第三十四話 冒険者の街ライン
第三十四話更新しました!
遅くなり申し訳ありません!
受験生として(浪人生)として勉強の合間に考えているので遅くなることもありますがご容赦ください。
それでは第三十四話、どうぞ!
夜も更けて俺達はまたラインに向けて出発した。
今日はもう昨日みたいに盗賊に襲われることもなく平和に進んでいた。
「…平和だねぇ〜」
「平和ね〜」
「平和ですね~」
俺達三人完全にまったりモードである。
昨日盗賊という盗賊に襲われたので仕方がないかもしれないが。
「おっ、見えてきたぞ~」
「なんかみんなゆるいわね〜」
「仕方ないですよ〜。昨日は酷い一日でしたから~」
「平和が一番とはよく言うものだよな〜」
今日一日もしかしたらこの調子なのかもしれない。
「さあ、街に入るぞ~」
「「おお〜!」」
ついに冒険者の街ラインに足を踏み入れる。
検問もギルドカードを見せるとすんなり通してもらえた。
馬車も預かってもらえるということなので馬も一緒に預けてきた。
流石にこの街でまったりな雰囲気を出していけるほど豪胆ではなかった俺達である。
「ここが…冒険者の街、か」
「冒険者の方々で溢れてますね」
「そりゃあここを本拠地としてる冒険者は多いもの。何せここには世界でも最大級のダンジョンがあるからね」
「最大級か…いいね。一度は覗いてみたいな」
「ま、それもSランク認定試験を終えてからになるでしょうけどね」
「それじゃあ辺りを物色しつつギルドに向かうとするか」
そうしてギルドに向かうついでに色々なところに寄り道していく俺達。
例えば武器屋や道具屋。
流石に冒険者の街と言うだけあり、王都の物もそこそこいい物だったが質が明らかに違った。
武器は一級品のもの(流石に値段は張るが)がずらりと置いてあったり、ポーションも双重のポーションのような高級品まで置いてあったりする。
「流石冒険者の街だな!」
「ええ!色んな物に目移りしちゃいますね!」
「ほら、あんた達グズグズしてると置いて行っちゃうわよ」
「そんなこと言うなって。ほら、これを見てみろよ」
そう言って俺はアイリスにとある物を手渡す。
「…ネックレス?」
「魔力が込められたネックレスだ。さっき買ったんだがこれが中々良さげでな。魔力を使う際に循環を良くしてくれる効果があるみたいだ」
「それ、騙されたんじゃないでしょうね?」
「安心しろ、鑑定済みだ。それがあれば多分魔剣解放の溜めの時間が少しは短くなるはずだ」
怪しい物を鑑定するのは怠らない。
紛い物を掴まされるのは嫌だからな。
「私には何かないんですか?」
「アイリーンには…すまん、まだ良さげなのが見つかっていない」
「私に買うのを忘れたとかそういうわけではないですよね?」
「もちろん。アイリーンに合う装飾品か杖を色々探しているんだが今の装備の方がまだまだ十分強そうだからな」
「もう!そういうことではなくて普通にプレゼントとしての何かはなかったのですかと聞いているのです!」
「そ、それは…」
「もう、零様は実用性ばかりに気を取られて女心というものを全く理解しようとしませんね!反省してください!」
「は、はい…すいませんでした…」
こうなったアイリーンには逆らえない。
俺はやはり尻に敷かれてしまうタイプの男なのだろうか。
しばらく歩いていくと目の前にうっすらと大きな洞窟への入口のような穴が見えてきた。
「さあ、そろそろ見えてきたわね。世界で最大級のダンジョン、土精霊の洞窟が!」
そこはもう近くまで行けないほど人が集まっていた。
熱気で溢れたダンジョンの入口には腕の立ちそうな冒険者が多くいた。
中には痛々しい怪我をしているような人もいる。
「…これは、想像以上だな…」
「はい…人も…ダンジョンも…想像以上すぎて言葉が、見つかりません…」
「流石にここは特別だけどね。それでもここの他の最大級のダンジョンがある街はこれに近いくらいには凄いわよ」
