第二十八話 王城の宴会
第二十八話更新しました!
この作品がいつの間にかもうすぐ三十話となろうとしているのが自分でもびっくりです。
ここまで続けていけると思ってなかったのでw
これからもこの作品をよろしくお願いします!
それでは第二十八話、どうぞ!
王城に帰ってきたのは七時頃であった。
王城から見た王都は煌びやかに照らされていてとても綺麗であった。
「へえ…綺麗なものだな」
「ええ、ほんとにね」
「私はいつも見てますがこのような美しい景色は全然飽きないものですね」
宴会の開始は八時と言われた俺達は王城の一番上の部屋にいた。
アイリーンに夜景が綺麗に見える部屋はないかと聞くとここに連れてこられた。
「アイリーン、ここまで案内してくれてありがとな。今日の疲れもふっとぶようだよ」
「そう言っていただけると案内した甲斐がありました!」
「それにしても今日はだいぶ濃い一日だったわね」
アイリスの言う通り、今日は色々なことがあった。
ギルドでの出来事、依頼中のイレギュラー、依頼の報告の際にスカーと一悶着があったり今日はだいぶ疲れた。
しかし今日はこの後の宴会だけでなく他の勇者達に呼び出されているのだった。
「まだまだ休めそうにないな…」
「他の勇者に呼ばれてるんでしょ?心配だしついて行くわよ」
「私も零様が心配なのでついて行きたいです!」
「いや、これは俺の、いや俺達の問題なんだ。二人は部屋で待っててくれ」
「…本気なのね?」
「ああ」
「…わかった、部屋で待ってる。けど終わったらちゃんと顔を見せなさいよ」
「もちろんだ」
「零様…」
「アイリーン、そんなに心配しなくても大丈夫さ。今の俺はあいつらよりも強い。暴力を振るわれても返り討ちにしてやるさ」
「…はい、私も待ってます。必ず無事に帰ってきてくださいね!」
「死地に行くわけでもないのに、おおげさだなあ。けどわかった。ちゃんとアイリーンにも会いに行くよ。信じて待っててくれ」
「約束、ですからね」
「ああ、約束だ」
俺達は指切りして約束する。
「ちょっと、私とも約束しなさいよね!」
「はいはい、わかってますよ」
アイリスとも指切りして約束する。
「そろそろ時間じゃないかしら?」
「そうですね、そろそろパーティー会場へと向かいましょうか」
「服とかこのままでいいよな?」
「今着替えなんか持ってるはずないじゃない」
「今日は無礼講とも言ってましたし大丈夫だと思いますよ」
「そっか、ならいいや」
俺達は部屋を出て階段を降りていき、パーティー会場だと言われていた場所へと向かう。
「にしてもパーティー会場が中庭ってどうなんだ?」
そう、王様が選んだ場所は中庭だったのだ。
階段からチラッと中庭を見れば既にパーティーの準備は整っているようだった。
「急ぎましょ。待たせちゃ悪いわ」
「そうですね。零様、行きますよ!」
「わかった、わかったから腕を引っ張らないでくれ!」
いきなり腕を引っ張られ、階段を転びそうになるのを何とかこらえ、階段を駆け下りていく。
「おおっ、来たか零殿。もう準備は整っておるぞ。後は主役の登場だけだ」
「すいません、パーティーを急がせたりして」
「よいよい。実を言うと我が早くパーティーをしたかったというのが本音なのだからな!」
「あ、さいですか」
つい敬語を忘れタメ口が出てしまった。
この王様、中々派手好きな王様でもあるのかもしれない。
「それではパーティーを始めるとするか。それでは我が先に中庭へ行き、そなた達を呼ぶ。それと同時に登場してほしい。それと零殿には三分ほどのスピーチの時間を用意してあるから頼むぞ」
「スピーチ!?突然言われても何を言えばいいのか…」
「そなたはベヒモスを倒した英雄と周りからは認識されておる。それを上手く使えば三分など簡単に話せるだろう」
「な、なるほど…分かりました。なんとかやってみます」
