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第三十九話 ダンジョン突入前日1

 第三十九話更新しました!


 真面目にネタが浮かんでこなくなってきている今日この頃です。

 なんとか完成させたので読んでいただけると嬉しいです。


 それでは第三十九話、どうぞ!

 ダンジョンに入るために必要なものは神への挑戦者(ラストチャレンジャー)達に聞いて万全な状態で依頼に臨める準備は出来た。


「それじゃあ明日の朝一でダンジョンに潜ろうと思うがそれでいいか?」


「ああ、俺達もカドモス対策として色々準備はしたいからな。今日はやめておいてほしいと思っていたんだ。明日の朝一で問題ない」


「それじゃあ一度解散にするか」


 明日の朝一でダンジョンに突入し依頼を達成しに行くことが決定した。


「ダンジョンは一から進む予定らしいから言っておく。カドモスがいる階層まで恐らく往復で最短一週間と言ったところだからちゃんと食料なんかは補充しておいてくれよ」


 最短で一週間ということはだいぶ深いところにいるようだ。

 となると最悪のことも想定しないといけないな…当たり前か。


「了解した。ダンジョンのこと何から何まで済まないな。戦闘については役に立てると思うから学べることは学んでいってくれるといい」


「言われなくともそうさせてもらうつもりだ。俺達がSランクに上がるための踏み台にさせてもらう」


 中々言うようになったな。

 俺達もうかうかしていられないかもしれない。

 こいつらが今以上の実力を一人一人持てばパーティーとしての強さは今の数倍にはなるだろう。


「それじゃあまた明日、よろしく頼む」


「俺たちの方こそ、だ。…こんな機会を作ってもらってありがとう…」


「ん?なんか言ったか?」


「…なんでもねえよ!じゃあな!」


 そそくさと去っていくエイト達。

 どこか恥ずかしげだったのは気のせいなのか?


「じゃあ俺達もとりあえず宿に一度戻ってからまた街に出るとするか」


「そうね。ちょっと疲れたし一度休憩を挟みましょ」


「あ、私ちょっと買いたいものがあるので先に行ってて貰えませんか?」


「ん?それくらいなら付き合うぞ?」


「いえ!本当にちょっとしたものなのですぐ合流しますから大丈夫です!」


「…そうか?なら俺たちは先に行くが本当に大丈夫なんだな?」


「しつこい男は嫌われますよ、零様!」


「そうよ、好きにさせてあげなさいよ…零に買ってあげたいものがあるんでしょ?早く行ってきなさい」


「…はい!ありがとうございます!」


「二人して何話してるんだ?」


「何でもないわ!さ、アイリーン早く行ってらっしゃい!」


「はい!行ってきます!」


 アイリスが良しとするなら大丈夫だろうと俺も判断したので手を振って見送った。

 …ホントに大丈夫かな?

 誰かに誘拐とかされないかな…


「あんたはあの子の親かなにか?」


「えっ、どうしてそう思うんだ?」


「顔に全部出てるわよ。アイリーンが心配なのはわかるけどあの子も私ほどではないけど強いし心配する必要はないわ。何せ恋する乙女は誰よりも強いもの」


「よく分からんが…とりあえずアイリーンのことは心配だけど心配しないでおくよ」


「そう、それでいいのよ。さ、私達は早く宿に戻りましょ」


 俺とアイリスは二人で宿屋に向けて歩き出した。

 思えばこうやって二人で歩くのはあの魔物大量発生(モンスタービート)の最中以来…いや、王城以来か。

 そう思うとあんまり久しぶりって感じはしないな。

 最近色々ありすぎて時間の感覚がおかしくなってるのかもしれない。


「お、着いたな。意外と近かったんだな」


「そうみたいね。さ、早く入りましょ。私結構これでも疲れたの」


「そうか、ならさっさと部屋に戻ろうか」


 そうして俺達は泊まっている部屋に入った。


「…こうして二人きりになるのも久しぶりじゃないけど久しぶりに感じるわね」


「あ、それさっき俺も思ってたんだ。思い返してみたら王城に一緒に行った時だからまだほんの数日たってないんだよな」


「色々なことがあったから私の中の時間が進みすぎちゃってたみたいね」


 全くもってその通りだと俺も思う。

 俺自身、この旅が始まってからもう一週間は経っているんじゃないかと思えるくらい既に濃い旅になっている。


 二人きりなんだしな、と思い俺はアイリスに話しかける。


「二人きりだしなんかぶっちゃけて話さないか?」


「ぶっちゃけて?」


「そうだな…例えばアイリスが冒険者になった理由、とか?」


「…どうしてそれを聞くの?」


「いや、会った時かそのくらいにSランクを目指さなきゃいけないって言ってたじゃないか。だから冒険者になったのも理由があったのかなって」


「…そういうことね」


「もちろん嫌ならいいさ。その時は遠慮なく嫌だって言ってくれ。それにアイリスが俺に聞きたいこともあるだろうしな。どうせアイリーンが帰ってくるまでの軽い暇つぶしだ。そんな気を張って話す必要も無い」


「…それじゃあ私の質問に答えてくれたら零の質問にも答えることにする」


「嫌なら嫌って言えよ?」


「別に隠すようなことでもないしね。今は仲間なんだし私のことは知っておいてもらわないと」


 なにかを決意した表情をしているアイリス。

 これに水をさすのは間違いだろう。


「それじゃあ後で聞かせてもらうが…その前にアイリスが俺に聞きたいことってなんだ?」


 俺の秘密はだいぶ二人にバレてしまっているからもう話すことなんてないような気がするんだが…


「私、ずっと気になってたのよね。あなたのことについて」


「俺のこと?」


「なんだか私もよくわからないんだけど…どこか私達と違うっていうか…」


「そりゃあ俺が勇者でこの世界とは違う世界から召喚されてきたからじゃないのか?」


「そうなんだけど…そうじゃなくて!なんていうか…あなたの存在の影に何かもっと巨大な存在がいるっていうか…」


 もしかしてフレイヤ様のことを言っているのだろうか?

 確かに俺はフレイヤ様のことは二人には喋ってはいない。

 とするとアイリスは俺のフレイヤ様の加護を感覚的に感じ取ったってことなのか?


「そうだな…多分これだと思うことは話してもいいんだがやっぱりアイリーンもいないとな。二人だけで話す内容じゃなさそうだし」


「…そうね。アイリーンもいた方がいいわよね。この話は仲間内での重要な話みたいだし。私の話も二人にはちゃんと聞いてほしい」


「なら待とうか。俺達のお姫様を」


 アイリスはクスッと笑いながら「そうね」と答えて窓の外を見ていた。

 俺も窓を覗いてみると俺達が歩いてきた方向から急いで走ってくるアイリーンの姿が見えてきていた。


 何を買ってきていたのだろうか気になるところだがまずは三人でぶっちゃけて話し合おう。

 そうすれば俺達はより強い絆で結ばれるはずだから。

 ここまで読んで下さり、ありがとうございました!


 最近書くことより読む方がまた楽しくなってきていてまずい状況ですが頑張ります!


 感想、評価、ブクマ等していただけると凄く嬉しいです!


 ミス、アドバイス等も教えていただけるとありがたいです!


 それではまた次回お会いしましょう!

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