「…いつかこの世界の最高のダンジョンを踏破してみたいな」
「最高のダンジョン…この世界に現存する俗に言う精霊窟を全て踏破したものだけが足を踏み入れることの出来ると言われている神のダンジョンね」
「城の図書館でそう言った話の類は全て頭に叩き込んであるからな」
「そういえば私も本で読んだことがありますね。確か精霊窟の奥には本当に精霊が住んでいるとかいないとか」
「そんな話もあったわね。さ、今はとりあえずここは後回しにしてギルドに向かいましょ。ここまで来たならもうすぐだから」
そう言われてまた俺達はギルドに向けて歩き出した。
アイリスの言う通り、歩き出してほんの五分程でギルドが見えてきた。
「ギルドもそれ相応にでかいな…」
「王都のギルドの…三倍は大きいでしょうか?」
「それくらいかしらね。冒険者の本拠地だからそう言った施設は大抵充実してるの。さ、入りましょ」
俺達はついに冒険者の本拠地のギルドに入る。
ギルドの中も熱気に溢れていて常に人がごった返している。
その中をくぐり抜け、受付嬢に話しかける。
「本日はどういったご要件でしょうか?」
「この書状を見てほしいんだが」
そう言って俺はスカーに渡された紹介状、そしてアイリスのSランク認定試験の書状を渡した。
「…これは!?一度に二人も新たなSランク候補が!?」
「「「「「「なんだと!?」」」」」」
周りの騒音が一気にこちらに向いた。
そんなに驚くことか…この街ならSランク冒険者の一人や二人くらいその辺にいそうだが。
「し、失礼しました。確かにSランク認定試験、受験資格を確認いたしました。Sランク認定試験について説明しようと思うのですが、よろしいでしょうか?」
「ああ、頼む」
「では、説明させていただきます。Sランク認定試験は二つの試験を受けていただきます。一つ目はこちらで選ばせてもらったSランク級の依頼を達成すること。そして二つ目が現Sランクの方と決闘をして相手に力を認めさせる。この二つです」
「一つ目は分かるんだが…二つ目はどういうことだ?」
「文字通り、1体1の決闘です。どちらかがまいったと言う、もしくはどちらかが戦闘不能になった時点で終了となります。力を認めさせる、というだけですので勝つ必要はありません。ただし、相手に勝てた場合、その場で合格とさせていただきます」
「つまり、まずSランク級の依頼を受けて達成しないことには始まらないってことだな」
「その通りです。ただ今はSランクの冒険者が全て出払っておりまして…Sランク級の依頼は受けられるのですが決闘が出来ないのでSランクとなるのは少し遅くなるかと…」
「ちなみにそのSランク冒険者の相手って選べたりするの?」
「いえ、この試験では戦う相手にあなたが選ばれます」
「と言うと?」
「言い方は悪いですがSランク冒険者の方に品定めをしてもらう、ということです」
「決闘を受けてもらえないとかそんなことにはならないのか?」
「そんなことはさせませんのでどうかご安心を」
お、おう…
なんだか怖い笑みを浮かべる受付嬢だな…
「じゃあ先に依頼の方を受けることは出来るか?」
「はい、それは出来ますが少しお時間を頂きたく」
「依頼を精査する時間か?」
「はい、こちらで選ばせていただく上での当然の義務かと」
「全然オーケーです。いつ頃には依頼が決まってますか?」
「明日の朝には決まっているかと」
「了解しました。それじゃあまた明日の朝にここに来ますね」
「お待ちしております」
俺達がギルドから出ようとした時、目の前に五人組のパーティーが立ちはだかった。
「なあ、ちょっといいか?」
厄介事がまた降ってきた予感しかしない俺だった。
ここまで読んで下さり、ありがとうございました!
後書きに書くことがもう無いので早めに切り上げさせていただきます。
感想、評価、ブクマ等していただけると凄くありがたいです!
ミス、アドバイス等も教えていただけると嬉しいです!
それではまた次回お会いしましょう!




