第二十九話 勇者との決別
第二十九話更新しました!
文章が少し上手くかけるようになってきたかな…とか思っている自分です。
実際はそんなことないんでしょうけどねw
それでは第二十九話、どうぞ!
九時となり、一度パーティーを抜け出して呼び出された場所に行く。
そこには既に勇者達四人がそれぞれの武器を持ち、構えていた。
「呼び出された身としてはこの状況はいただけないんだが」
「…確かめたくてよ。本当のお前の強さを…!」
天城真が聖剣で斬りかかってくる。
それを俺は双剣で受け止める。
膂力も今となっては俺の方が上となり易々と受け止められた。
「全力で斬りかかっても簡単に止められるのか…」
「伊達にベヒモスは倒してないしね」
「なら魔法で!」
今度は四条芽衣が魔法で攻撃してくる。
魔法が得意なようだがそれでもアイリーンより数段劣るのは否めない。
「火柱か。火魔法Lv4から扱えるようになる魔法だがよく出来ている。努力が伺えるな」
俺は余裕で魔法も躱す。
「なら次は俺だ。スピードで勝負させてもらおう」
次に仕掛けてきたのは柊紅。
彼はスピードに自信があるようだ。
刀で斬りかかって来る。
「はあっ!!」
「うん、中々速いね」
「なっ!?」
いつの間にか後ろに回っていた俺に驚く紅。
ちょっと背中を押してやると斬りかかった勢いそのままに盛大に転ぶ。
「さあ、もう一人はどうする?」
「そこっ!!」
「うおっ!…危ない危ない。いつの間にか気配を隠して隠れていたとはね」
天童飛鳥が俺の死角から攻撃を仕掛けてきた。
どうやら隙を狙ってたらしい。
「…ダメ。不意打ちが効かないなら今の私には敵わない」
「戦力分析ができるのはいいことだ。相手の実力、そして自分の実力を客観的に見れるわけだからね。その上で勝てないと判断した君は正しい」
「…そうか。俺ら一人じゃ勝てないか」
「そうだな。ならどうする?」
「全員でだ!」
四人が一斉に攻撃を仕掛けてくる。
魔法、剣、飛び道具。
何でもありの真剣勝負。
「ここは…相棒でやらせてもらう!」
俺は双剣を収めて刀を取り出す。
「半分刀身がないだと…!?舐めやがって!」
「舐めてなんかいないさ。これが俺の最高の武器なんでね!」
俺は魔力で刀を形作り、構える。
「「「「これが俺(私)達の、全力…だー!!!!!」」」」
「四人の息を合わせ、一斉攻撃を寸分の狂いもなく同時に放ったお前達に敬意を表して俺も本気を見せよう。壱の型、舞桜」
桜の花びらが春の風で舞い散るが如く勇者の攻撃を流し、勇者達を討つ。
「ぐはっ…」
「こんな、ことが…」
「なんて強さ…」
「…やっぱり、あなたが…」
四人が力尽きてその場に倒れる。
「…ふう。終わったか」
俺はその場に立ち尽くし空を見上げる。
空には雲ひとつなく、綺麗な星々が煌めいていた。
「星が、綺麗な夜だな…」
そうして勇者達の呼び出しを終えて王城の中に戻る俺の背には煌めく星々が流星となって光の河を作り出していた。
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「それじゃ、二人の元に戻らないとな」
心配かけたアイリーン、アイリスの元に戻ろうとしたところで気づく。
「あれ?アイリーンの部屋はわかるけどアイリスの部屋ってどこなんだ?」
そう、アイリスの部屋がどこにあるのか俺は知らなかったのだ。
いざとなればメイドさんや執事さんに聞けば分かるだろうがもしかするとと思い、まずアイリーンの部屋に向かう。
「もしかしたらここにアイリスもいるかな?」
ドアをノックし声をかける。
「アイリーン、いるか?」
「零様!ご無事でしたか!?どうぞ入ってください!」
「ああ、お邪魔します」
ドアを開けて部屋に入る。
そこにはアイリスの姿も案の定あってホッとする。
「アイリスもここにいてくれたか」
「だって零は私の部屋の場所知らないじゃない。そうなるとアイリーンの部屋にいたら必ず零は来ると踏んでたのよ。思った通りね」
