4 仮免ライダー
少しだけど昔の話。
俺の名前は空色 透。
20歳なってアルバイト暮らし。
この脳みそ、この身体で何ができるんだろう。
結局、何者にもなれないまま。
「今はまだ準備中なんだ。」
そんな言い訳とパンツを履いて横断歩道を渡る。
「キキッーーー!!!」
――その時だった。
横断歩道を渡る僕に目掛けて
仮免の車が突っ込んできた。
ドタン!!
目を開けても目の前が見えない。とても暗い。
「なんで…俺なんだよ……。」
悔しくて涙が出る。家に帰れたら膝枕を濡らそう。
「…まぁ……仮免なら仕方ないけどな。」
「仮免失格だろうなぁ〜……」
自分ではなく仮免ライダーの事を心配しながら…深い眠りに落ちた。
………
気がつけば俺は、異世界――スキサニア王国にいた。
そうだ。
コ コ で作るんだ。
この脳みそ、この不器用さでも生きていけるような、そんな福利厚生を。
「有効活用してやる」
0から1にはできない。
でも、0から0.01くらいにはできるんじゃねぇの?
――こうして。
非公認異世界公共職業安定所『なろうワーク』は建設された。
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悪役令嬢 ミネル
「へぇー……こんな感じなのね。
で? 何かオススメの仕事はないかしら?」
服装からして、どこぞの令嬢なのだろう。
だが、周りに従者はいない。訳ありか。
まあ、そんなのは関係ない。
「それならこれはどうでしょうか……? 教会関係の仕事ですよ。」
「教会から!? いいじゃない。詳しく教えなさいっ!」




