1 追放代行サービス「モーオソイ」
「ショウタ...お前はこのパーティーから出ていけ!」
ってね。よくある追放系のそんな場面。
「え…?。ど、どうしてっ!」
「本気でわかってなかったのか?お前はこのパーティーのお荷物なんだよ!」
と、わざとらしいリーダーらしき男が、少年に向かって嗤いながら言う。
「な、なんだよそれ。そんな言い方っ…」
??「まあまあ、落ち着いてください」
騒ぎになりそうなタイミング。ゆえに巻き込まれてもおかしくない危ういタイミングで、背の高いスタッフが割り込んできた。
「あ、貴方は…?」
「私、こういうものです」
すかさず名刺を渡す。
「………モーオソイ?」
「はい!モーオソイ所属のメモリと申します。以後お見知りおきを」
なんて怪しさプンプンの男なのだろう。良いように言い換えるならばミステリアス。得体のしれない強さを持つ雰囲気を醸し出している。
「さて、では彼に代わって私が脱退の手続きを行います。」
「あ?何だ急にお前には関係ねぇだろ。」
「いえいえ、我々が困りますのは本人がいないのに脱退の手続きをされる後先考えない人たち、それを防ぐためにも、こうして事前に声をかけさせてもらってるのですよ。」
ニコニコしてやがる。でも笑っていない。なんだこいつは…嫌な予感がする。
「では、双方にとって不利益の少ない形を探しましょう。」
このときの男はまだ知らない。 まさかこの後――現在の沖ノ鳥島かよってくらい、徹底的に外堀を埋め尽くされることになるとは。




