そんな表現できない気持ちを残したまま彼は目を閉じた。
次に気が付いたら授業はもう終わっていた、クラスは部活に行くもの、バイトに行くもの、友達と帰宅していくもの、ただクラスで時間をつぶすもの、放課後は皆が解放される時間、そんな中彼だけは違っていた、さっき起きた出来事を把握できずにいた。
「やっと起きたね」
いつも聞いてる声が聞こえてきた、顔を上げて声の主を確認すると、それは彼女だったその隣には彼がいた、いつも見ている顔ぶれだった。
「さっき俺起きてたか」
さっきの出来事を確認するように彼女たちに問いかけていた、二人は顔尾を見合わせて呆れ顔でそれぞれ。
「やっぱり寝ぼけてるな」
「何か冷たい飲み物買ってこようか、もちろん君のおごりでね」
二人は少し冗談を言いながら彼に返していた。




