第1章
太陽が真上を差す頃、彼は目を覚ました。今まで眠っていたせいだろうか、日差しが眩しく目にささるようだった、手元の時計を見ると4時限目が終わり昼休みになっていた。少しお腹が減っていたので、教室に戻る途中に自販機によって飲み物を買って、そのまま売店によって行こうとしたら、さすがに昼休みの売店は人が多くまるで戦場のようだった、やはり出遅れたのが痛くさすがにこの人数に入っていく気力が湧かず。
「めんどいな」
と一言つぶやいて教室への道を歩き始めた。教室に入って最初に目が付いたのは、いくつかのグループに分れていた。
「よっ、ずいぶん眠そうだな」
「たぶん寝すぎだよ」
彼が椅子に座るなり、そんな声が聞こえてきた、朝言われたことをまた、同じ二人に言われると、返す言葉もなく、買った飲み物の口を開けて飲んでごまかした、口をつけた飲み物は冷たく、少し癇に障った正直自分で買ってきたものだから、誰にも文句が言えずただ、飲み物を飲み続けていた。
「お前飯食ったか」
後ろから男の声が聞こえて振り返ってみると、男子生徒が立っていた、どこかで見たことがあった気がしたが、名前が思い出せなかった、少しの間考えたがやはり思い出せずにいたので。
「さっき食べたから」
とそっけなく返すと、そんな返事が面白くなかったのか。
「あっそ」
男子生徒は興味をなくし、他のグループの輪に入って行った。
「なぁ、飯食ったのってウソだろ」
「嘘じゃないよ、これが俺の昼飯だよ」
そう言って、残っていた飲み物を流し込んだ。
「やっぱり、君はそんな生き方して楽しいの」
いつも、元気な彼女が少し沈んだ声で話しかけていた。
「もうあの時から、楽しさなんて忘れたよ」
彼は無意識のうちに呟いていた。その声は二人に届いていたかはわからないが言ってから、後後悔をしていた、今の自分にとって唯一心を許せるのはこの二人しかいないのだから。