「俺もここにアイリスがいてくれて良かったよ。部屋を聞く手間が省けた」
「それで、勇者様方とは…」
「ああ、今頃起き出しているところじゃないかな?」
「てことはやっぱり戦いになったのね?」
「まあ、そうだな」
「お怪我はなさってませんか?」
「見ての通りピンピンしてるさ。勇者達が思ってたよりも強くなくて良かったよ」
「そう言えるのも零だけでしょうね。勇者もこの世界に来てからそんなに経ってはいないのにこの騎士団の団長とも四人でなら張り合えるようになったって聞いたわよ」
「へえ…あの騎士団長とやり合えるのか。あの頃からだいぶ成長してるな」
「あの頃?」
「俺が訓練に参加しだした頃さ。あの頃は騎士団の団員と互角の勝負を繰り広げてたからな」
「てことはその頃は零もまだ全然弱かったってことね」
「まあ俺もその頃は訓練場の中を走ったり素振りをしていたくらいだったしな」
「その頃から私と零様のお話会は始まったんですよね」
「そういえばそうだったな。初めてアイリーンと出会ったのはこのベットだったか」
懐かしむようにベットを触る。
「そうでしたね…あの時はいきなり目の前で倒れられて大変だったんですよ?」
「すまなかったな。俺のスキルをちゃんと把握しきれてなかったんだ」
「スキルって鑑定心眼のこと?」
「いや、もう一つの方だ」
「でもあれってただ会話をしやすくするだけじゃないの?」
「それがだな…」
そうして三人で夜もぶっ通しで話し続けた。
時間が過ぎるのも忘れて楽しく話していたが流石に疲れが出たのかいつの間にか寝てしまっていた。
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「…んん、もう朝か…」
いつの間にか眠ってしまっていた俺はベットにもたれかかって寝てしまっていたようだった。
「んん…零様…」
「零の…ばかー…」
…これはどういう状況だ?
「アイリーンもアイリスもなんで俺の隣で寝てるんだ…」
アイリーンはベットの上に、アイリスはソファにいたはずなのにいつの間にか俺の隣にいた。
「あ、ありのまま今起こったことを話すぜ!俺はこの三人で話していたら二人が先に寝てしまって俺もいつの間にか眠っていた。その時にはアイリーンもアイリスも俺から離れた位置にいたんだ。けど起きてみたら二人が隣にいた。何を言ってるかわからないと思うが…って馬鹿なことしか言えないのか俺は」
だいぶ最後の方まで言ってしまってるが自制する。
「それにしてもこのままじゃ動けないな…」
俺の両腕はがっちり二人に固定されてしまっている。
「ま、今日くらいはいいか。昨日は皆疲れてたもんな。…これはお礼だ、二人ともありがとう。俺なんかのじゃ嫌かもしれんが許してくれ。それとこれからもよろしくな」
そう言って俺は二人のおでこにキスをする。
「じゃ、俺ももうちょっと寝るか。流石にまだ眠い…」
そうして俺も再び眠りについた。
そして俺が寝息をたてたころ
「…アイリスさん…」
「アイリーン…」
「「…」」
「「どどど、どうしましょう!?」」
実は二人は起きていて零の言葉をずっと聞いていたのだ。
そしてキスされたことも当然知っている。
「…私達も寝ましょうか」
「そう、ですね…」
二人ももう一度寝ようとする。
しかし…
((寝れるわけないわ(ですね)))
二人は零がまた起きるまでずっと悶々としていたのだった。
ここまで読んで下さり、ありがとうございました!
勇者達との決別の仕方、なんとなく天城真の潔さが表せたのか不安なところではあります。
評価ポイントはちょくちょく伸びてるけど感想とかがないって言うのは嬉しいのか嬉しくないのかよく分かりませんw
感想、評価、ブクマ等して頂けると凄く嬉しいです!
ミス、アドバイス等教えていただけるとありがたいです!
それではまた次回お会いしましょう!




