表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/6

2 脳無いメーカー

「ほらほら、ちゃんと聞いたほうが身のためですよ? それでは共有資産の分配を始めましょう」


にこやかに言うメモリに、リーダーらしき男が顔をしかめる。


隣では、態度の悪そうな女が露骨に舌打ちした。


「は? んなもん全部俺た――」

「まさか、ポーションやアイテムを独り占めするおつもりではありませんよね?」


「……ぐっ、殴りてぇ」


男が愚痴と酒をこぼす。


「困るんですよね〜。一文無しで追い出すってのは違反だと書かれてあるのでね〜。」


ちなみにメモリは、さっきから一つ一つショウタに確認を取りながら話を進めていた。

「現在のパーティー人数は?」

「よ、4人です。恩音さんがいます!」

「おや。そのわりには、ここにいらっしゃらないようですが」


男が鼻で笑う。

「恩音だって、お前は弱いから追放したほうがいいって言ってたんだよ」


「そうよ。顔も見たくないみたいね」


「っ……!」


ショウタは拳を握る。


恩音はそんなことを言う人じゃない。



……でも、自分が弱いのは事実だ。


心配して、そう言ったのかもしれない。


情けなさに、握った拳へ力が入る。


UFOキャッチャーは見習ってほしい。


「んー……困るんですよねぇ。やっぱり、ご本人に来てもらわないと」


メモリは小さく笑う。


「そんな、嘘か本当か分からない会話は無いのと一緒ですので」


「……は?」


「では、確認するとしましょう」


「本当だったら円満退社。ですが、もし仮に嘘だった場合は……違約金だけが増える“脳無いメーカー”ですねぇ」


メモリはショウタに向かってこう言う。


「嘘か真実かを見極める方法は、実際一つしかありませんので」


その時だった。


廊下の向こうから、こちらへ向かってくる足音が響く。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