「よし、それではまた後でな。アイリーン、行くぞ」
「はい、お父様。それでは零様、また後ほど」
王様とアイリーンが中庭へと歩き出していった。
二人が中庭に姿を現すと周りからは歓声が沸き起こる。
そして王様が中庭に用意された壇上へと立ち、話し始める。
「皆の衆!今日は突然の呼びかけながらよくここまでの用意をした。まずは感謝を申し上げる!ありがとう」
王様が頭を下げて感謝を表す。
「それでは早速此度のパーティーの主役である英雄殿に登場してもらう。勇者、新羅零!冒険者アイリス!」
俺達は中庭へと歩き出した。
正直言うと周りからの目線が痛い。
あまり目立つのは好きではないのだから。
そんな中俺達は壇上へと上がり、紹介されるのを待つ。
「此度の魔物大量発生の討伐に参加し、ベヒモスによる王都の危機を救った二人だ!それでは零殿、よろしく頼む」
俺は一歩前に出て話し出す
「ご紹介に預かりました、新羅零と言います。元々俺はこの世界に勇者として召喚され、この城で魔王と戦うための訓練をしていました」
俺がこの世界に来たときのことから話し出し、ベヒモスのことまでかなり省略はしたが一通り話す。
「ここまでやってこれたのはこの城での訓練、そしてここにいるアイリス、アイリーン王女のおかげです。ここにこうして立って話しているのも運命が少し違えばなかったのでしょう」
実際あの時に鑑定心眼を開花させていなかったら俺は死んでいただろうし、生きていたとしても王都は壊滅的な被害を受けていただろう。
「俺はこの王都を守れてよかった。心からそう思います。この世界は俺の第二の故郷とも言える場所になりました。必ず俺はこの世界を守り抜きます。長くなりましだがこれで俺からは以上です」
周りからは拍手が巻き起こる。
なんとかこの場を凌いだようだ。
俺は一歩下がり、先程いた場所に戻る。
「零殿の話でもあったように、彼らは冒険者としてこの王都を旅立つこととなった。今回のパーティーはそんな彼らへのほんのささやかなプレゼントだ!皆も思う存分楽しんでほしい。それでは皆の者、グラスを持て!」
俺達は用意されていたグラスを手にとる。
「それでは、乾杯!」
「「「「「「「「乾杯!!!」」」」」」」」
パーティーが始まった。
中には食事を楽しむ者、他者との会話を楽しむ者など十人十色のようだった。
「零様、スピーチ良かったですよ!」
「まあ零にしてはよかった思うわ」
「アイリーン、ありがとう。そしてアイリス、お前なんで上から目線で褒めてるんだ…ま、とりあえずありがとう。これでもいっぱいいっぱいだったさ」
「いや、中々良かったぞ。そなたのスピーチは」
王様から話しかけられる。
「そうでしたか?」
「スピーチの最中に中々嬉しいことも言ってたな。この世界は第二の故郷だ、と」
「異様なほど俺はこの世界に馴染めましたからね。第二の故郷と思うのも当然です」
「ふっ、そうか。なら今日のこのパーティーをゆっくりと楽しんでくれ。このパーティーはそなた達のためのパーティーなのだから」
「はい、ありがとうございます。楽しませてもらいますね」
「では、我はこれで。他にも話をしないといけない人は多くいるのでな」
「王様もごゆっくりしてくださいね」
「ありがとう。それではな」
王様が他の貴族達の元へと歩いていった。
その後、俺達はパーティーで食事を楽しんだり、貴族の人に話しかけられたりと色々していた。
そして、約束の九時が来る…
ここまで読んで下さり、ありがとうございました!
文章は読みづらくないでしょうか?
色々と読者の方にとって不都合なことがこの作品にはあると思いますがこれからも読んでくだされば幸いです。
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それではまた次回お会いしましょう!




